次日の朝は、あの豪雨が嘘のように晴れ渡っていた。台風が通り過ぎたのと同じで朝から蒸し暑くて、ゴアに来てから一番暑かった。裏のレストランに行ってみると、すでに日本人の彼とドイツ人の2人が朝食を取っていた。ドイツ人と言えば、トーマスも同じドイツ人なので暇になったら、ドイツ人の2人を紹介してみようとなり、トーマスの手が空いた所を狙って、ドイツ人を紹介してみた所、トーマスは2言3言のドイツ語を彼等に話して、その2人はレストランから去ろうとしてしまった。レストランの外でドイツ人の2人に何があったのか聞いてみたが「俺に話掛けるな。」と言われたと言う。しかも、トーマスは元東ドイツの人間の訛りがあったと言う。同じドイツ人なのに、未だに東と西で対立しているのか?と聞いてみた所、トーマスは身体つきから見て分かる通り、元軍人か諜報機関の人間だと思う。と彼等は話してくれた。もしかしたら、トーマスは西ドイツに負けたのが悔しくて祖国を捨てて、このゴアに長期滞在しているのかな?と考えられた。この筋書きだとトーマスが、ここに長年いるのが分かる気もする。朝から変な空気になってしまって申し訳ないと彼等に謝罪をしたが、彼等は自国の恥だと逆に自分達に謝罪をしてきた。気分も重い中、日本人の彼が「今日はマーケットが開いているので行ってみよう。」と毎週水曜日に開催されているみたいで、気分を変えるにはちょうど良かったので4人でマーケットまで歩いて行く事にした。歩いて20分も掛からない場所でマーケットはオープンしていた。結構の人数が集まっているので、かなり期待出来そうなマーケットだった。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image