部屋で休息を取っていると、デニスが仕事から戻ってきた。欧米人の2人は、まだ戻って来てはいなかったので部屋でゆっくりと話をする事が出来た。彼はアーメダバードの出身で、このタージマハールホテルのインターンが終わったらアーメダバードに戻って仕事をするらしいが、将来は海外に移住するつもりだと言っていた。インドはイギリスに支配されていた過去があるので、今もイギリスとは関係が深く、移住するのが比較的簡単に出来るのでロンドンに住みたいらしい。デニスは自分と違い、将来のビジョンがしっかりしていてインド人のしつこさがなく話していて楽しい気分にさせられる。彼に、金持ちなんでしょ?と聞いてみたが、否定はしなかったが中流階級くらいだと教えてくれた。デニスは自分と話している時に筋肉を鍛えているみたいで、腕立て伏せやハンドグリップで体を鍛えていた。自分のお腹や腕を触ってきて「筋肉を付けないと体が鈍るよ!」とハンドグリップを自分に貸してくれた。夜になってきたので食事の時間だと言うと、デニスの行きつけの店があるらしく夕食を外で食べる事になった。宿を出て大通りに面した所にレストランがあった。綺麗とは言えないが、ここのカレーは美味しいと勧めてきたのでチキンカレーを注文してみた。レストランの中はクーラーが効いていないが、今までのインドの中ではムンバイは暑くなかったので過ごしやすかった。カレーが運ばれてくると日本みたいに、ご飯にカレーが乗っている。インドで食べてきたカレーは、ご飯又はナン(チャパティー)とカレーが分かれていたのだが、ご飯に直接カレーがかかっているのは初めてだった。一口食べてみると意外と美味しく、香辛料の味も強くない。値段を見るのを忘れていたので、再度メニューを見ると100円程度だった。安く食べられて美味しいなら、このムンバイにいる間はお世話になりそうなレストランだった。デニスに美味しいと告げるとニコッと笑って、味が合って良かったと言ってくれた。
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