2013年07月03日
丕緒の鳥(ひしょのとり)/小野不由美・著
12年ぶりの十二国記最新作!!!
長かった!待ちくたびれた〜!それでも待っていたという感じ!
12年前というと大学に入った頃。…いつまで待たせるんだ!(じたばた)
既刊を読み返したり手放したり、さらに買い戻して読み返したり、の12年間でした。
表題作「丕緒の鳥」のほか
・「落照の獄」
・「青条の蘭」*
・「風信」*
(解説・辻真先)
*は書き下ろし
私的な簡単あらすじ↓
「丕緒の鳥」
大射とは、国家の重要な祭礼に際して催される儀式である。
鳥に見立てた陶製の的を投げあげて射る。
この標的となる陶鵠を用意するのが、主人公の丕緒という人物。
的と言ってもそれ自体が美術品のように艶やかで
優雅に飛び、射抜かれれば華やかに砕け散るといった類のもの。
新王の即位に併せて、陶鵠を誂えるよう命じられた丕緒であったが……
「落照の獄」
重罪人・狩獺は、23人の命を些細な理由で塵芥のように奪った。
州において郡において裁かれ、懲役・懲罰としての入墨をもってしても
その凶行は留まることがなかった。
ついには、国府において裁かれることとなる。
最終決定権を握る司刑の瑛庚には、主上の下した二つの宣旨が気にかかっていた……
「青条の蘭」
それは一本の山毛檬(ぶな)の木が始まりだった。
枝の色が抜け、結晶化でもするように硬質な物体に変わっていく。
これは国の異変の先触れであった。
国官の末席に名を連ねる標仲は、
山をよく知り森に親しむ旧友・包荒から
山毛檬が抱える病の重篤さ―山毛檬自体にとっても国にとっても―を指摘され
病に対抗できる薬効をもつ植物を求めて彷徨う……
「風信」
摂養は物寂しい街であった。
戦禍を逃れてこの街にたどり着いた蓮花は
親しい人を失い、しかも彼らを奪った王が呆気なく没したことで
怒りも気力もなく無常観に打ちのめされていた。
蓮花は街外れのお屋敷で下働きの職を得ることとなるが
あまりに外界と切り離された平穏な生活。齟齬を感じながらも、
暦を作っているという屋敷の住人らと交流を深めていく……
独断による面白さバロメーター
星5つ!!!★★★★★☆☆
ネタバレ感想はコメント欄に畳んでおきます↓
長かった!待ちくたびれた〜!それでも待っていたという感じ!
12年前というと大学に入った頃。…いつまで待たせるんだ!(じたばた)
既刊を読み返したり手放したり、さらに買い戻して読み返したり、の12年間でした。
表題作「丕緒の鳥」のほか
・「落照の獄」
・「青条の蘭」*
・「風信」*
(解説・辻真先)
*は書き下ろし
私的な簡単あらすじ↓
「丕緒の鳥」
大射とは、国家の重要な祭礼に際して催される儀式である。
鳥に見立てた陶製の的を投げあげて射る。
この標的となる陶鵠を用意するのが、主人公の丕緒という人物。
的と言ってもそれ自体が美術品のように艶やかで
優雅に飛び、射抜かれれば華やかに砕け散るといった類のもの。
新王の即位に併せて、陶鵠を誂えるよう命じられた丕緒であったが……
「落照の獄」
重罪人・狩獺は、23人の命を些細な理由で塵芥のように奪った。
州において郡において裁かれ、懲役・懲罰としての入墨をもってしても
その凶行は留まることがなかった。
ついには、国府において裁かれることとなる。
最終決定権を握る司刑の瑛庚には、主上の下した二つの宣旨が気にかかっていた……
「青条の蘭」
それは一本の山毛檬(ぶな)の木が始まりだった。
枝の色が抜け、結晶化でもするように硬質な物体に変わっていく。
これは国の異変の先触れであった。
国官の末席に名を連ねる標仲は、
山をよく知り森に親しむ旧友・包荒から
山毛檬が抱える病の重篤さ―山毛檬自体にとっても国にとっても―を指摘され
病に対抗できる薬効をもつ植物を求めて彷徨う……
「風信」
摂養は物寂しい街であった。
戦禍を逃れてこの街にたどり着いた蓮花は
親しい人を失い、しかも彼らを奪った王が呆気なく没したことで
怒りも気力もなく無常観に打ちのめされていた。
蓮花は街外れのお屋敷で下働きの職を得ることとなるが
あまりに外界と切り離された平穏な生活。齟齬を感じながらも、
暦を作っているという屋敷の住人らと交流を深めていく……
独断による面白さバロメーター
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