2014年10月23日
ハリスツイード特集2014
英国スコットランドの伝統
ハリス・ツイードは、イギリス、スコットランド北西部のアウター・ヘブリディーズ諸島の一つ、『ハリス島』で手織りされるツイードのことで、ツイードの最高級日ンとされています。19世紀にはハリスツイード協会によりアウターヘブリディーズ諸島で、島民たちによってバージンウールから紡績、染色を経て作られた『ツイード』と定義されました。この規定は今も守られ、18世紀から変わることなく、今も島民たちの手によってつむがれ続けています。
ハリス・ツイードの歴史
イギリスの貴族社会にこのハリス・ツイードの素晴らしさを広めたのが島の領主夫人であるダンモアー伯爵夫人です。ハリス島尾は、酷寒の冬がやってくる島。地元の島民は普段着にウールの着物を主に作っていました。1846年、ダンモアー伯爵夫人がマレー・タータン柄をハリス島の職人にツイードで再現させたところ、その出来栄えの素晴らしさに心打たれ、夫人はイギリスへの普及に尽力することとなりました。夫人はこれらのツイードをハリス島の産業とすべくイギリスに広めていき、その後生産工程が改善され、ハリスツイード産業が軌道に乗り始めています。初期の南極探検隊などが着用したことからもわかるように高い防寒性とデザイン性を備えたハリス・ツイードはやがてその名を世界にとどろかせることになります。
伝統を守るための徹底した条例
伝統的な織物の衰退に歯止めをかけるべく、1993年、イギリス国会はハリス・ツイード条例を制定。これによりハリス・ツイードの技術や製品は国際的な保護の下に置かれました。この条例にのっとり、ハリス・ツイードは今なお伝統的な手法を維持した製造過程にのっとって作られています。ひと編みひと編みがしっかり紡がれているハリス・ツイード。その洗練されたデザインは日本でも人気が高く、様々なシーンに合わせやすいのが特徴です。また、ハリス・ツイードは2010年に100周年を迎えました。世代や時代を超えて愛され続けてきた理由がそこにあります。
本物の証でもあるハリス協会の織りネーム
このマークはダンモアー伯爵の家紋でもあるマルチーズ十字架と球形を組み合わせてできたものです。シリアルナンバーがついており、そのナンバーを調べると記事を負った職人がわかるようになっているのが特徴です。世界で唯一、法的な定義により完璧さと品質を確保されている証拠です。
ハリスツイード特集2014
Harris Tweed コレクション
日本も含め、世界中に多くのファンを持つイギリス、スコットランド北西部のアウター・ヘブリディーズ諸島の一つ、『ハリス島』で手織りされるツイード、Harris Tweed(ハリスツイード)
ハリスツイード レディースコレクション
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