生きている時間の中であるものを紹介

こんばんは、SHYです☆

昨日から実家の引越しの手伝いを泊りがけで行ってきました。
約30年住み続けたマンション。
僕がまだ幼稚園の時に入居し、僕自身は高校卒業まで住みました(のち半年ほど住みましたがｗ)

周りには住宅街しかなく、大きな道路が1本あるだけで、
隣には国が指定した森林が。
こいつが夏になると虫の宝庫となり、マンションの外壁を埋め尽くしてた。キモ。

ですが、都会すぎず田舎すぎない立地で地元感が非常に強い。
最寄り駅までは徒歩30分。車がないと不便ではありましたが
その不便さなんて住んで何年もすればなんてことない。

素敵な故郷でした。

うちは4人兄弟ですが、長男とは12歳離れていて、
このマンションで一緒に住むことはありませんでした。
両親と次男の兄と年が近い姉と柴犬で。

2、3年もすれば次男も高校卒業しすぐに一人暮らしへ。
当時レゴにハマっていた僕はこの兄に色んなレゴ組み立ててもらいました。

また何年かすると2段ベッドからひとりの部屋になり、
さらに何年も経って姉が高校卒業して一人暮らしへ。

そして3年後、僕も高校卒業して大学へ行く為に神奈川へ。
この時点で約15年は住んでました。

そこからは両親と死んでしまった柴犬の魂と、
新たに飼い始めていた犬2匹との生活。

大学を卒業して地元に戻り、たまの休みには帰ってた実家。
兄弟それぞれに家族ができ、集まって聞こえる人の声、赤ん坊の声、犬の鳴き声。

両親ともに体を壊してからは入退院をたまにするようになり、兄弟で支えました。
そこからですかね、ふたりとも背中が丸くなり一気に老けました。

おととしに犬が1匹亡くなり、去年もう1匹が亡くなりました。
両親が住み始めて30年、初めてふたりだけで広いマンションに。
思えば騒がしかったあの頃とは違い、今は静かな時間ばかり。

『ふたりで暮らすには広すぎる』
そう親父が言ってましたが、きっと本心では
ずっとここに住み続けたいと思っていたはずです。

寂しいでしょうね。
あれだけの人とあれだけの思い出がたくさん詰まった家を出るのは。
本当に、良い実家でした。

あのマンションを買った親父に感謝、
あのマンションで育ててくれた家族に感謝。
本当にありがとう。幸せでした。



ふたりは明日から手狭なマンションで新生活です。
きっとすぐにホームシックになると考えられるので
落ち着くまで手伝いに行ってきます。

帰れる家があるって幸せだと痛感し、
将来自分の家も親父を見習ってそんな実家にしたい
と強く思った一日でした。