今日は穏やかに晴れています。過ごしやすい天気
本日は宮本浩次さんの53歳のお誕生日。かつ初のソロライブ開催。おめでとうございます
恵比寿のリキッドルーム。移転してすぐの時、2005年5月23日と24日。エレファントカシマシのすまねえ魂ツアーで参加しました。
この頃のエレカシはメディアにも出ない。今のようにSNSもなく。熱心なファンの人のサイトだけが貴重な情報の頼りでした。新曲がなかなか良いという噂。
この年は新春公演もなかった。関西は7月。待てないと東京まで馳せ参じたのです。その頃は一定数のコアなファンはいるけど。世間様からは忘れかけられ気味のエレカシ。それでもリキッドルームは小さめのキャパ、1人1公演の申し込み制限。ファンの人のサイトのチケット掲示板で1枚を譲っていただいた。
私のファンとしての愛情がピークの時でした。今でも忘れられないライブになっています。
リキッドルームはキレイな大人っぽい空間のライブハウス。でも小さくて。ぎゅうぎゅう。熱気に溢れていました。この時は4人だけの演奏。距離も近い。ほんと生って感じでした。
初日は<すまねえ魂>から始まって。後に完成するアルバム<町を見下ろす丘>の曲、ポニーキャニオン時代の歌もの、時々エピックのレア曲が混ざるセットリスト。
この日は<遠い浜辺>がぐったぐた!!
宮本さんが歌詞をすっからかんに忘れて。適当に思ってることをずっと歌う
間奏の時に振り返って「この曲、練習したっけ?!」とメンバーに確認する←メンバーはちゃんと演奏してるんだから、わざわざ確認しなくっても。と思うんですが。。(笑)
しどろもどろ歌いながら。男よ働け〜とか。優しくあれ〜とか。それはそれで。宮本さんの普段思ってることが生で聞ける感じで面白かった。ひたすら演奏は続き。最後のフレーズ「そっと そっと 抱きしめたい」のところ。一旦、演奏がストップして歌が入るけど。当然、歌詞は出てこない。。
どうするんかな?とメンバーも。観客も。全員が息をのんで宮本さんを凝視する。遠くの一点をじっと見つめる宮本さん。これ以上は待てん!という間の後。ぽそっと。
「星でも みよっか。。」
どゅふふ
キャーー
という女子の悲鳴。もう。ニンマリしちゃった。ロマンチックやないかー
MCで弁明。ライブが楽しみ過ぎて。あの曲やりたいこの曲もと、夜中にメンバーに電話して。みんなちゃんと練習してるのに。オレが忘れてしまっていた。そうな。オレ様詐欺?
2日目。いろいろレア尽くしだった。<孤独な旅人>で急に演奏を変更。ほとんど全編が宮本さんのアコギ弾き語り。声が美しくカッコいい!うっとりと聞き入る。最後だけバンドが入って最高だった。
直後の<BLUE DAYS>ではハンドマイクで目をひんむき鬼の形相で歌う。身振り手振りも不気味。。あまりの違いに、おののいていると。
「情緒不安定な人みたいになって。すいません」
わかっているのか。。(笑) ご本人的には、歌の世界に入っちゃう。そうな。
<果てしなき日々>の後に。また会う日までをやって終わろうか?と急に言って。謎??尾崎紀世彦のモノマネ?でメンバーや観客を爆笑させたり。
<昔の侍> 最後で演奏を強制ストップさせて。聞こえるか聞こえないかの声量で語る。
「自殺を礼讃してるわけではないんですよ。今はそんなの。カッコよくないから。。」
そのようなことをつぶやいて舞台袖にはけた。
どよめきが起こり。カッコよすぎー!!と絶叫する人など。アンコールの嵐。すぐに出てきて<珍気男>で締めた。
この2日間は超面白かったー!!普段着っぽい、素の宮本さんっぽくて。ワガママだし、やりたい放題。時間は短く1時間30分くらい。でもとても濃厚だった。歌も演奏も熱量が凄かった。でも地元の東京で少し肩の力が抜けた感じもあった。4人だけのゴツゴツした感じの音だけど。それがいい!
何年も経ってきいた話ですが。この日のライブをユニバーサルの人が観にきていたらしい。エレカシいいじゃん!と思ったらしい。
後の移籍のキッカケになったのかなあ?そう思うと。いつの時も全力でやってる彼らを見てる人はちゃんと見てる。わかる人はちゃんとわかる。と改めて思いました。
私も元気だったな。最後の曲終わって。ライブハウスを飛び出し、恵比寿の町を全速力で走った。山手線に飛び乗り、なのにトラブルで5分ほど動かず。。新幹線の終電の座席に座ったのが発車3分前!!笑うわ、もう
今宵は宮本浩次のソロライブか。後ろを振り返っても。メンバーはいないよー!どんなライブになるんでしょうか?遠い空から応援しております
なんとなく。若い頃の宮本さんは。柴犬の赤ちゃんのような目をしているような気がします