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2016年01月06日

【るろうに剣心】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【るろうに剣心】
るろうに剣心.jpg

【出演者】
緋村剣心:佐藤健
神谷薫:武井咲
相楽左之助:青木崇高
明神弥彦:田中偉登
高荷恵:蒼井優

武田観柳:香川照之
鵜堂刃衛:吉川晃司
外印:綾野剛
戌亥番神:須藤元気

斎藤一:江口洋介
桂小五郎:宮川一朗太
山県有朋:奥田瑛二
浦村署長 - 斉藤洋介

関原妙(牛鍋屋の店員):平田薫
三条燕(牛鍋屋の店員):永野芽郁
我荒・兄(道場に乗り込んだ男):平山祐介
我荒・弟(道場に乗り込んだ男):深水元基
清里明良(緋村に殺された若侍):窪田正孝

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【感想】
面白い。面白い。
さすがに、あの漫画を実写化なんて・・・
と思っていた自分が間違いだった。

ここまで忠実に再現するなんて・・・
愕然としました。
配役も完璧と言っても良いと思います。

後編もあるので、
総合的に感想は書こうと思いますが、
それにしても凄いですね〜

私の中では忘れられない漫画だけに、
細かい事を言ったらキリがないのですが、
はずは佐藤健くんに拍手です!
江口さんの配役も感動でしたが、
左之助役の青木崇高さんも、
しっかり味出していただいて最高です。
子供のころの目標は『三重の極み』修得でしたから・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今から約140年前「幕末」の動乱期
「人きり抜刀斎」と呼ばれる暗殺者が居た
倒幕派の命により京都を暗躍し
その修羅の如き強さと冷徹さから
人々に恐れられた

時は天下分け目の戊辰戦争・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1868年1月
京都・鳥羽伏見の山中

幕府と維新軍の戦いが行なわれていた。
藩幕府に恐れられた新撰組の斎藤一。
斎藤は抜刀斎を探して山中を駆け回っていた。
とてつもない勢いで人を切り倒していく1人の男。
やっと巡り合った2人。目を合わせたとき、
「勝ったぞ〜。錦の見肌じゃ〜。」
その声を聞き、緋村はつぶやいた。
「来たか新しい時代が・・・」
立ち去ろうとする緋村に斎藤は言った。
「これで終わりだと思うなよ。」
「例え世の中が変わろうとも、
 剣に生き、剣に死ぬしか俺たちに道はない。」
その言葉を聞いた緋村は、
何も言わず持っていた刀を地面に刺し、
背中を向けて歩き出したのであった・・・

その山中で1人の男が死体の中から立ち上がった。
「なぜだ、なぜ俺は生き残った・・・」
そう言って緋村の突き刺した刀に手を当てた。
その時多くの悲鳴が聞こえて、残像が脳裏をよぎる。
「コレが人きり抜刀斎の・・・」


時は流れ1978年(明治11年)東京
世の中は変わり抜刀令も出された時代。
一方で金にものを言わす人間も増えていた。
「人間とは弱いものだ。」
「口では理想を語りたがるが、
 結局は三つのものの前では獣となる。」
「自分のため、金のため、そして快楽のため・・・」
そう言うのは武田観柳。
観柳は報告に来た高荷恵に言う。
「成功だ。」
「この新型のアヘンは人間どもを獣に変える。」
お褒めの言葉を頂き、恵が部屋を去ろうとすると、
黒ずくめの男たちが屋敷に入ってきた。
一瞬で恵以外の研究員は殺された。
怯える恵に観柳は言う。
「作り方を知っているのは一人で十分。」

その頃、東京の町では人が殺され、
死体に斬奸状が置かれる事件が続いていた。
斬奸状には
『人きり抜刀斎 神谷活心流』
との文字が・・・

東京にたどり着いた緋村。
緋村の腰にかける刀を見た神谷薫。
「そこの男。」
「廃刀令を蔑ろにして刀を持ち歩くとは、
 お前が噂の人きり抜刀斎か?」
そう言って木刀を振りかざした。
薫の剣をかわして緋村は言った。
「拙者は流浪人。」
「あてのない剣客でござる。」
「これは逆刃刀でござる。」
そう言って腰にかける刀を見せた。
緋村の無実が分かり木刀をしまった薫。
薫は自分の流派を名乗って、
人を切り続ける『人きり抜刀斎』を探していた。

そのころ観柳のもとから逃げ出していた恵。
唯一の新型アヘンの製造方法を分かる恵。
観柳は直ぐに鵜藤刃衛に連れ戻しを命じた。
警察に助けを求めて駆け込んだ恵だが、
刃衛はそんなことは構わずに警察に乗り込む。
次々と警官を殺す刃衛。
刃衛は特殊な能力『心の一方』を使う。
それはまるで猛獣に睨まれたかのように、
身動きが一切聞かなくなる術法。
警官は一切歯が立たずに、
とうとう恵は追い詰められた。
恵は危機一髪で警察署から逃げだした。

