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結論から言うと、どちらも現在は行われていないサービスでした。
銀行の通常預金の利息よりも金利が高いことから、「銀行より証券会社に預けた方がお得」ということがあらゆる書籍でも紹介されており、それもあって私も「MRF」に興味をもって調べてみたのですが、現時点で「MRF」の金利はどの証券会社もゼロに等しいです。
2016年のマイナス金利が始まってから各証券会社の利回りは年々低くなっており、2018年11月現在では、ほとんどの証券会社で「MRF」による利率はゼロとなり、メリットもない様子です。
「MMF」も同様にマイナス金利が施行されてからは、利回りが悪くなったため、各証券会社での取り扱いは無くなりました。
逆に知らずに今も証券会社の総合口座に入れっぱなしの資産があった場合は、見直した方が良いかも知れないですね。
横山光明さんの「3000円投資生活」が発行された後に始まった施策のため、この情報は私の基礎知識として参考程度に留まったカタチです。
ただし、「外貨MMF」については外国の国債などに投資する公社債投資となるため、今も取り扱われている商品となります。
こちらも安全性の高い投資として人気があるため、投資の1つとして検討してみたいと思います。
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)
証券会社で管理している「普通預金」のようなモノ。
通常、株や投資信託を購入する場合は証券会社の口座に入金してから目的の商品を購入します。
この証券会社の口座が「MRF」にあたります。
銀行の普通預金と同じように1円単位でいつでもお金の出し入れができます。
銀行の普通預金と異なる点は、この「MRF」は投資信託となっており、この口座に入金すると自動的に「MRF」で使用されます(公社債投資信託の売買に使用されます)。
「公社債投資信託」は、どの証券会社でも取り扱っている元本の安全性が高いファンドとなっており、ファンドである以上、元本割れを起こすリスクがあります(証券会社の口座に預けているお金が減る可能性があります)が、これまでに一度も元本割れを起こしたことがないことから安全性の高い商品と言われています。
また、大きな違いとしては銀行と異なり「ペイオフ(*1)」がないため、仮に証券会社が倒産しても全額保護されるのも大きな違いです。
*1:ペイオフとは、仮に銀行が破綻した場合、その銀行の預金口座に対して(預金者一人につき)1,000万円まで補償する制度です。そのため、1,000万円以上の資産をお持ちの方が銀行に預ける際にはリスク分散として複数の銀行に1,000万円以内の預金にして分けて預金することが推奨されています。
この「MRF」が注目されるもう1つの理由は利息(金利)にもありましたが、マイナス金利が施行された現在では、このメリットは無くなりました。
MMF(マネー・マネージメント・ファンド)
証券会社で管理している「定期預金」のようなモノ。
こちらも「MRF」と同様にマイナス金利が施行されてからは、国債などの利回りが悪くなったため、現在では取り扱われておりません。
外貨MMF(マネー・マーケット・ファンド)について
「外貨MMF」は、外国の国債などに投資する公社債投資となります。
こちらは今も取り扱われている商品であり、外貨預金と比較した際には「外貨MMF」の方が利率も良いため、投資の1つとしてお勧めされることが多い商品です。
マイナス金利
日本銀行が民間銀行に対して行った施策となります。
私たち個人に対する直接的な施策ではありませんが、間接的にこの施策の影響をうけることになります。
マイナス金利政策は、「日本のお金を活発に動かそう(景気を良くしよう)」という狙いで始まった施策になります。
これまで民間銀行は日本銀行にお金を預けておくことで、日本銀行から利息が得られていました。
しかし、マイナス金利が施行されてからは、民間銀行が日本銀行にお金を預けると逆に利息がマイナスになり「損をする」ことになります。
これにより民間銀行の収入源が苦しくなり、次の事象が発生します。
・民間銀行は収入を増やすために、企業や個人へ積極的に融資を行うようになります。
・民間銀行は支出を減らすために、預金金利を下げるようになります。
つまり、民間銀行を使う私たちの立場からすると「お金を借りる際の負担は減る(お金が借りやすくなる)が、お金を預けることによる利息も減る」と言うことになります。
これにより、企業への融資(開業、設備投資等)や、住宅ローンや自動車ローンなどの低金利が進み、利用者にとって使いやすくなり、お金の動きが活発になり、景気を良くしていくという狙いです。
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