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さてさて、昨週より長く続いたまつ毛美容液特集もようやく大詰めといったところですが、
今回はこれまでの怪しげな国外製品とか医薬品等に関する内容ではなく
皆さんが1番手に取りやすい国産の人気まつ毛美容液について集中的にまとめていきます!
成分的な面から1番オススメしやすいものなども探って行けたらと思いますので、
毎回のごとく長くなるとは思うのですが是非お付き合いください(^_^)ゞ
ちなみにこれまでの最新のまつ毛美容液関連の記事は
こちらになりますので、まだ目を通していない方は是非こちらからご覧下さい!
◎消費者が「実際に効果を実感した」上位商品をいくつか購入してみた
まず今日持ってきた商品は、
先日集めたアンケートで実際に「まつ毛が伸びた(増えた)」と実感した申告数が多かった上位の商品になります。
こないだよりちょっと増えまして、
左から、
の7商品を今日は解説していきます。
文字数がいつも足りなくなるので、極力説明は端的に済ませるようにしたいと思います(^^;)
では早速見て行きましょう!
◎薬用育毛料?【アヴァンセ ラッシュセラムEX】は頭皮用育毛剤なので論外!
まず色々成分を見ていく前に、
これを最初に注意しておきたいと思います。
こちらの「アヴァンセ ラッシュセラムEX」はこの中でも唯一【薬用育毛料】と書いてあり、
「発毛促進」や「育毛」などの効果をパッケージに大々的に標榜しておりますが…
こちらは先日の国民生活センターの調査で発覚した
「頭皮用育毛剤をあたかもまつげ用美容液のように誤認させて販売している」
という非常に悪質なケースの中心商品になります。
本来まつげ美容液には「医薬部外品」は認められておらず、「育毛」や「発毛促進」を公に標榜することはできません。
この商品は「頭皮用育毛剤」として医薬部外品の認可を得たものを、
まつ毛用とミスリードさせて販売していたものです。
確かにパッケージには「まつげ用」などとはどこにも書いてませんが、
表紙に大々的にまつ毛の写真を載せたり、
類似デザイン・商品名のまつげ美容液を別に販売していたり、
形状も完全にマスカラタイプでまつ毛に塗るように出来ています。
これで「頭皮用なのに消費者が勝手に誤解していた」という言い訳はまぁ無理ですよね…。
ちなみに成分も完全に育毛剤のそれで、
育毛有効成分である「パントテニルエチルエーテル(代謝促進作用)」と「感光素301号(脱毛抑制作用)」を配合しています。
いずれも頭皮での安全性はクリアしている成分ですが、
眼粘膜への安全性は十分と言えるかどうか不明ですね。
あと他の成分は順不同なので一概には言えないのですが、主成分が「エタノール」になっていると思います。
育毛剤だと浸透を促進するためにエタノールを多めに入れることが多いです。
そもそも頭皮って皮脂も多く角層も厚い部位なので、そこに浸透できる処方になっているとしたら
眼粘膜付近での使用はかなりリスキーです。
くれぐれも注意しましょう。
こちらの製品は今回国民生活センターに指摘されたことで、今後何らかの指導が入ることになると思います。
また頭皮用育毛剤をまつ毛用として販売していたケースは他にもありますので、
これらは特に購入しないように注意してください!
◎国産商品で最も効果実感申告多し!?「スカルプDまつ毛美容液」の特徴と注意点
次に、前回説明した怪しげな成分が入っているかもしれない「エマーキット(エグータム)」を除くと、
国産商品では1番「効果有り」の申告数が多かったのがこの【スカルプD】のまつげ美容液です。
ただ、この美容液にはプレミアムタイプじゃないものもあり、
それも合わせてしまった数値のため大きい値が出ている可能性もあります。
まぁそうだとしてもプロスタグランジン系成分配合のリバイタラッシュなどより申告数が多いのですから凄いことです。
ただこれはいくつかカラクリもあります。
例えばスカルプDのまつげ美容液というと少し前に【映える!】のCMで色んな意味で話題になり、
かなり注目された商品でした。
その結果として利用者の母数が凄く多かったものと考えられます。
リバイタラッシュやエマーキットなどは美容通にはよく知られているとしても、
そうでもない一般消費者はそこまで知らないとも思いますし、量販店でも購入出来ません。
どこでも買えるし認知度も高ければ
母数が増えてその分効果ありと思った人も多くなったと思われるし、
妙に多い異常あり申告数も説明がつくような気がします。
一応眼や皮膚に出た異常も
「腫れ・目刺激・痒み・めやに」ということで要注意の【色素沈着】はありません。
プロスタグランジンなどの怪しい成分は入っていないと考えられます。
(まぁまともな国産製品ではどれも入っていないはずですが;)
ベース処方を見ると、「BG」は低刺激な成分ですが、
「ペンチレングリコール」がやや目刺激が出る可能性のある成分ですよね。
