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2020年05月01日
学校本来の仕事 休校期間にどう学力を伸ばすか
こんばんは。久々の更新です。
先日、私の勤務する学校で来月の学校再開に関する方向性が打ち出されました。
この時期、どの学校も今後の方針について悩まれていることでしょう。
本日は学校の休校期間にどう学力を伸ばしていくのか、私なりに考えました。
各学校の先生方や様々な家庭の話を聞いていると、「一方的に課題を郵送して終わり」という先生が多いそうです。
それって普段の授業でやりますか?
子供たちが家にいるから「新しい単元の学習ができない」や「難しいことが出来ない」ではなく「家にいても効果的で持続可能な教育」を考えるのがプロフェッショナルですよ。
最近、教員の中で自身は「教育のプロフェッショナル」という意識の人が少ないですね。
人に教えることに関して、私たちはプロなんです。
プロ野球選手に素人が野球を教えられますか?
無理ですよね。
だから私たち教員が常に勉強して、素人に教育についてとやかく言われないようにしないとだめです(保護者の方々と意見交換や子供たちの成長に繋がる話は全然オッケーだと思いますよ!)
プロフェッショナルという気持ちになったときに、この環境だからできないなんて言ってる場合ではないです。
ICT機器がなくてもできることはたくさんあります。
例えば、生徒の家に電話して勉強の進捗状況や進路の面談をするだけでも子供たちの意識は変わります。
YouTubeを用いて、限定公開で授業を配信してもいいわけです(著作権など注意点もあり)。
YouTubeと聞いて、顔を出したくないからやらないという人がいますが、授業をやるのに顔を出さなくてもできる方法はありますよ!
工夫してみましょう。
それからICT機器があるなら、オンライン授業をライブ配信してもいいですよね。
これも、SNSなどの媒体を上手に活用すれば、生徒はスマホからでも参加できます。
Wi-fi環境が家庭にない生徒は苦労すると思いますが、各キャリアが学生のギガ数を優遇してくれる措置を取ってくれているのでそれらを利用すれば授業に参加できないことはないかと思います。
もちろんすべての教科でこれらのことができるとも思いませんし、環境によってできることできないことがあると思います。
ただ、環境のせいにして何もやらないのは教育のプロフェッショナルとしては恥ずかしいですね。
最近の保護者の方は、「勉強も生活態度もすべて学校が教えるもの」と認識の方がいますね。
何かあるとすぐに学校に連絡してきて学校の責任にするんですよ。
考えてほしいのが、高校に入学して卒業までで私たちは子供たちと3年間しか過ごさないのです。
それに比べて保護者の方々は、高校入学段階で子供と基本的には15年一緒に過ごしているんです。
それだけ長いこと一緒にいる子供が「勉強をしない」、「ちゃんと学校に行かない」という状況になったときに100%学校に責任を押し付けていいんですかって。
教科の専門的な指導は教員が責任を持って取り組むべきですが、勉学に対する姿勢を教えていくのは教員だけでなく家庭の協力が必要です。
自分の立場で出来ることをやらずに、何かあれば学校のせいばかりにする保護者の方は、子育てに責任を持っていない親です。
自分の子育てに責任を持っていない人間の子供を、私たちは必死こいて指導するわけですよ。
親以上に親心を持って。
この休校期間、学校にばかり不平・不満をぶつけようとしてませんか?
家で子供が取り組んでいる勉強に興味・関心を持っていますか?
オンライン授業に一緒に参加して、何気ない親子の会話を作っていますか?
多少でも頑張っている子供の姿勢を認めてあげてますか?
教員同様に、専門的な知識を教えろなんていいません。そこはプロフェッショナルに任せてください。
ただ教育は、「学校・家庭・地域」の三位一体によって良いものが作れるのです。
よくニュースで「休校期間の学力が心配」、「学校が何もしてくれない」と報道されていますが、学校にすべて任せるのではなく、親として出来ることをやってください。
「学校のせい」にするのではなく、互いに歩み寄って学校と保護者で子供の現状を情報交換しながら、その子に合った指導方法を模索して教育していくのがベストです。
文句を言うな、とは言いません。人間ですから言いたくなることもあるでしょう。
しかし、その前に自分が親としてどうアプローチしてるのか、自信を持って他人に伝えられるくらい何かをしてください。
そういった中で、学校にご意見して頂ければ、教員も「では学校ではこうします。家庭ではこうしていきましょう」となるわけです。
ひとつだけ誤解されたくないのですが、学校に意見を述べたり質問することは悪いことと思いませんよ!
