おじいちゃんへ

おじいちゃん！　　ケイちゃんしってるでしょ。

おかしを作るのがじょうずなケイちゃんのこと。


きのうね、そのケイちゃんがね。学校にクッキーをもってきたの。

クルミのはいったクッキーや、チョコレイトの入ったクッキーもあったんだよ。


クラスの子全部にわけてくれたの。お休みじかんにみんなでたべたんだよ。

とっても、おいしかったのでみんなでよろこんで、わらいながらたべたんだよ。


そしたら、先生が入ってきて、ケイちゃんがしかられたの。


学校におかしを持ってきてはいけませんって。

知らなかったんだもの。

しらなかったのに、どうしてあんなにおこったのかなあ。

びっくりしちゃった。



なぜ、学校におかしをもってきてはいけないの？

おじいちゃん、おしえて。


けさね、ケイちゃんが、学校に来たときね、目がはれていたの。

どうしたの？ってみんながしんぱいしたんだよ。


そうしたらね、ケイちゃんがはなしてくれたんだよ。


おうちにかえったら、おかあさんにクッキーをなぜ持って行ったの？

っておこられたんだって。

おとうさんが帰ってきたらおしおきに、おしりをいっぱいたたかれて

泣いたんだって。だから目がはれていたんだ。


かわいそうだったので、みんなで泣いちゃった。


おじいちゃん、どうしておかしを学校に持って行ってはいけないの。

おしえて。


しらなかったのにどうしておしりをたたかれたのかなあ。

おしえて。


おじいちゃん、ぼくがしらないで悪いことしてしまったとき、おこらないでね。


おしえてくれたら、悪いことしないから。


ゆうすけより。