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プロフィール

KanaTa
36歳。願いや希望はたくさんあるけど、いつも頭で考えて、なにも実行に移すこともせず、ただ毎日が過ぎて行っては自己嫌悪に悩みながらも、なにも変える事ができない、駄目な男です(笑)
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2010年06月23日
〜詩集 9〜
『君の声が僕の心に届くから』


君は最初から、知らない誰かの腕の中にいて
当然、僕はそれを知りながら、沈黙しか許されない空に
君の言葉を並べてみる。

君は、きっと、その言葉に意味や理由なんて、ないのかも知れないけど
・・君の声が僕の心に届くから・・僕はまた、君と上手く話せずにいる。







Posted by KanaTa at 23:27 | | この記事のURL
2010年06月17日
〜詩集 9〜
『やがて、君がいない朝が来て・・』

誰のための世界か・・その中に僕の居場所が見つからない・・
昨日まであった僕の居場所には、僕に足りないモノを余すことなく持ち合わせてる人が、楽しそうに居座ってるから・・
僕は遠巻きにそれを見て、苦笑いでその場を後にした。

帰り道の雨の冷たさも、すれ違う交差点上の他人も、それ程、大差はなくて
雨音ほどの小さな声で、僕は君の名前を呼んだ。

根拠も理由もなく持っていた宝物は、気づいたら錆び付いていて
粉々になって僕の手のひらから零れ落ちたから、今、僕はなにも持ってないんだ。

君の心を真っ直ぐに見つめられないよ・・不甲斐ない僕の手で君を汚したくないから。もう僕を置いて、その先の扉を開けて、君だけでも、先に行ってくれないか?


こんなに他人の顔した街の中で、僕もいつの間にか見て見ない振りが上手になって
損得だけで僕の日々は左右されるから、そこに本当の友達はいない。


やがて・・君がいない朝がきて、僕の居場所は本当になくなった・・
そして靴紐を結びながら思うんだ。



すべてを諦めてしまうのは、意外と難しいんだって事。





Posted by KanaTa at 23:03 | | この記事のURL
2010年06月14日
〜詩集 8〜
『君もひとりぼっちかい?』



いつも笑ってる・・そう、よく笑うんだ、あいつ。
誰かのつまんない話でも、ニコニコ笑ってるんだ。いつだって。

捻じ曲がった僕は、つまんない話にはニコリともしないんだけど、
あいつ、静かにいつも笑ってる。今日だってそう。

疑い深い小さな僕は、そんなあいつが気に入らないから、
ついつい、あいつばかり見ちゃうんだ。

・・今日も笑ってるよ。特にあいつが何かを話すことなんてなくて
威張りん坊の、退屈な自慢話にも、あいつ、ニコニコ笑ってる。


なんでだよ・・なんでそんなにニコニコできるんだよ・・作り笑いだろ?
・・本当は話なんて聞いてないんだろ?そうやって、ニコニコ笑って、心の中では
馬鹿にしてんだろ・・そうだよな・・そうじゃなきゃおかしいもん・・。


醜い僕は心の中で、そんな風にあいつを非難しては、日増しに
あいつの事が気になっていった。

人並みにこの世界に失望し、何かに期待するなんて愚かな行為だって決め付けて
それでも、現実社会は誰かと交わらないと成立しないって事はわかってて、
表向きな自分は、ほどほどに作れるズルイ僕だけど、上手に作り笑いで、みんなの輪に取り入ることは、ちっちゃなプライドが許さなかった。


また、あいつ笑ってる・・いつも笑ってるから、自然にあいつの傍には人が集まる。あいつは何も話なんてしないのに・・中心じゃなくても、あいつは人の輪にいつもいる。




ついに、僕、あいつに聞いてみた。あいつの偽善を暴いて、優越な気分に浸りたいって、愚かな感情を抑え切れなくて。


『君って心の中で何を考えてるの?いつもニコニコしてるけど・・僕、おもうんだよね〜なにも意見しないで、ただニコニコしてさ〜。それってずるいと思うんだよね。自分の意見はないの?そこまでして仲間がほしいわけ?だれかと一緒にいたいわけ?ん〜僕は媚を売るのは嫌いだからさ〜・・』


あいつ、こんな僕の醜い嫉妬にも似た感情任せの話を聞いてもニコニコしてる。
そして、あいつ、小さな声で僕に言ったんだ。



『君、ひとりは嫌いかい?僕はひとりぼっちだから・・』



夏の午後、空は青空。あいつはそう言ってまた、ニコニコしてた。
素直で真っ直ぐなあいつの言葉に、僕はなにも言い返せなかった、
不思議な夏の日・・。







Posted by KanaTa at 22:15 | | この記事のURL
2010年06月12日
〜詩集 7〜
『幸福の光りが、いつまでも君に降り注ぐように』 

