2011年10月24日
平成大活劇 それゆけ!! ZASETU君
思春期、ZASETUはその、思春期のまっただなかにいた。
思春期、それは制服のズボンがべとべとして、Yシャツは冷たく、
学生服は鉄をまとっているように重く、動きを鈍らせ、
自分はプチプチのついた梱包材で何重にも、何重にも巻かれ
街の音や人の声は、くぐもっていていらだつし、
口に含むものは油粘土のように無味で不快で、
自分の吐く言葉はすべて、自分を傷つけるものだった。
永遠だった。
―
--
- 新しい朝が来た♪希望の朝だ♪
チュンチュン....チュンチュン
「うるせぇ!!!!」
挫折の放ったマグ・カップが二階の自室の窓を突き破った。
階段の踏板を踏み割るように、挫折は階段を下りた。
そこには、朝食が用意されていた。
(nan nan dayo!! ko re ha!!)
挫折はテーブルの上の朝食をすべて床に払い落とすと、
自転車にまたがり、老婆を一喝。
錆びついたペダルをこいだ。
つづく
思春期、それは制服のズボンがべとべとして、Yシャツは冷たく、
学生服は鉄をまとっているように重く、動きを鈍らせ、
自分はプチプチのついた梱包材で何重にも、何重にも巻かれ
街の音や人の声は、くぐもっていていらだつし、
口に含むものは油粘土のように無味で不快で、
自分の吐く言葉はすべて、自分を傷つけるものだった。
永遠だった。
―
--
- 新しい朝が来た♪希望の朝だ♪
チュンチュン....チュンチュン
「うるせぇ!!!!」
挫折の放ったマグ・カップが二階の自室の窓を突き破った。
階段の踏板を踏み割るように、挫折は階段を下りた。
そこには、朝食が用意されていた。
(nan nan dayo!! ko re ha!!)
挫折はテーブルの上の朝食をすべて床に払い落とすと、
自転車にまたがり、老婆を一喝。
錆びついたペダルをこいだ。
つづく
この記事へのコメント
コメントを書く