2024年10月19日
コロナ患者夜間搬送
介護タクシーによる夜間の救急搬送は、特にコロナ患者の場合、非常に重要かつ慎重に行われるべき業務です。私が経験したある夜、11時頃に依頼がありました。この時、患者は高齢の男性で、体格が良い方でした。どうしても自宅に帰りたいと願っておられる奥様が付き添う中、私たちは搬送の準備を進めることになりました。
搬送前、まずは状況を十分に把握する必要があります。コロナ患者ということで、感染症対策が必須です。私たちは、専用の防護服、マスク、フェイスシールドなどをしっかり装備し、タクシー内も除菌処理を行いました。特に、患者様が不安を感じないよう、安心していただけるよう心掛けました。
搬送中は、患者様の状態を常に確認しながら運転しました。高齢者の搬送には、身体的な負担をできる限り軽減することが必要です。専門の看護師が同乗し、患者様の健康状態を見守ることで、いざというときの対応も迅速に行える体制を整えました。看護師は、必要に応じて呼吸器の管理や、状態の変化に対する処置を行う準備をしていました。
移動中、奥様とのコミュニケーションは特に重要です。患者様に寄り添う奥様の気持ちを理解し、安心感を提供することで、妻としての役割を果たしていただくために、私たちも配慮が必要です。時折、病院での経過や患者様の状態についてお話しすることで、奥様も少しずつ安心されている様子でした。
自宅へ到着する際には、再度感染症対策を徹底し、必要に応じて自宅でのケア方法についてのアドバイスも行いました。コロナウイルス感染症の影響で、家庭内でも衛生管理が徹底されることが求められていますので、ポイントを押さえた説明が重要です。
もちろん、今回の搬送にはコロナ手当が適用され、看護師同乗料金という形でその費用も考慮されることになります。コロナ患者の搬送には特別な扱いが必要であり、私たちの業務がどれだけ重要であるかを実感しました。無事に患者様を自宅にお届けできたことに安堵しながら、最後には奥様にも感謝の言葉をいただき、心温まる瞬間であったことを強く記憶に残っています。
このような経験を通じて、高齢者介護やコロナ患者の搬送は非常にデリケートであり、運転手や医療従事者、そしてご家族が協力し合うことが不可欠だと感じました。今後もこのような意義深い仕事に従事し、より多くの患者様に安心感を提供できるよう努めていきたいと考えています。
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