(恐らく防腐補助のために多く入れている)
美容成分としては、「ビオチノイルトリペプチド1」や「オリゴペプチド20」「アセチルデカペプチド3」などのペプチド成分がかなり豊富に配合されてます。
ペプチド系成分は国産・外国産の他のまつ毛美容液にも頻繁に配合されているのですが、
主にEGFやFGFなどの細胞成長因子系のものを選んで入れているようです。
こういった成分は確かに真皮などに届けば育毛や発毛を促すことが分かっているものもあるので、
化粧品の配合でも多少なりはそういう効果も期待できるのかな?という感じの成分です。
まぁ僕個人的にはペプチド系成分の効果は神のみぞ知るところだと思っています。
それよりも例えば発毛促進有効成分の「ミノキシジル」の誘導体である
「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」
とか、
先ほどの育毛有効成分パントテニルエチルエーテルの仲間である「パンテノール」なども入っているため
結構育毛を意識した構成にはなっていますよね。
ただこういった育毛を意識した成分の他にも、
「水溶性ケラチン」や「加水分解シルク」などの毛髪補修成分も配合してます。
結局のところ女性がまつ毛に悩む理由の多くって、
アイメイク・クレンジング・ビューラー・マスカラ・まつ毛パーマなどでまつ毛酷使することで
【まつ毛が切れてしまう】
ことに起因していると僕は考えています。
これを髪のトリートメントと同様にちゃんと保湿してダメージ補修すると、
それだけで何もしていないよりは圧倒的に切れにくくなるんですよ。
切れないようになることで、結果として伸びて感じるということもかなり多いのではないかと僕は思っています。
ただ、これらのペプチド系成分や加水分解ケラチンやシルクなどは、
アレルギーを起こす懸念のある「タンパク質由来成分」です。
眼粘膜に入ってしまうと、合わなければ腫れや痒みの原因になったりする可能性もあるため、
結局のところまつ毛を伸ばしたり補修する成分をあまり入れすぎるとその分リスクも大きくなるという矛盾を孕んでいるのです…。
合わないと感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
◎異常あり申告がかなり少ない!?「DHC アイラッシュトニック」
こちらはDHCの「エクストラビューティーアイラッシュトニック」です。
本当はDHCというともう一個お求め安い「アイラッシュトニック」という製品の方が人気なのだそう。
ただ今回は在庫切れですぐに入手できず泣く泣くこちらを掲載しておきます(^^;)
まぁ成分はアイラッシュトニックに入っているものは全てこちらにも入っているし、
ベースの処方はほぼ一緒でした。
なのでこちらの説明も十分アイラッシュトニックとして聞いて頂けると思います。
DHCはまつげ美容液は国産アイテムの中ではスカルプDに次いで12件もの効果有り申告がありました。
これリバイタラッシュと同等ですからね、結構すごいです。
しかもリバイタラッシュが8件もの異常申告があったのに対してこちらは3件のみです。
もちろん「色素沈着」の副作用報告はなく、「眼の痒み」「皮膚の痛み」「目刺激」というまつ毛美容液にありがちなもののみでした。
こちらの製品もかなり昔からあるもので、利用者がかなり多く母数が多いために申告数が多かったとも取れると思います。
こちらのEXビューティーアイラッシュトニックの成分はこちらで、
そして「アイラッシュトニック」は↓これだけです。
水、BG、アロエベラ液汁、フェノキシエタノール、カルボマー、AMP、キサンタンガム、アラントイン、センブリエキス、プラセンタエキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、コンフリー葉エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、オリーブ葉エキス、オタネニンジン根エキス
基本は共通する成分を中心に見たいのですが、
ベース処方は「BG」「アロエベラ液汁」と非常に低刺激に作っていると思います。
ただ全般的に毛髪補修成分はほとんど入っていなくて、
保湿成分がメインですね。
もしかしたら「育毛効果があるかもしれない…」という成分はというと、
「AMP」と「プラセンタエキス」と「センブリエキス」かなと僕は思います。
AMPというと「アデノシンモノリン酸」の略で、代謝促進効果の成分ですね。
プラセンタエキスも代謝活性作用があると言われているし、
センブリエキスは血行促進作用で育毛剤によく入っていますよね。
この辺で気持ち分育毛効果を狙っている構成に見えます。
エクストラビューティーの方は先ほどの「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド(ミノキシジル誘導体)」
や「パンテノール」、ペプチド成分も入っているので、より育毛にフォーカスしているようです。
