市場から出て20分ほどは歩いただろうか。一人のインド人男性が話しかけてきた。ヒンズー教の寺があるので、見ていってもらいたいとの事であった。特に悪気があって案内している訳でもなさそうなので、入って見る事にした。入場料も取られなく、中へと入って行った。中は広くて、一番上まで昇っていき外を見るとカルカッタを一望出来る場所であった。改めて見るとカルカッタとバングラデシュのダッカによく似ている。両都市が近くにあるから変わり映えはないのだが、人と車の量が半端なく多い。ここを最後にして、宿へ帰ろうと決心をした。この先に進んでも帰りが遠くなるだけであった。広い寺の中は床に石が敷き詰められており、座るとヒンヤリしていて気持ち良かった。今の時間は誰もいないから充分に休んでいくといいと言われ、その場で横になり、天井に描かれている絵を見ながら、軽く昼寝をしてしまった。30分ほど休んで、帰ろうとしたが案内してくれたインド人はいなくなっていた。また、大通りに出てリキシャの人達から声を掛けられては断り、歩いて宿に向かっていた。前に歩いている日本人女性を発見したので、声を掛けてきた。彼女もサダルストリートに歩いて帰る所だと言うので一緒に帰る事したが、なぜこんな所を歩いているのか?と聞いたら、マザーハウスのボランティアが終わって宿に帰る所だと言う。聞いた事はあったが、実際にボランティアをしている人の話を聞いた事がなかったので、ほとんど自分から質問するばかりであった。彼女は、すでに3ヶ月もボランティアをしており、カルカッタに来ているバックパッカーが体験でボランティアに来るのはいいのだが、1日で辞めていってしまうので逆に足手まといになり、本当に人を助けたくて長期でボランティアを出来る人がいない。と嘆いていた。どこから見ても20才そこそこの感じだが、しっかりとした意志を持ち強い人だな。と尊敬してしまった。自分よりも年下なのに。。。彼女の話を聞いていると自分は何て小さい人間なんだろうと感じ、カルカッタからは早く出た方がいいのかな?ボランティアの人にベッドを譲ってあげないといけないな。と思い、近いうちにカルカッタを出ようと決心をした。暑い日差しの中、大混雑の長い道を歩いてきたが彼女と話しいたら、あっさりとサダルストリートに到着して別れを告げ宿に戻った。
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