2022年02月14日
お着物マニアック話
今日はちょっとマニアックなテーマ、『紬の訪問着』についてです。
ご存じの通り『訪問着』といえば王道フォーマルなので結婚式、七五三、入学卒業式などのおめでたい
式事に着るものなんですよ。
なので上質の白い絹糸で織り、色を染め、そこへ豪華な模様を
『絵羽仕立て』という前から後ろに絵柄をつなげる手法で手書きしていくものなんですね。
で、一方『紬』はカジュアル着物の王道で、訪問着にはちょっと使えない、
ていうランクのお蚕さんの、糸から色を染めて織り上げる、ついでに模様も
糸を変えて織り上げていく作り方なんです。
今「ついでに」って言いましたがコレめちゃめちゃ難しいんですよ!
絶対、後から手書きで書く訪問着の方が楽なんじゃ?と思うのですが、
それでもやはりお蚕さんのランクのせいで訪問着より格下になっちゃうんですよね。
そしてなぜかこの二つをくっつけたのが『紬の訪問着』。
フツーの訪問着と違って柄に金糸銀糸とか使っていないので、一見カジュアル着の小紋かな?と
思わせて、よーく見ると柄がつながって絵羽仕立てになってるので
「アラ、訪問着だったのね。」って思わせといてからの、生地よく見たら紬かいッ!
というお客様の三段オチを期待した、作家さんの遊び心なんでしょうか。
お着物にちょっと詳しい方だと『紬』イコールカジュアル着と知っているので、
いくらこれは訪問着だと言われても、おめでたい席にはムリ!って思うんですよ。
じゃあカジュアルに普段着ちゃえば?って言いたいけど
じつはこちら、100万円近くするものが多いんです(;´Д`)
やはり訪問着ってことで非常に手の込んだ作りと負けず劣らずのランクのお蚕さんを使ってるんですね
ちなみにふつうの紬の着物だったら数万円からあります。。。
さすがに100万近いものを普段着にするのは叶姉妹でもない限りムリじゃないですか!
じゃあ一体いつどこで着ろと????わたしずっとナゾだったんで
紬の訪問着をおオシャレ着物としてメインで作っておられる、作家先生に聞いてみました。
「そんなん、どこへでも着たったらええやん」
「いや、だって結婚式とかに紬はダメじゃないですか〜」
「今の時代な、着物を着るっちゅうだけで手間もかかるし敬意を表しとんのやで。
生地が紬やろうとなんやろうとデザインがオシャレやったらええねん。
デザインがカジュアルやったらパッと見てもあかんけど
こんなん誰が見ても『あらオシャレやわ〜、高そうやわ〜』て思うんやで結婚式でもどこでも
堂々と着てったらええねん。」
「 (゚д゚)!」
「そもそもそんな面倒くさいルール誰が決めたん」
とおっしゃっていました。
そうですよね。「おめでたい席には古典柄の訪問着に金糸銀糸の袋帯ざます!」なんて言ってるのは
今時たぶんスネ夫のママくらいですよね。
知らんけどw
以前お会いした30代くらいの作家先生も「今は着物もデザインが多様化してきて
もう訪問着だの付け下げだのカッチリ分けられない。
そのシーンに着ていくのに『オシャレ』か『オシャレじゃない』か。
で考えれば良い。と言われたのがとても印象的でした。
でもそんな面倒くさいルールを作ったのは、言わずもがなこの着物業界なんじゃないでしょうか、、
とは、さすがの私も言えませんでした。(;'∀')
着物ってそもそもマニアックだよね。と思った方はインスタもどぞ!
https://www.instagram.com/nadesiko369
************************************
今日はバレンタインデー♡
チョコが苦手な私の父に、こちらの江戸時代から続く老舗、伊勢屋の『究極の大福』をプレゼントしました!
