最近物価が上がり円安が続く中、日本はだめだとつぶやく人が増えている。
根本的に何がダメなのだろうか?と単純に疑問に思う。
経済的な事には無知なのだが、つい最近まで「デフレ脱却」という言葉を聞いていた気がするのですが、気のせいでしょうか?
円高だとデフレ、円安になるとインフレ、どちらをとっても日本は終わりという輩は何をどうなったら良いのかを言いませんね。
円安と円高って何?
円安になり騒いでいますが、ドルに対しての日本円がいくらになるかで円安、円高といっているわけですね。
戦後の日本はドルに対して固定為替相場でしたので、円安になったり、円高になったりという変動はありませんでした。
しかし、日本円の価値が低かったため1ドルに対し日本円は360円でした。
これが変わったのが1973年以降変動為替相場に変わりました。
なぜそうなったのかというと、この時期にドルの価値が急激に下がったことが原因でした。
そのために固定為替相場を維持できなくなったのです。現在は、円安で1ドル150円前後を行き来していますね。
円高で苦しくなるのは、輸出業で逆に輸入品は安くなり、物価が下がり収入が上がるといわれています。
今騒いでいるのは円安ですが、これは円高の逆で輸出するものは安くなり、輸入するものは高くなります。
今回の円安の原因もアメリカが大きくかかわっています。
アメリカの物価上昇が急激で、人々の収入も上がりまくっています。
このまま上がり続ければハイパーインフレになってしまうでしょう。そのためにアメリカ政府がいろいろ政策を行っていますよね。
その結果、ドルの価値が上がり円安状態になっているのです。
引き金になったのはロシアのウクライナ進攻にあります。
つまり、この円安は一時的なものではないかと考えるのです。
インフレになると何が問題か?
長い間日本はデフレを続け、物価上昇も低く収入も上がりませんでした。
では、インフレになったらどうなるのでしょう。
物価が上昇すると人々の生活は苦しくなります。
それに呼応して収入面も上がっていきます。
今のアメリカがそうですね。時給は急激に上がり続けています。
日本がかつて高度経済成長期に、起きた現象と同じです。
このインフレによりお金の価値が落ちてしまいます。
貯金額が100万あったとしましょう。
高級腕時計の値段が同じ100万円だとしたら購入できますよね。
しかし、次の年に物価上昇により同じ高級腕時計は120万円になりました。
貯金額は変わらないのに品物は値上がりします。お金の価値が変わってしまうということです。
年々物価上昇が続けばお金の価値も下がり続け、数年前の100万円は現在の50万円ぐらいの価値にしかならないということにもなるのです。
そのために庶民の給料も上げていくしかありません。それも行き過ぎればハイパーインフレとなりお金の価値が紙くずになってしまうわけです。老後2000万円あればなんて言われますが、デフレが続けばね。というぐらい根拠のない話なのです。
コロナとロシア問題
このように世界が経済的な問題を抱えている原因は、コロナでの自粛とロシア、ウクライナ問題です。
この二つが落ち着けば現在の混乱も落ち着くことでしょう。
円安で騒いでいるのは、株やFXで損をする人が多いからではないでしょうか。
円安になれば円の価値は下がりますから、円を購入していた人は損をしたことでしょう。
だからといって日本はだめだとか言っていることの意味がよくわかりません。
円高で儲かる企業もあれば、円安で儲かる企業もあるわけで、一概に今回の円安で大騒ぎする必要はないのではないでしょうか。
日本よりも物価上昇が激しいアメリカのほうが危険要素は高いと思えます。
このまま物価上昇が加速すればハイパーインフレになりドルの価値がなくなります。
そうなれば世界恐慌並みの状況が起きる可能性があるからです。
アメリカで働けば給料がいいとかそんなことで喜んでいる状況ではなくなってしまいますよね。
日本の波は穏やかです。急速な給料の値上げもない代わりに、物価の上昇も緩やかですよね。
デフレ脱却したかったのだから、少しは喜ぶ人もいてもいい気がしますが、その点はどうなのでしょうね。
日本の状況と世界の状況を知る必要性
鎖国をしていた時のように、自国だけで生活できるなら問題はないのですが、日本は輸入に頼る国です。すぐに関連ある国の影響を受けてしまいます。
もう少し、自給自足ができるぐらいの分野を確保しておくべきではないかとも考えます。
世界が目まぐるしく変化を続けている岐路に今あるのではないでしょうか。
この先の日本は世界にとってどうあるべきか、国民の生活をどうするべきかの基礎固めをしっかりしとかないといけないでしょう。
どちらにしても今大騒ぎをするほどの円安の問題ではないでしょう。
世界的に比べれば、日本の経済的問題はかなり緩やかです。
ロシアの暴走が終わりをつげ、安定性のある世界に向かうことを願います。