恵に逃げられ町を歩く刃衛。
腰にかけた刀を見て刃衛に声をかけた薫。
「待ちなさい。お前が抜刀斎か?」
刃衛は直ぐに薫を殺そうとするが、
それを助けたのは緋村だった。
間一髪で薫を助けた緋村は刃衛に聞いた。
「お前か?抜刀斎を名乗る男は。」
刃衛は答えずに緋村の顔を見て言った。
「その傷、その速さは、お前が伝説の・・・」
そう言って『心の一方』を使うも緋村には効かない。
「お前には効かぬか・・・」
その時一連の騒動に駆けつけた警察。
緋村は剣を交えることなく、薫を連れて逃げた。

薫に家に行った緋村。
そこは神谷活心流の道場であり、
薫は道場の師範代であった。
死んだ父を慕った門下生は多数いたが、
抜刀斎騒動が始まってから門下生が、
次々にいなくなったと聞いた緋村。
悔しそうに薫は言う。
「剣は人を殺すための道具にあらず。」
「人を生かす剣を理想とする
 神谷活心流が殺人剣に汚されるとは・・・」
その言葉を聞いた緋村。
自分の命を顧みず流派を守ろうとする薫に、
「亡き父上殿も、
 娘の命を代償にしてまでも流儀を守ることを
           望んだりはしないでござろう。」
そう言って屋敷から出て行った。

数日後の神谷活心流の道場。
唯一の門下生明神弥彦と薫は掃除をしていた。
すると、多数の男達が道場に入って来て言う。
「この道場を貰い受ける。」
「あるお方が高い値で買いたいと・・・」
「お前にとっても悪い話じゃない。」
「こんな人きり道場、誰もよりつかんじゃろ。」
抵抗するも力ずくで地上げをする男達は言う。
「人を活かす剣など甘っちょろい。」
「目的は暴力。極意は殺生。」
「それが剣術の本質よ〜。」

とその時、屋敷に入ってきた緋村は言った。
「確かに。」
「その方のいっていることは、
 一度も己の手を汚したことの無い者がいう、
         甘っちょろい戯れ言でござる。」
「剣は凶器、剣術は殺人術。」
「どんな綺麗事や、お題目を言ってもそれが真実。」
「けれども拙者はそんな真実よりも薫殿が言う
        甘っちょろい戯れ言が隙でござるよ。」
そう言うと十数人いた大男たちを次々に倒しだした。
そして緋村は言った。
「人きり抜刀斎がふるう剣は飛天御剣流。」
「一対多数の切り合いを得意とする古流儀の術。」
「こんな刀で無い限り、確実に人を惨殺する。」
それの言葉を聞いて薫は気がついた。
緋村が人きり抜刀斎と呼ばれる人物だと・・・

近くの住人の通報で道場には警察がやって来た。
全てを自分のせいと伝え連れて行かれる緋村。
そんな緋村に薫は言う。
「待って、流浪人さん。」
「名前ぐらい教えなさいよ。」
緋村は静かな笑顔で答えた。
「緋村剣心でござるよ。」

警察に連行された緋村。
「久しぶりだな、人きり抜刀斎。」
そう斉藤に言われて獄中から出される緋村。
斎藤に連れて行かれた先には山県有朋がいた。
山県は緋村に言った。
「どこに雲隠れしておった?」
「ここ10年腕の立つ流浪人が、
    人を助けたと噂が立つたび、
        部下をやって調べさせた。」
「あの時代道は違ったが、
          お互いより良い国を望んでた。」
そう言って緋村を讃えた後に、
話は新型アヘン『蜘蛛の巣』の話題になった。
山県は素直に緋村に言った。
「力を貸してくれ。」
「陸軍の要職に就き、この腕をもう一度・・・」
しかし緋村はすぐに断った。
「人きり家業で要職につく気は無いでござる。」
それを聞いていた斎藤は、
「腑抜けになったか?」
「人きりが切らずして、どうやって人を守る?」
「綺麗事を言う前に、まずは自分を守って見せろ。」
そう言うと同時に刀を抜き、
一方的に緋村に切りかかった。
間一髪でかわし続けるも、
斉藤相手に刀を抜かぬことは出来なかった。
間一髪で斉藤の刃を受け止めた緋村の逆刃刀。
「お前の抜いた刃は、
     いずれお前を苦しめることになるぞ。」
という斉藤の言葉通りに、
自分に向いた刃は徐々に緋村の肩へと突き刺さった。
それでも緋村は答えた。
「拙者は過去を捨てた身。」
「もう人は切らぬ。」
決意の固い緋村を見て斉藤を止めた山県。
緋村に謝り釈放の手はずをとった。