そこは、色彩のある景色ではなく 窓の向こうはいつも淀んだ空で
・・君はそんな世界の中にいた。

愛される事を望んでも、それがどんなものなのか・・どんな感触なのかも知らずに
沈黙を盾にして、光りを受け入れることもない。

優しい温もりってものが、存在することは人づてに聞く。
そんな温もりに抱かれたことがないから、人づての話で想像してみる。

言葉が足りないから、誤解もされる。そんな誤解を拭い去る必要にも駆られない。
だからまた、沈黙は大きくなる。自分を守るには充分なほどに。


僕は必死にその沈黙の中に、君を探す・・。どうにか君の手を握ろうとする。
果ても、底も、前も後ろもない世界・・僕はただ君だけを探す。

そして、遂に僕は力尽きて、膝をつく。無力な自分を力いっぱい嘆いても
僕のこの手に、君の感触を残すことはできないで・・



それでも祈る・・力いっぱい祈る、それしか出来ないかと笑われても・・祈る
君が、いつかその沈黙を捨て、淀んだ空ばかり貼りついた窓を開けて
愛する事で愛を授かること・・それを信じることが出来た日には


君の頭上に幸福の光りが降り注ぐことを・・祈って止まないんだ。



そう、いつまでも祈ってるんだ・・。



Posted by KanaTa at 23:20 | | この記事のURL
2010年06月11日
〜詩集 6〜
『カラスが唄う歌』

この呼吸を止めたら、僕は『僕』の抜け殻を置いて
あの日のように笑えるかな?

誰かの弱みや噂話で、潤ってしまうような僕に
ちょっと疲れてしまったな・・。

誰と戦ってるんだろ?

生きてる意味や、追い求める答えなんて、意外とポケットの奥底に
忘れてた小銭のようにあったりして

大切なことはそんな事じゃないって気づいて、途方に暮れてしまう。


今日もカラスが静かに、朝の繁華街のゴミ箱を見つめてる。
人間がその場からいなくなるまで、なにもなかったような顔でたたずんでる。
ただ、生きるために餌を探す。そこに深い意味なんてなくて、
借り物の命をただ、無意識に守ってるに過ぎず・・


だから、カラスが歌う、その唄は・・真っ直ぐに空に届いてる。
なんの矛盾も曇りもなくて、真っ直ぐに空に届いてる。

Posted by KanaTa at 23:59 | | この記事のURL
2010年06月08日
〜詩集 5〜
『いきずまり』

階段を昇る途中、忘れ物があることに気づく。
そんな、感覚に襲われた今日・・景色は見事に沈黙の色だ。

眠れないんじゃなくて、眠るのが怖いってなぜ意識できない?
苛立ちはニコニコと僕の心をしっかり抱きしめているから、手に負えない。

こんな素晴らしい世界になんの不満がある?贅沢も度を越えると笑えないね。

硬い・・ガラス張りの塀の向こう、どんどん昨日は遠ざかる。
今日が大切だって事・・今日、気づく人も少ないね。僕もそんな一人だ。

今日にぼんやり浮かんでは、明日ばかりに夢を託してばかりの
くだらない・・僕もそんな一人だ。


才能をくれ。有り余るほどの才能を・・今日を力強く生きる才能を・・
今日を決して無駄にしない才能を・・

Posted by KanaTa at 23:29 | | この記事のURL
2010年06月03日
〜詩集 3〜


『なにかを忘れてきた気がするが・・』

さほど窮屈でもない毎日だ。
それでも僕らの不平不満は底もなく・・果てもないから厄介だ。

ビルの頭の上には神様ではなく、僕らが描いた灰色の空があって、
何を祈っても、返ってくる言葉に真実はないから、
途方に暮れながら 幻想に似た現実に自分を探したりする。

沈黙の中に本当の愛があるなら、この世界はニセモノだ。
でも・・そんなまやかしの中に、確かに君が存在してるなら
ニセモノの世界も捨てたもんじゃないのかな・・

僕らも空を飛べたのかもね・・余計なものばかり背負い込んで
翼の変わりに、誰かを傷つける知恵をまとって
捻くれた愛情で、『大切』って言葉の意味を本当は手探りで探してたりする。

・・どんなに嘆いても、救われはしないけど、希望が無い訳でもなくて。
せっかくなら、たった一つの命を精一杯使って、
宛てのない日々に、宛てなんかを探しながら・・少しでも笑いたいな。


・・・何かを忘れてきた気もするが・・・少しでも笑っていたいな・・。





Posted by KanaTa at 22:31 | | この記事のURL

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