だって大切なお子さんなんですから心配でしょうし、「こうしてほしい」や「なぜそのような指導をしたのか」という思いは絶対に生まれるでしょうから。
ただ、先ほども述べたように、「自分がやるべきことをやらず」にただ「文句を言う」のはやめましょう。
この時期の子供たちの勉強に対して、各家庭のあり方を見つめ直したらどうでしょうか。
子供たちは好きでこの環境での学習をしているわけではありません。
本当はちゃんとした環境で学びたくても学べないんです。
もちろん、勉強自体をしたくない子もいると思います。
だけど、この状況でやらない子供を責めるのは安易で良くないです。
せっかく保護者の方も学校の先生もいつもより時間があるので、責めるのではなく時間をかけて本質を探っていきませんか?
なぜやりたくないのか、なになら興味を持てるのか、どうしたら頑張れるのか。
色々話を聞く中で子供たちの本当にやりたいことを一緒に探して、努力するきっかけを作ってみてはどうでしょうか。
長くなりましたが、以上がこの休校期間に学力をつけるために大人が頑張るべきことだと思います。
「ローマは1日にしてならず」
「教育も1日にしてならず」
時間をかけてゆっくりでもいいから階段を登っていきましょう!
学校、家庭、子供たち全員で!
では、本日はこれにて。
次回は「小・中・高の学習と大学の学び」について書きます!
ではでは〜
先日、私の勤務する学校で来月の学校再開に関する方向性が打ち出されました。
この時期、どの学校も今後の方針について悩まれていることでしょう。
本日は学校の休校期間にどう学力を伸ばしていくのか、私なりに考えました。
- 学校は、教材の配布だけでなくまめな家庭連絡をして子供たちへのアプローチをする
- 家庭は、ただ学校に任せるのではなく学校と協力する姿勢を持つ
- やらない子供を簡単に責めない
学校は、教材の配布だけでなくまめな家庭連絡をして子供たちへのアプローチをする
各学校の先生方や様々な家庭の話を聞いていると、「一方的に課題を郵送して終わり」という先生が多いそうです。
それって普段の授業でやりますか?
子供たちが家にいるから「新しい単元の学習ができない」や「難しいことが出来ない」ではなく「家にいても効果的で持続可能な教育」を考えるのがプロフェッショナルですよ。
最近、教員の中で自身は「教育のプロフェッショナル」という意識の人が少ないですね。
人に教えることに関して、私たちはプロなんです。
プロ野球選手に素人が野球を教えられますか?
無理ですよね。
だから私たち教員が常に勉強して、素人に教育についてとやかく言われないようにしないとだめです(保護者の方々と意見交換や子供たちの成長に繋がる話は全然オッケーだと思いますよ!)
プロフェッショナルという気持ちになったときに、この環境だからできないなんて言ってる場合ではないです。
ICT機器がなくてもできることはたくさんあります。
例えば、生徒の家に電話して勉強の進捗状況や進路の面談をするだけでも子供たちの意識は変わります。
YouTubeを用いて、限定公開で授業を配信してもいいわけです(著作権など注意点もあり)。
YouTubeと聞いて、顔を出したくないからやらないという人がいますが、授業をやるのに顔を出さなくてもできる方法はありますよ!
