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城山へ

まだ夜もさめやらぬ薄暗い街を

リアル八墓村と共に城山に向かうはめになった

しかし現場作業員姿に頭の鉢巻きに懐中電灯地下足袋姿

警察にでも合おうものなら即逮捕されてしまうんじゃないか

そんな事を考えながら足取りも重い私だった

ようやく城山に着いた二名の不審者は

『ふ〜ふ〜ぜぃぜぃ』

疲れきってる状態

『テルさん着いたけど何処をどう探すんだ』

と私が尋ねると、おもむろに腹巻の中から

地図のようなものを取りだしあたりを見回し始めた

すると一本の大きな松の木を指さし

『あっちだ!!』

叫ぶのが早いか走り出した

まだそんなに元気が残ってるのか?

昨日、公園で倒れていた人間と同じとは思えなかった

目印の松の木に近ずくにつれ

岩肌がむきだしの足場が悪い場所へと入っていく

『ちょつと、待ってよ』

私は音を上げた

しかしテルさんはそんな私などお構いなしに

何かに取りつかれたようにドンドン奥へと入っていってしまった

朝早くから歩きずめで私はその場に座り込んでいた

最早、八墓村の大将の姿は見えない

『まったくそんなに元気なら一人でやってくれ』

おもわず愚痴が口から出ていた

心が疲れたら





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kee
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