緋村が警察を出ると薫が待っていた。
静かに緋村に歩み寄った薫は言った。
「行くとこないんでしょ?」
「うちに来て。」
緋村は答えた。
「分かったでござろう。」
「拙者が人きりだったって・・・」
薫は緋村の言葉を遮り言う。
「そんなの知らないわ。」
「私が出会ったのは、剣心って言う流浪人よ。」
「誰にだって語りたくない過去の1つや2つはある。」
「行くよ。」

薫が緋村を道場へと連れて行くと、
弥彦は道場に恵みを連れて来ていた。
弥彦は逃げる恵みを道で見かけて、
道場に連れて来たのであった。
その日は、緋村へのお礼を含めて、
弥彦と恵も連れて牛鍋を食べに行った。

牛鍋屋にたまたま現れたのは観柳。
直ぐにトイレへと逃げる恵。
観柳は緋村を見つけると近寄って、
多額の金額で用心棒として雇いたいと言う。
それをあっさり断った緋村。
一部始終を見ていた相楽左之助は横槍を入れた。
左之助は自分を雇えと観柳に言う。
観柳は金に見合うかと聞くと、
左之助は緋村を見ながら答えた。
「試してみるかい?」
「伝説の人きり緋村抜刀斎さんよ。」

緋村を人きりと知って客は騒ぎ出す。
それを見た緋村は左之助に言った。
「ここでは店の迷惑でござる。」
「外に出ていただければ。」
外に出た左之助は早速、大刀斬馬刀を振り回す。
緋村はそんな左之助に言った。
「おぬしとは剣をあわせたくない。」
「剣をあわせる理由が無い。」
「あんな男のために、
 その腕をくれてやるでござるか?」
その言葉で我に返った左之助。
「まあいいさな。」
「また警察にしょっ引かれるのもなんだしな。」

翌日。
またしても偽抜刀斎によって人きりは行なわれた。
殺されたのは道場を襲った男たちと、数名の警官。
その現場を見て緋村は薫に言った。
「一度人を殺めると後戻りは出来なくなる。」
「それが人きりと言うものでござるよ。」
現場にいた斎藤は緋村に気がつき、話し掛けた。
「道場を襲ったあの男達。」
「お前が切っても同じことだった。」
「むしろお前が切っていれば、
 あの警官達は巻き添えを食わずに済んだはずだ。」
緋村は何も答えずに、
ただ警官に寄り添い泣き崩れる妻を見て、
若かれし頃に犯した自分の罪を思い出した。
自分の頬につく十字傷の思い出。

若くして暗殺家業を頼まれた緋村。
緋村は夜な夜な幕府側の主要人物たちを暗殺した。
殺した若い男の死体に泣きつく妻を見た緋村。
「末来を担う若者を殺してまで、
 何が新時代の為の暗殺なのか?」
「俺のしていることは正しいのか?」
そう維新軍に楯突いた過去と、
その時付けられた傷を思い出したのだった。

一方、観柳は『蜘蛛の巣』を売って、
観柳帝国を築こうと考えていた。
アヘン工場を作るために地上げを進める観柳。
そのために、どうしても神谷道場が欲しかった。
その頃から道場付近の井戸に毒が投入された。
道場にどんどん担ぎ込まれる住民たち。
居合わせた恵が主導を握り何とか、
住人たちの一命は取り留めた。

緋村はそんな恵に素性を聞いた。
すると恵は逆に聞いた。
「その手でさぞ多くの命を奪ってきたんでしょうね?」
「その傷はご自慢の傷?」
「何かの勲章かしら?」
緋村は自分の顔についた十字傷について話した。
1つは若い侍につけられ、
1つはその妻になるはずだった女につけられたと・・・

その話を聞いた恵も素直に過去を話した。
「私はあなたとは違う。」
「親も居ない。頼る親戚も居ない。」
「私は観柳に拾われて、あいつの女になった。」
「お互いに利用しあっただけよ。」
「あいつはアヘンで儲けるために。」
「そして私は生きていくために・・・」
恵の目には涙が浮かんでいた。

緋村は決心する。恵を守るため、
住人を守るためにも観柳を潰そうと・・・
緋村の動きに気がついた左之助は、
自分も行くと言い出した。
観柳の屋敷に向かおうとするも、
恵がいないことに気がつく。
恵は道場や緋村に迷惑がかからぬように、
何も言わずに観柳のもとへ戻ったのだ。
すぐに緋村と左之助は観柳の屋敷を目指した。

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観柳の屋敷には金で雇われた沢山の用心棒がいた。
屋敷に乗り込んできた緋村を見た観柳。
「倒したやるにはいくらでも金はやるぞ。」
そう言うと、金をばら撒いた。
必死に緋村と左之助に襲い掛かる用心棒達。
しかし力の差は圧倒的であった。
何十何百という用心棒を倒して屋敷の中に。

