この30年間で、日本を含む長寿の国は、平均寿命の延びは鈍化しており、今世紀中に100歳まで生きる人の割合が女性で15%、男性で5%を超えることはないとの予測を、米イリノイ大などのチームが2024年10月7日、米科学誌ネイチャーエイジングに発表した。
今後は老化を遅らせる画期的な技術が登場しない限り、急速な寿命延長は望めない結論づけた。
しかし、日本や韓国、スイスなど長寿の9カ国・地域の人口データを解析すると、1990年〜2019年の約30年で寿命が平均6.5歳延びたことが分かった。
20世紀には衛生状態の改善や医療の進歩で幼児の死亡率が低下、続いて中高年の健康も向上し、10年につき3歳のペースで寿命が延びたが、最近30年はこの水準を下回っているという。
世界各国の年齢別・男女別死亡率から最も低い値をかき集めた「理想的な長寿国家」の寿命を算出すると、女性で88.68歳、男性が83.17歳。
100歳まで生きる確率は女性が13.9%、男性は4.5%というデータ結果が出ているようだ。