2013年10月18日
丸山選手が世界最高峰の舞台で戦う事を語る!
いよいよ米PGAツアーが開幕します。
日本からは石川と松山の同学年の2人が
正式なツアーメンバーとして参戦します。
今回は僕が米ツアーを主戦場としていた
2000〜08年の9シーズンに経験したことを踏まえ、
米ツアーで戦う難しさについて語ってみます。
何が大変だったかというと移動ですね。
1シーズンやると地球6周分の距離を
機内で過ごすことになるんです。
当然時差の問題もあります。
自宅のあるロサンゼルスで
「いい調子に仕上がりました」って東海岸へ飛んだ瞬間、
別人の体になってるときがありますから。
寒暖の差がすごかったりね。
そういうところはゴルフファンの方には
想像もつかないことでしょう。
だから「なんだよ〜先週あんなに調子よかったのに」なんて
言われちゃいます。
でもこれは「言うは易し横山やすし」で
なかなか難しい問題なんです。
気候一つでボールの飛距離も変わってきますからね。
スコッティキャメロンはコチラ▼
お陰様で僕は早めにそういった難しさを
克服できた方じゃないかな。
試合出場のペースは「疲れたら自宅に戻る」スタイルでした。
一気に6週連続出ても平気でしたね。
逆にこのぐらい出ないと不安だし、
やっていくうちに3週目ぐらいから調子がよくなっていくタイプだから。
そこからが勝負。
6試合のうち2回ぐらいの失敗は「仕方ない」と考えておく。
4回予選を通って上手くゴルフできればいいという考え方でした。
6試合トータルでコントロールしていけばいいと。
全部予選通っちゃうこともありますけどそれはそれでやれるもんですよ。
その代わり「とても上位にいけそうな雰囲気ないな」と思ったら、
流し気味で40位で終わったりね。
スコッティキャメロンはコチラ▼
そして2年目の夏初優勝。思わぬ展開でした。
あんまり調子がいいとも思わなかったんです。
初日いきなりダボスタートでした。
「コースも狭いし嫌だなあ」なんて思ってたら
すごくいい感じでパットが入り始めた。
気持ちが楽になったんですね。
ショットもまあまあでいい。
ピンを狙わなくてもパットでカバーできる、って。
最終日は首位と1打差スタート。
とりあえずトップ10にしがみつこうと思ったら、
8番のセカンドがポコッと入ってイーグル。
単独トップに立って集中力をマックスに切り替えました。
日本人の米ツアー優勝は
1983年ハワイアン・オープンの青木功さん以来18年ぶりでした。
もちろん自信になりましたし心の支えになりました。
でも翌週の全英オープンは予選落ち…。
まあ、そんなもんですよ。
とにかく米ツアーは世界最高峰の舞台。
言うなら毎年オリンピックをやってるようなものですから。
遼と英樹にはその舞台を満喫しながら、
強く戦い抜いてほしいですね!
(丸山茂樹)
スコッティキャメロンはコチラ▼
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image