2015年04月16日
インドの旅68
マイソールへ出発の日がきた。前日にバックパックの用意はしてあったので、時間に余裕を持ってバスターミナルへと向かった。特に物が増えている訳ではないのだが、バックパックを持って移動するのが面倒で重く感じる。灼熱の太陽の下で、自分のバスが来るのを待っていた。30分ほどするとバスが来て、チケットを見せて中へと入りこんだが、ちょっと期待していたエアコン付のバスではなかった。中にいるバス会社の人に席を聞いてみたが、オープンシートだと言うので好きな所に座れた。自分は運転手の真後ろの席に座り、すぐにリクライニングを倒して出発するバスを待っていた。隣にインド人の若い男性が座ってきたので、マイソールに行くのだが、どれくらい掛かるか?と聞いてみたら、着くのは明日の朝になると答えてきた。やはり一日掛かりの移動だった。さすが、インド!地図では近く見えても国土が広いので時間は掛かってしまう。地図を眺めていると、これでインドの半分を旅した事になる。あとは西側に出て北上していけば、デリーに辿り着ける。外から暑い空気が入ってきたと思ったら、バスは知らない間にマイソールへ向けて出発していた。
2015年04月15日
インドの旅67
バンガロールでの残りの時間のほとんどは宿の中で過ごした。朝だけ散歩がてらに外の空気を吸って、食事以外は部屋に籠って、この環境の良い室内でテレビを見たり、本を読んだりしてまったりしていた。宿の人とも仲良くなり、1人が寂しくなればフロントに行き暇そうな店主と話したりして時間を潰した。しかし、自分がインドに入ってから1ヶ月近くになるのに、全く雨が降らない。この国には雨は存在しないのかと思うほどだった。外に出れば暑くて、一回は雨の日も見てみたかった。いつも通っているレストランも、朝・昼・晩で通い、毎回同じ注文も飽きてきたので、冒険をして違うメニューをオーダーしてみた。カレー以上に美味しかったのが、オムライスとサモサだった。値段はカレーの方が若干安かったのだが、ここは何を注文しても自分の舌に合った味を提供してくれるレストランだったので、毎回違う物をオーダーしても間違えはなかった。IT関連で栄えている街、バンガロールは外人用の味付けをしているのかな?とも思わせてくれる所だったが、宿とレストラン以外は、見る所や行く所もなかったので飽きもきていた。でも、やっと明日にはマイソール行きのバスに乗込む。恐らく、バスの移動も疲れるだろうと宿で英気を養っておく必要もあった。
2015年04月14日
インドの旅66
エアコンの効いた部屋で眠りにつくと、気が付いた時には朝になっていた。相当、前日の道に迷って歩いたのに疲れていて、部屋の環境も良い中で12時間は眠ってしまっていた。お腹が空いていたので、早々に駅前のレストランへ行きカレーとバナナジュースを注文して朝ご飯を済ませた。このレストランに来るのは2回目だが、自分の舌に合っているカレーなので他のメニューを頼む冒険はしなかった。食べ終わると宿に戻り、フロントでガイドブックを見て次に行く街を、どこにするのか調べていたら、フロントの人が話しかけてきた。自分で調べるより、インド人に聞いた方が早いので、西側の海に出たいのだが、ここから近くて観光名所はないか聞いてみたら、マイソールに行くといい。と教えてくれた。なぜ、マイソールなのか分からなかったが、宿の人が言うのだから間違えないんだろうと思い、その足で駅に向かいマイソール行きのチケットを購入しようとしたが、1週間先までチケットがないと言われてしまい、そんな長くバンガロールにいる意味もないので、駅近くにあった長距離バスのチケットカウンターに行ってみた。2日後のマイソール行きのチケットがあったので、早速購入。インド内での初めてのバスでの長距離移動となった。宿に戻り、フロントの人に電車はダメだったが、バスのチケットを買った事を伝え、あと2日泊まる事も伝えて早めのチェックアウトをして宿泊金額を支払った。
2015年04月13日
インドの旅65
