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2015年06月20日

インドの旅113

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ジョードプルの1週間は早く過ぎてしまった。デリー行きのチケットを買ったのは2日前。毎夜、考えたのだがデリーに終わりにするのか、それとも次へ進むのか決められなかった。宿の人、サモサ売りのオジサン、子供達と仲良くなった人とお別れするのは辛かったが、ついにジョードプルを出る日になってしまった。早朝の電車に乗込んだ自分は、メヘラーンガル城が見えなくなるまで、その光景を眺めてジョードプルをあとにした。デリーに着くのは翌日の朝になる。メヘラーンガル城が見えなくなると寝台車のベッドで横になり、デリーまでの電車の旅を楽しむ事にした。もしかしたら、この電車が最後になるかもしれないと思うと、やはりまだ旅を終わらせたくはなかった。デリーに近づくにつれ電車の乗車率が高くなってきたが、この寝台車には警備員が付いていて、寝台車の券を持っていない人は入れなかったので、かなり心地よい移動となった。1日掛けての移動だったが、そんなに疲れはなく無事にデリーに到着した。電車が止まるとムワッとした外の空気。ジョードプルも暑かったが、デリーの方は湿度も高くて立っているだけで汗が出る。駅の前にメインバザールと言う所があるので、そこの安宿に泊まろうと考えていたが、メインバザールらしき所が見つからない。どこを見ても人だらけで、まるでカルカッタのようだった。どうやら人に聞いても、この駅は違うらしくてオールドデリー駅に着いていた事が分かった。リキシャに乗るのも何故か嫌だったので、付きまとってくるリキシャのオヤジ達から離れてデリー駅まで歩く事にした。大渋滞の横を歩きながらデリー駅を目指しているのだが重たいパックパックに、この暑さ!20分も歩くと、さすがに疲れて来る。更に10分ほど歩くとメインバザールに到着した。メインバザールも活気に満ちており、綺麗とは言えないが所狭しと店が並んでいる。どこか適当な宿を探そうとメインバザールの中をウロウロしていたら、日本人バックパッカーを発見!その人に声を掛けてみると彼の宿なら空いているかもしれないと言うので連れて行ってもらう事になった。裏路地を入った所に宿があったのでフロントに聞いてみたが部屋はないと言われてしまった。かなり大きい宿に見えるのだが、残念だ。諦めて再度探すしかないな。と思っていたら、従業員が使っている部屋で窓がない部屋なら提供出来るとフロントに言われて、しかも半額で良いと言ってくれた。この宿は7階くらいまであり、自分の部屋は1階で、みんなが通る通路の所だった。部屋の中は悪くなかったので、ここに泊めさせてもらう事にした。案内してくれた彼はチェックインから部屋の中までついてきてくれて、こちらから礼を言うと「一緒に食事にでも行かない?」と話し掛けてきてくれたので、メインバザールに出て食事へと向かった。この日の外は45℃にもなっており、ブッタガヤの地獄を思い出していた。


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