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心揺さぶられた記事

大津の痛ましい事件が連日報道される中、非常に心揺さぶられる「本気のメッセージ」を見つけましたのでご紹介します。


支局長からの手紙:いじめられている君へ /福井

いじめられている君へ。おじさんの名前は伊藤雄一といいます。46歳で、新聞記者をしています。君に伝えたいことがあって、この手紙を書きます。

学校に行くの、いやだよね。毎日毎日いじめられてさ、物を隠されたりたたかれたりするし、そのうち「家からお金持ってこい」って脅されるかもしれない。でも、勉強しなきゃって思うから学校休むのもいやだよね。
だけど、いじめられていることって、お父さんやお母さんに言えないんだよな。「いじめられてる」って言うなんて自分のプライドが傷つくし、それにいじめられてるなんて親が知ると悲しむと思うもんね。
「いじめられてる」って言っていじめられなくなるなら、ほんと、すぐにそうしたい。でも言えないんだ。


君が生まれるずっと前、「このままじゃ生きジゴグになっちゃうよ」と遺書を残して自殺した男子中学生がいました。いま生きていれば40歳くらいのオジさんになってて、家族がいて働いてただろうね。
でも彼は、子どものうちに自分で死ぬことを選んだ。おじさんはこの事件にびっくりしたし、日本中も大騒ぎになったんだけど、こないだも滋賀県でおんなじようなことが起きたね。
死んじゃった子たちは、それしか考えられなくなるまでに追い込まれてしまったんだね。

だからもし、君も「死んじゃいたい」と思ってるならちょっと聞いて。いじめるあいつらと、いじめられてる自分と、見てるけどあんまり助けてくれない周りの人、そんな世界はちっぽけなもんだよ。それを知ってほしい。学校って、子どものうちはそこと家とが自分の世界のほとんどなんだけど、それはとっても狭い世界だ。一生、あんなつまんないことやるやつらと同じ学校に通うわけじゃない。いまよりももっと広い世界が待っているんだよ。

先生や大人に「いじめられてる」って言うと、チクったって言われるかな。でも考えてごらん、君をいじめるやつらは君の友達じゃないよ。長い人生の中で、たまたま同じ学校に通っているだけなんだよ。卒業して会わなくなったらそう思えるようになるよ。

もし大人の会社でいじめがあれば、それをする方を加害者、された方を被害者って呼ぶ。
学校でだって同じさ。他人に害を加えるのは加害者であって、友達なんかじゃない。チクったっていいさ。死んじゃうよりずっといい。
いじめているやつらは君からなにか行動を起こさないかぎり、いじめることをやめないと思う。


君の周りの大人には、いじめたりいじめられたり傍観したりと立場は違うけど、いじめの現場を知っている人って結構多いんじゃないかと思うんだ。
だから思い切って誰か大人に話してみたら、「そんなんなら学校行かなくていいよ」って言ってくれるかもしれないし、先生に話してくれるかもしれない。

どうしても誰にも相談できない、言えないから死にたいと思っているとしたら、逃げちゃいなさい。不登校とか家出とかね。おじさんがこんなふうに書くと「そんなことそそのかさないで」って怒る人がいるかもね。でもね、死ぬよりいい。絶対にいい。おじさんは親より先に死ぬのは最大の親不孝だと思ってる。

学校に来ない君を捜して大騒ぎになって、その結果、あいつらが君をいじめていることがわかって、君をいじめることがなくなれば万々歳だ。もしかしたら、いじめるあいつらから離れるために君が転校することになるかもしれない。加害者じゃなくて被害者が出て行くなんておかしな話だけど、いじめから逃れるには、そういう方法だってあるかもしれない。

おじさんの手紙を読んで「そんなことができるならとっくにしてる」って思うかもね。でも、おじさんの経験や聞いた話からすると、卒業してそいつらと離れたらいじめられなくなるのは本当だよ。
最後にもう一度言うよ。逃げてもいいんだよ。死んじゃだめだよ。
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ito‐yu@mainichi.co.jp
陰湿なイジメの背景には「加害者の親の情操教育の欠如」もあると思います。

大津の事件の詳細が判る度に、怒りを通り越して腸が煮えたぎる思いです。怒り
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