バンガロールの市街地をブラブラと歩き回って行くうちに、自分がどこから来たのか分からなくなり少々迷ってしまっていた。たいした事はないだろうと太陽の位置を確認しながら戻る事にした。相変わらずの暑さだったが、嫌な暑さではなく、歩いて行くにつれて、本当の迷子になってしまっている事に気付き始めた。一体ここはどこなのだろう?と思った時には、すでに奥深くまで入っており、通りすがりの人に道を聞かないといけない状態に陥っていた。海外で道に迷う事は1回もなかっただけにショックを受けた。人に道を聞きながら、駅へと向かって行くのだが、歩いても歩いても駅らしき姿が見えて来ない。体力だけ奪われていき、途中でフルーツを売っている屋台を見つけたので、マンゴーとバナナを買って、ついでに道も聞いてみた。その屋台の人が指を刺した方向は、なんと違っていて、また自分で勝手にルートを外れていたらしい。やっとの思いで駅が見えてきた。行きは30分ほどだったのに、結局帰りは1時間半以上も掛かって宿に戻ってきた。部屋に入った瞬間に疲れがドッと出てきて、シャワーを浴びて、自分はベッドの上でバタンキューとなった。エアコンのある部屋は、すぐに寝れるので気持ちが良い。これから行く街の宿も同じようなエアコン付の安宿だと助かるのだが。。。
2015年04月10日
インドの旅64
バンガロールの中心の繁華街に到着。通りをブラブラと歩いていると、ケンタッキーフライドチキンやNIKEのアメリカで見るストリートとさほど変わらない感じがした。ここに来ると、更にサリーを着ている女性は少なくなった。インドに入る前は、この南インドにIT関連の企業が集中している街があった事やサリーを身に着けていない女性が多くいる街が存在しているなんて思わなかった。しかも、この内陸部にあるなんて事も考えられなかった。通りを歩いているインド人を除けば、完全に欧米の街と変わらない。特に買う物はなかったのだが、ウィンドウショッピングしているだけで楽しかったが、この街の見どころは、ここだけかなーなんて思いながら歩いていた。マドラスに比べて暑くないのも良かった。お腹が空いてきたので、ちょっとケンタッキーに入ってみて、早速注文。出てきたフライドチキンとペプシは日本で食べる味と全く同じ。値段は、そんなに安くはなかったのだが、日本に帰った時のインド話の為に食べてみた。インドで飲んできた、サムズアップコーラに比べて、ここのペプシの炭酸が泡が細かくて美味しかった。やはり、なんちゃってコーラの炭酸とは違うんだな。と変な所で感心をしてしまった。
2015年04月09日
インドの旅63
バンガロールの宿でグッスリ寝て、久しぶりに長時間睡眠が取る事が出来たのもエアコンが付いていたおかげだった。朝の散歩がてら、街中に出てみる事にした。繁華街までは歩いて30分ほどあるみたいだが、体力の回復もあり苦には感じなかった。駅前は相変わらずのインドって感じで、どこを見ても人だらけだったが、繁華街へ向かう途中は意外と人は少なく芝生も整備されていて、どこか欧米な感じを匂わせていた。すれ違う女性はサリーを着ている人もいるが、ジーンズにTシャツの女性も多く見受けられた。インドで最先端のIT企業が集まっている都市と言うのは間違いなさそうだ。広大な敷地の横を歩いていると、そこはカボン・パークと言うらしく、一応観光名所である事を後で知った。そこを抜けると繁華街が見えてきた。遠くから見る限りでもインドの汚さが見られなく、やはり欧米のどこかの街に似ている感じに受止められた。繁華街が近づくにつれ、自分は違うインドを見る事が出来る嬉しさが湧きだしてきた。
2015年04月08日
インドの旅62
マドラスを昼過ぎに出た電車は、1日掛けてバンガロール駅に到着した。相変わらずの暑さだが、マドラスに比べたら、まだマシな方だった。電車では、座席に座って1日を過ごしたので横になって眠りたかった。駅前には安宿が多く見られ、その辺りの安宿街に近づくと、客引きのインド人が数名近づいてきた。彼らが言うには、全部エアコン付のシングルで全部高いのかな?と思っていたら、数百円で泊まれる宿ばかりだった。彼らの言い値で泊まるのも嫌だったので、値引き交渉をして一番安くなった客引きについて行く事にした。安宿街の裏道を通り、すぐに宿に着いた。最初に部屋を見せてもらいエアコンもチェックしてみたが、本当にエアコンの冷たい風が出てきた。部屋もインドで泊まった宿では一番綺麗で納得してチェックインを済ませた。すぐに疲れた身体を回復させる為に部屋のシャワーを浴びて、エアコンを付けて仮眠を3時間ほど取る事にしたが、ベッドに入るなり、すぐに寝てしまった。久しぶりに快適に寝る事も出来て幸せだった。夕方前に起きて、早目の夕食を取るべく、駅前ロータリーに出てレストランを見つけ入ってみた。レストランの中もエアコンが効いていて、ナン・カレー・バナナジュースを注文したが、これで200円程度。まともなレストランなだけに、ちょっと高くなるかなとは思っていたが、安く済ませる事が出来、注文した品が出てきた。カレーは、マトン・野菜・豆の3種類のカレーが小さい器に入っていた。それにナンを浸けて食べるのだが、結構美味しくて野菜カレー以外は完食。バナナジュースも美味しく、インド料理では結構まともな食事にあり付けたので嬉しかった。街中までは歩いて30分ほどありそうなので、宿に帰って今日は終わりにする事になった。
