自宅から車で一時間も掛かるところに、300坪ほどの畑をかりた。
お弁当に、くだもの、おやつまで持って、朝早く家を出た。
国道を20分以上走り県道を抜け、さらに山道をひた走り、
一時間かけてようやく畑に着く。
作業小屋から、農作業用の道具を出す前に、まず日よけのおおきな
パラソルをテーブルにセットする。
家から持参した、のみものや、おやつ、そしておべんとうをテーブルに。
飲み物にはねじめびわ茶もふくめる。
おいしいお茶で、おいしく健康
何年も手入れのされていない畑には、たくさんの木が自生している。
桑の木、クリの木、他には名も知らぬ木々。
すぐそばの山の斜面には竹林が、大波のように風に揺れている。
うぐいすの声がどこからともなく聴こえてくる。
今日は、どこから耕そう。
道路に一番近いところから少しずつ耕す。
なれない作業で、すぐに汗、汗、、、、、。
川の方角からの涼しいそよ風。
きれいな空気を胸いっぱい吸い込む、この幸せ感!
挑戦してみたい作物はたくさんある。
まずは、じゃがいも、とうもろこし、赤カブ、さつまいも、、、、。
なんか、夢のない作物ばかりが頭に浮かぶ。
もっと、楽しめる作物を考えよう。
でも、耕していて気が付いた。
なにも植えない前から、収穫できる植物がいっぱいあることに。
”野蒜、子供のころ、家の近くの土手に野蒜がいっぱいあった。
野蒜を取って家に帰ると母が漬物を作った。
材料は野蒜そしてニンジン、塩昆布。
野蒜をきれいにするのには手間がかかった。
これは、私の仕事。丁寧に汚れを取ることが好きだった私は
母のお気に入りのお手伝いさんだった。
きれいに洗った野蒜を適当な長さに切り、ニンジンも千切りに。
さらに、塩昆布を加え、しょうゆをくわえてよく混ぜ合わせる。
しんなりするまでしばらく置く。
緑と赤、そして昆布の黒色のきれいな色彩の一品の出来上がり。
”ほかには、つくしがいっぱいで収穫しきれないくらい!
よもぎも小さな芽を出している。
よもぎを積んで帰ろう。
家に帰ったら、重曹を入れて湯がきよもぎ饅頭をつくろう!
雑草取りの作業はなかなかはかどらない。
日が沈む前に畑を後にしたい。
少し離れたところに民家があるけれど、、、、、。
今日はとてもさわやかな一日だった。