バレンタインデーには、身内にこそ高級お菓子を選びます。
もちろん日頃の感謝を伝えたいから♡、も、ありますが
たいがい私も一緒に食べれるし、
ホワイトデーのお返しに「あれが欲しい」だの注文付けれて一石三鳥だからです♪
↓
ご存じの通り『訪問着』といえば王道フォーマルなので結婚式、七五三、入学卒業式などのおめでたい
式事に着るものなんですよ。
なので上質の白い絹糸で織り、色を染め、そこへ豪華な模様を
『絵羽仕立て』という前から後ろに絵柄をつなげる手法で手書きしていくものなんですね。
で、一方『紬』はカジュアル着物の王道で、訪問着にはちょっと使えない、
ていうランクのお蚕さんの、糸から色を染めて織り上げる、ついでに模様も
糸を変えて織り上げていく作り方なんです。
今「ついでに」って言いましたがコレめちゃめちゃ難しいんですよ!
絶対、後から手書きで書く訪問着の方が楽なんじゃ?と思うのですが、
それでもやはりお蚕さんのランクのせいで訪問着より格下になっちゃうんですよね。
そしてなぜかこの二つをくっつけたのが『紬の訪問着』。
フツーの訪問着と違って柄に金糸銀糸とか使っていないので、一見カジュアル着の小紋かな?と
思わせて、よーく見ると柄がつながって絵羽仕立てになってるので
「アラ、訪問着だったのね。」って思わせといてからの、生地よく見たら紬かいッ!
というお客様の三段オチを期待した、作家さんの遊び心なんでしょうか。
お着物にちょっと詳しい方だと『紬』イコールカジュアル着と知っているので、
いくらこれは訪問着だと言われても、おめでたい席にはムリ!って思うんですよ。
じゃあカジュアルに普段着ちゃえば?って言いたいけど
じつはこちら、100万円近くするものが多いんです(;´Д`)
やはり訪問着ってことで非常に手の込んだ作りと負けず劣らずのランクのお蚕さんを使ってるんですね
ちなみにふつうの紬の着物だったら数万円からあります。。。
さすがに100万近いものを普段着にするのは叶姉妹でもない限りムリじゃないですか!
じゃあ一体いつどこで着ろと????わたしずっとナゾだったんで
紬の訪問着をおオシャレ着物としてメインで作っておられる、作家先生に聞いてみました。
「そんなん、どこへでも着たったらええやん」
「いや、だって結婚式とかに紬はダメじゃないですか〜」
「今の時代な、着物を着るっちゅうだけで手間もかかるし敬意を表しとんのやで。
生地が紬やろうとなんやろうとデザインがオシャレやったらええねん。
デザインがカジュアルやったらパッと見てもあかんけど
こんなん誰が見ても『あらオシャレやわ〜、高そうやわ〜』て思うんやで結婚式でもどこでも
堂々と着てったらええねん。」
「 (゚д゚)!」
「そもそもそんな面倒くさいルール誰が決めたん」
とおっしゃっていました。
そうですよね。「おめでたい席には古典柄の訪問着に金糸銀糸の袋帯ざます!」なんて言ってるのは
今時たぶんスネ夫のママくらいですよね。
知らんけどw
以前お会いした30代くらいの作家先生も「今は着物もデザインが多様化してきて
もう訪問着だの付け下げだのカッチリ分けられない。
そのシーンに着ていくのに『オシャレ』か『オシャレじゃない』か。
で考えれば良い。と言われたのがとても印象的でした。
でもそんな面倒くさいルールを作ったのは、言わずもがなこの着物業界なんじゃないでしょうか、、
とは、さすがの私も言えませんでした。(;'∀')
着物ってそもそもマニアックだよね。と思った方はインスタもどぞ!
https://www.instagram.com/nadesiko369
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今日はバレンタインデー♡
チョコが苦手な私の父に、こちらの江戸時代から続く老舗、伊勢屋の『究極の大福』をプレゼントしました!
バレンタインデーには、身内にこそ高級お菓子を選びます。
もちろん日頃の感謝を伝えたいから♡、も、ありますが
たいがい私も一緒に食べれるし、
ホワイトデーのお返しに「あれが欲しい」だの注文付けれて一石三鳥だからです♪
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