2015年04月07日
インドの旅61
翌朝、やっぱり外気温は下がらずに暑かった。涼しくなるまで待てなくなって来たので、一か八かチェックアウトをしてバックパックと一緒に駅に向かい、当日チケットでバンガロールに行く事にした。オートリクシャに乗って行くのがベストだろう。朝一に友人の彼とお別れをして、オートリクシャでマドラス駅に向かい、駅のチケット売り場にて、今日のチケットがないか調べてもらった所、バンガロール行の自由席ならあると言う。昼発なので、そんなに時間も待たなくていいので早速購入して電車を待っている間は、駅の隅っこに陣を取って横になっていた。ここでチケットが買えなければ、最悪の事態になっていたかもしれないが、幸運な事に自由席だけでも席が取れたのは、ラッキーだった。昼前に電車はプラットホームに入ってきて、自分は乗り込んだ。バンガロールも同じく暑いと、この先の旅はスローペースで行かないといけなくなるが、行き当たりばったりの旅をしているので、特に気にはかけなかった。ただ、もう暑い所は勘弁であった。電車は定刻より30分遅れて走り出した。
2015年04月06日
インドの旅60
次の日は、朝から凄まじいほど暑かった。外に出るのに勇気がいるほどであった。軽く45℃近いんじゃないのか?と思うほどであり、こんなんじゃ外に出れないので友人が自分の部屋に来て夕方まで過ごそうと話してきた。確かに外に出て5分も歩いていたら、まさに地獄であった。朝から冷たいジュースが欲しくなり、何本も買ってしまっていた。一雨欲しい所だが、インドに入ってからと言うもの、1回も雨に恵まれた日はなく、この地は雨が降らないのかと思わされる感じでもあった。部屋にいても暇で、クーラーなど付いていないのでファンを回して凌ぐ事くらいしか出来ないが、外に出るよりは、まだマシだった。話していても、暑くてぐったりしているだけで、マドラスにいる意味が更になくなったと感じていた。今日はバンガロール行のチケットを買いに行く予定だったが、それだけの事も出来ないほど暑い。結局、夕方になっても暑さは収まらずに、1日中部屋にいて窓の外を見ながら友人と話しているしかなかった。友人もついに、この暑さでは何も出来ないと言って、マドラスを出たいと言って来たが観光名所を回ってから、次の街に移ると話出した。自分はバンガロールへの片道チケットが遠ざかる日となってしまい、飲料水だけしか身体が受け付けずに、その日は終わってしまった。
2015年04月03日
インドの旅59
夕方に彼の宿に到着して、買ってきたサモサと宿前で購入したコーラで早目の夕食を取った。インドで思ったのが、本当のコカコーラが余り売っていない事だった。ミャンマーでもスターコーラばかりが売られていたが、インドではサムズアップと表示されているコーラばかりである。味は、ほとんど一緒なのだが、バッタもんのコーラが主流のようだ。マドラスで2日目を終えようとしていたが、この街の魅力を感じないので早々にマドラスを出る事に決めた。彼は、まだ見たい所があるようなので当面はマドラスにいると言っていた。部屋に中でおもむろに地図を広げて次の目的地を決めようとしたが、自分にとって魅力を感じる街は見つからなかった。適当に大きそうな街をピックアップしてみたら、バンガロールと言う街に目が止まった。ガイドブックでは、IT企業が多くてサリーを着ていない女性も多いと書いてある。サリーを着ていない女性はインドでは見かけないのだが、この街はちょっと違うみたいだ。内陸の街に入り、インドの西側に出るのに都合のいい場所でもあったので、電車のチケットを買う事に決めた。これで、バンガロールに行けば、インドの旅の半分は制覇したようなもんだ。また、1人になってしまうが旅では仕方ない事。彼に次はバンガロールに行く事を告げて、その夜は更けていった。