個人的にはエクストラビューティーより通常のアイラッシュトニックの方が眼や皮膚への安全性は高いように思います。
申告のほとんどはアイラッシュトニックだと思うので、
安全性が高く異常申告数も少なかったのではないかと思われます。
◎まぶたに『塗る』斬新なアイテム「フローフシ ザ まつげ美容液」
こちらはフローフシさんの「ザ まつげ美容液」という凄い直接的なタイトルの商品。
面白いのはとても斬新(?)な使い方のまつげ美容液で
普通のチューブ式になっていて、
美容液を指に取ってまぶたと上下のまつ毛に『塗る』というタイプのまつげ美容液なんです。
ありそうで無かったアイテムなのですが、
これ結構良いなと思うのが
「内容物がまつ毛とか皮膚に直接触れないので雑菌繁殖のリスクが少ない」
のです。
他のまつげ美容液は全部マスカラタイプで、塗った後にそのまま容器に戻すので雑菌繁殖しやすいという弱点があります。
その点をこの商品は克服しています。
しかも空気が入らない「エアレスチューブ」を採用しているので、その点でも清潔性が高いです。
このおかげで防腐剤量を減らせると思うので刺激を低減できている可能性があります。
(成分から防腐剤が少ないかどうかはイマイチ分かりませんでしだが…;)
ちなみに内容物の成分構成は、BG・グリセリンなどの低刺激な主成分構成で比較的粘膜には優しそう。
ペンチレングリコールが多めに見えますが、僕が使った感じでは明らかな刺激感は無かったです。
ただ、美容成分の構成はスカルプDとかなり似ていて、
などなど、
合わなければ腫れたり痒みが出るという可能性も確かにありそうです。
努めて眼に入らないように使うようにしましょう。
個人的には雑菌繁殖のリスクが少ない点でスカルプDより良さそうには見えます。
◎「マジョリカマジョルカ」&「アデノバイタル」はほとんど同じ成分!?
あとは少数派意見だったのですが、
「マジョリカマジョルカ」と「アデノバイタル」も取り寄せて見ました。
どっちも資生堂さんの商品で結構使っている人は多そうなんですが
それにしては効果有り申告数は多くなかった(3件&4件)と思います。
正直成分的にはあまりまつ毛育毛を狙った成分も入っていないし、
まつ毛を保護する系の補修成分もそんなに入っていないんですよね。
普通の保湿剤という感じ。(もちろん保湿するだけでもそれなりに効果はある)
ただ気になったところとして、
アデノバイタルはマジョマジョの2倍以上の価格の製品なんですが、
入っている美容成分とか基本の構成が凄く似通っています。
なんなら主要な美容成分はほぼ同じです。
(ナツメ果実エキス・グリセリン・アルギニン)
しかもどれも本当に効果あるの…??というような成分ですね…;
安全性は高そうですが(^_^;)
あと凄く気になったのですが、、
薬機法的に「まつげ育毛」はダメだけど、「まつげ養成」は良いのでしょうか?(苦笑)
(養成…養い育てること。)
これ普通にダメだと思いますけどね…(-_-;)
でも国民生活センターは指摘してなかったので、一応良いという判断なのかなぁ…不思議。。
それとここだけの話
「アデノバイタル」って育毛有効成分の『アデノシン』が入っている育毛ケアシリーズのタイトルなので、
てっきりまつげ美容液にもアデノシンが入っていると思っていたのですが…
なんとこれ入っていないんですね。。。
だったらマジョマジョの方が値段も安いし圧倒的にお買い得な気がします。
ただ、どちらも粘膜付近で使用するのに目刺激が懸念される「DPG」や「エタノール」が多めなのはやや気になりますね。
敏感肌向けではないかも。
◎価格の割には贅沢成分か…?「キャンメイク ラッシュケアエッセンス」
これも多分使用者が多い割にはあまり効果有り申告数が多くなかったのですが、
成分構成はこれまで説明しているものとあまり変わらない「ペプチド系」「毛髪補修系」の二本柱です。
価格の割にはちゃんとペプチドや加水分解エラスチンやコンキオリンなどを配合しているのは凄いと思います。
ただ明らかな育毛有効成分は入っていないので、その分そこまでは育毛方面は期待出来なそうですね。
ベース成分もエタノールが多めの処方なので、敏感肌にはしみることもありそう。
…という感じで、最後が非常に駆け足になってしまいましたが、
国産まつげ美容液の有名どころを一挙に解説してみました!
ご覧頂くように、
国産商品は確かに刺激や眼が腫れるという報告はあるものの
その辺はまつげ美容液全般としてリスキーな商品なので、
気を付けて使うしかないとしか言いようがありません。
一方で外国産のもののように「色素沈着」等の危険な副作用の報告例は1つもありません。
なので、偽医薬部外品などのもの以外は国内ブランドの商品であれば、
比較的安全に使えるものが多いのではないかと僕は考えています。
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