工夫してみましょう。
それからICT機器があるなら、オンライン授業をライブ配信してもいいですよね。
これも、SNSなどの媒体を上手に活用すれば、生徒はスマホからでも参加できます。
Wi-fi環境が家庭にない生徒は苦労すると思いますが、各キャリアが学生のギガ数を優遇してくれる措置を取ってくれているのでそれらを利用すれば授業に参加できないことはないかと思います。
もちろんすべての教科でこれらのことができるとも思いませんし、環境によってできることできないことがあると思います。
ただ、環境のせいにして何もやらないのは教育のプロフェッショナルとしては恥ずかしいですね。
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家庭は、ただ学校に任せるのではなく学校と協力する姿勢を持つ
最近の保護者の方は、「勉強も生活態度もすべて学校が教えるもの」と認識の方がいますね。
何かあるとすぐに学校に連絡してきて学校の責任にするんですよ。
考えてほしいのが、高校に入学して卒業までで私たちは子供たちと3年間しか過ごさないのです。
それに比べて保護者の方々は、高校入学段階で子供と基本的には15年一緒に過ごしているんです。
それだけ長いこと一緒にいる子供が「勉強をしない」、「ちゃんと学校に行かない」という状況になったときに100%学校に責任を押し付けていいんですかって。
教科の専門的な指導は教員が責任を持って取り組むべきですが、勉学に対する姿勢を教えていくのは教員だけでなく家庭の協力が必要です。
自分の立場で出来ることをやらずに、何かあれば学校のせいばかりにする保護者の方は、子育てに責任を持っていない親です。
自分の子育てに責任を持っていない人間の子供を、私たちは必死こいて指導するわけですよ。
親以上に親心を持って。
この休校期間、学校にばかり不平・不満をぶつけようとしてませんか?
家で子供が取り組んでいる勉強に興味・関心を持っていますか?
オンライン授業に一緒に参加して、何気ない親子の会話を作っていますか?
多少でも頑張っている子供の姿勢を認めてあげてますか?
教員同様に、専門的な知識を教えろなんていいません。そこはプロフェッショナルに任せてください。
ただ教育は、「学校・家庭・地域」の三位一体によって良いものが作れるのです。
よくニュースで「休校期間の学力が心配」、「学校が何もしてくれない」と報道されていますが、学校にすべて任せるのではなく、親として出来ることをやってください。
「学校のせい」にするのではなく、互いに歩み寄って学校と保護者で子供の現状を情報交換しながら、その子に合った指導方法を模索して教育していくのがベストです。
文句を言うな、とは言いません。人間ですから言いたくなることもあるでしょう。
しかし、その前に自分が親としてどうアプローチしてるのか、自信を持って他人に伝えられるくらい何かをしてください。
そういった中で、学校にご意見して頂ければ、教員も「では学校ではこうします。家庭ではこうしていきましょう」となるわけです。
ひとつだけ誤解されたくないのですが、学校に意見を述べたり質問することは悪いことと思いませんよ!
だって大切なお子さんなんですから心配でしょうし、「こうしてほしい」や「なぜそのような指導をしたのか」という思いは絶対に生まれるでしょうから。
ただ、先ほども述べたように、「自分がやるべきことをやらず」にただ「文句を言う」のはやめましょう。
この時期の子供たちの勉強に対して、各家庭のあり方を見つめ直したらどうでしょうか。
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やらない子供を簡単に責めない
子供たちは好きでこの環境での学習をしているわけではありません。
本当はちゃんとした環境で学びたくても学べないんです。
もちろん、勉強自体をしたくない子もいると思います。
だけど、この状況でやらない子供を責めるのは安易で良くないです。
せっかく保護者の方も学校の先生もいつもより時間があるので、責めるのではなく時間をかけて本質を探っていきませんか?
なぜやりたくないのか、なになら興味を持てるのか、どうしたら頑張れるのか。
色々話を聞く中で子供たちの本当にやりたいことを一緒に探して、努力するきっかけを作ってみてはどうでしょうか。
終わりに・・・
長くなりましたが、以上がこの休校期間に学力をつけるために大人が頑張るべきことだと思います。
「ローマは1日にしてならず」
「教育も1日にしてならず」
時間をかけてゆっくりでもいいから階段を登っていきましょう!
学校、家庭、子供たち全員で!
では、本日はこれにて。
次回は「小・中・高の学習と大学の学び」について書きます!
ではでは〜