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知人と話していると、「Wi-Fiはなに使ってる？」と聞かれた。
こちらとしては、頭の中が「？？」で意味が解らない。
どういう事？と尋ねると、「家にインターネット繋がってるでしょ？」と言われる。
光回線だよ、と答えると、「光のWi-Fiね。」と。
・・・・・。
どうも話がかみ合わない。
よく聞いてみると、どうやらインターネット回線＝Wi-Fiと思っているらしい。
いや、Wi-Fiは無線LAN通信の事で、インターネット接続の事じゃないよ？と伝えるが、
今度は友人の頭の中が「？？」となっているようだ。

なぜこんな事が起こっているのか。

「ホームルータ」だの「モバイルWi-Fiルータ」だの、紛らわしい名称で発売される機器。
その販売広告を見ても、あたかもWi-Fiがインターネット接続の様な紛らわしい表現が多い。
なぜ自分たちの専門分野で誤解を招くような表現をしているのか全く理解できない。

インターネットの接続回線は大きく分けて2つ。
・有線回線（光回線やケーブルテレビ回線）
・モバイル回線

インターネット回線からの信号をPCやスマホなどの各端末へ接続する方法は大きく分けて2つ。
・有線LAN接続
・無線LAN接続・・・これがいわゆる「Wi-Fi」のこと。

※下記は光回線+Wi-Fiを通してスマホ（端末）に接続するイメージ図

電柱からの光ケーブルを家屋に固定し、屋内の終端装置に接続。 端末（スマホ等）とWi-Fi接続したい場合は、Wi-Fiルータ（無線LANルータ）やWi-Fi内蔵の終端装置から無線で接続。

※下記はモバイル回線+Wi-Fiを通してスマホ（端末）に接続するイメージ図

モバイル回線のアンテナから発する信号をホームルータやモバイルWi-Fiルータと呼ばれる、SIMカードを内蔵したWi-Fiルータ（無線LANルータ）が受信。 そこからWi-Fi接続によってスマホ（端末）と接続。

工事のいらないホームルータやモバイルWi-Fiルータと呼ばれるものは、SIMカードが内蔵（eSIMもあるかもしれない）された、無線LANルータの事である。
やっている事はスマホのテザリング機能（インターネット共有）と同じ。


Wi-Fiとは、インターネット回線の事でなく、通信機器同士を無線で信号を送受信するシステムにすぎない。

という事を理解しましょう。

インターネット接続を内蔵したWi-Fiルータの事を表現するのであれば、単に「Wi-Fi」と表現するのは誤解を生みます。

それとも、時代の流れでWi-Fi＝インターネット回線となってしまうのだろうか。。。
国際的な規格でそれはちょっとマズいのではないかい？？