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2019年02月02日
寄ってくる
ある夕方も暮れに差し掛かった中学校のとある教室に、二人の少女がまだ居残ってた。
仮に名前をAとBにしよう。
中学2年生で、バレー部だった二人は、外がもうそろそろ暗くなってきたから帰宅することにした。
下校の途中で、Bが荷物を教室に忘れていたことに気づく。
「A!ごめん…一緒に取りに言ってくれない?」
とAを誘ったのだが、日はすでに沈んでいたため、Aは嫌がった。
それでもBがしつこいため、嫌々学校に戻っていった。
学校についた頃は、辺りはすでに真っ暗だった…。
教室にたどり着き、荷物も手にしたところで、さあ帰ろうとなったときにBがAに提案した。
「そうだ、なんか凄く怖い雰囲気だし、怖い話しない!?」
Aはさすがに嫌だと即答したが、なぜかBがロウソクなども準備して、火を灯して座り始めて語りだしたため、しぶしぶと仕方なくホラー対談に付きあった。
しばらく二人で怖い話をしあって、鳥肌が立ちまくり。
でも二人とも笑っていたので、まあまあ楽しめたらしい。
その時、廊下からズカズカ集団で歩いてくる音がした…。
しかもその集団は、自分達のいる教室へと向かってくる。
「何!?何?」とBは立ち上がった。
Aもビクビクしていた。
とうとう集団の足音が教室のまえでとまり、ガラっと勢いよく扉は開いた。
「あ!二人ともなんでまだここにいるの?」
そこにいたのは、10人のバレー部員の中間たちだった。
AとBはホっとした。
「な〜んだ、みんなだったんだ!」
今頃帰ってきたの?とB。
実はバレー部で、合宿に行っていたのだったが、AとBは風邪をひいていたためその合宿にいけなかったという。
そのほかのメンバー達が帰ってきてたのだ。
「ちょwというか二人ともなにやってるの?」と部員たち。
ホラー話をしていることを伝えると、部員たちも楽しそうだからとのことで話に加わった。
人数も増えたため、恐怖も激減するだろう。
AとBは安心しきっていた。
しばらくたってからだった。
「私も仲間に入れて」と呼びかける声がした。
みんなで振り向くと、教室の隅っこに見知らぬ女の子が立って、仲間に入れてもらいたそうにこっちを見ている。
しかしいつの間にそこにいたのだろうか。
ドアは閉まっていたのだが、開いた音さえみんなには聞こえてなかった。
みんなちょっと不思議に思ったが、「あなた、誰なの?」とみんなで聞いてみた。
「私、転校生なの。明日からこのクラスに入ることになってて…」ということで、みんな納得。
その13人目の女の子を話に加えることにした。
そしてまた、しばらく経ったころだった。
部員の一人が、「ねえねえ、怖い話してると幽霊が寄ってくるって聞いたことがあるんだけど…」と言い出したため、みんなどうしよう、どうしようと一斉に怖がった。
で、もう怖いから帰ろう、帰ろうということに話は進んだ。
しかしここでBが、「とっておきの恐ろしい話があるんだ!最後に話させて^^」とみんなに言った。
まあ最後なら、ということで、しかもとっておきということで、みんなはBの話を聞き始めた。
「あのね、この学校で、自殺した女の子がいるっていう噂があるじゃん。でも先生達、誰が、どこで自殺したとか、まったく教えてくれないじゃん。」
みんな、うんうん頷く。
「あのね…どこで自殺したかっていうとね…」
「ここよ」
とうえから声がした。
みんなゆっくり上を向いてみると、そこには恐ろしい
顔をした首吊りしたいが揺れていた。
よくみると、その子はさっき参加した13番目の女の子だった…。
「ギャァァァアァァアァアアアア!!!」」
みんなは一目散に教室を抜け出し、階段を駆け下り、後ろを振り返らずにそれぞれの家へと走っていった。
たまたま、AとBは近所だったため、一緒に走っていった。
Bが先に家につき、Aは一人で泣きながら走っていく…。
そして、家につき、出迎えてくれた母に、帰りが遅くなったことを叱られながらも、親の顔を見ていっきにAは安心して、ホッとした。
夕食の準備もして、Aは家族とテーブルについた。
いざ食べようとしたところで、電話が鳴って、母がでた。
「ねぇA?Bちゃんから電話よ。急いでるみたい」
Aはなんだろう…と思いながらも、電話にでた。
Bはヒステリックになっていた。
「ねえA!?テレビ見た?ニュース見た?今すぐ見て!」とB。
Aはテレビを付け、ニュースを見た。
ナレーターが緑の茂った山場の映像のニュースについて解説していた…。
「本日、お昼の12時半、山でバスが墜落し、乗客12名の死者をだしました。乗客は、運転手1名、教師1名、中学生10名………」
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