中に入ると今までとは違う腕の立つ用心棒が・・・
佐之助は戌亥番神と、
緋村は外印と手を合わせた。
今までとは違い一筋縄ではいかない相手。
しかし緋村と左之助は勝利した。
殺すことなく勝利した緋村に、外印は言った。
「何が殺さずの誓いだ?」
「殺さずしてこの戦いが終わると思うか?」
緋村は背を向けたまま答えた。
「終わらして見せる。」

緋村と左之助は観柳ぼ待つ部屋へ向い、
部屋の扉を開けた瞬間・・・
新型10連式ガトリング砲で、
止む事のない銃撃を繰り返す観柳。
手を出せない緋村と左之助。
そこに斉藤がやって来て言う。
「あいつを切るためなら手を貸す。」
「あの銃をある方向に向ければ、
       反対側が死角になる。」

左之助は手を上げて観柳の前へ出た。
「参った。勝てるはず無い。」
同時に緋村も手を上げて出て行った。
「降参でござる。」
気を抜いた観柳。
それを見て、同時に反対方向に走り出す2人。
慌てた観柳はすぐにガトリング砲で2人を追う。
その隙を突き、正面から斉藤が観柳を襲った。
追い詰められた観柳に緋村は言った。
「金で買えないものがなんだか分かるか?」
「お前がいま乞うているもの。」
「命だ!」

観柳は斉藤に連行され、緋村は恵を助けた。
が・・・
恵は緋村に言った。
「急いで。薫さんが・・・」

この騒動の隙をつき刃衛が薫を連れ去った。
目的は本気の緋村と剣を交えるため。
「お前を人質にすれば抜刀斎は怒る。」
「あやつを往年の人きりに立ち戻らせる。」
すぐに刃衛を追いかけた緋村。
追いついた緋村に刃衛は言う。
「怒っているな?」
緋村は答えた。
「薫殿を巻き込んだ貴様と、
 それを阻止できなかった俺自身にな。」

そして緋村と刃衛との戦いが始まった。
刃衛は強く、完全に押される緋村。
そんな緋村をあざ笑うように、
「まだおぬしは昔の抜刀斎には遠く及ばぬ。」
そう言うと薫に『心の一方』をかけた刃衛。
息が出来なくなった薫。

緋村は怒った。
「命が欲しければ薫殿にかけた心の一方を解け。」
それに対して刃衛は答える。
「俺にはもう解けぬ。」
「方法は二つに一つ。」
「自力で解くか、術者を殺し剣気を断ち切るか。」

本気になった緋村は昔の人きりへと戻っていった。
「遊びは終わりだ。殺してやるからかかって来い。」
そう言った緋村は鞘に刀を戻した。
そして最後の一撃・・・
『飛天御剣流双龍閃』

倒れこんだ刃衛に緋村は、
「肘の関節を砕き筋を絶った。」
「これでお前の剣の命は終わった。」
「そして・・・これで息の根も・・・」
そう言って逆刃刀を逆に向けた。
「薫殿を守るため、俺は今一度人きりに戻る。」
「死ね!」

逆刃刀が刃衛を襲おうとした瞬間・・・
「やめて〜!」
息も出来ないはずの薫が声をあげた。
「人きりに戻らないで。」
「あなたが殺してしまった人のために、
 あなたが今まで助けた人のために、
 人を切らなくても誰かを助けることは出来る。」
「それが、あなたが目指した新しい世の中でしょ。」
薫は自力で『心の一方』を解いたのだった。

それを見ていた刃衛は緋村に言う。
「決着をつけるぞ・・・抜刀斎。」
傷ついた刃衛に緋村は答えた。
「もうよせ。」
「左手しか使えぬおぬしに勝機はござらん。」
それを聞いた刃衛を刀を自分の体に差した。
「お前の本性は人きりよ。」
「同じ人きりが言ってるんだから間違いねえ。」
「所詮人きりは人きり。」
「お前がいつまでほざいてられるか、
           地獄の淵で見ててやろう。」
そう言い残して自害した・・・

死闘が終わり薫を連れ帰ろうとした緋村。
そこに現われた斎藤は緋村に言った。
「思い知ったか?」
「殺さずの流浪人などと、
   エセ正義をほざいていると
          どんな目にあうのか?」
それに対して緋村は答えた。
「人を切れば、そこに恨みが生まれる。」
「恨みはまた、人を切らせる。」
「その連なりを絶つのが、
   この切れない刀の役目でござる。」
斎藤は緋村の考えを否定するように言う。
「いつまでそんな綺麗事を言っているつもりだ。」
「流浪人など弱者の逃げ道に過ぎん。」
「剣に生き、剣に死ぬ。」
「それ以外に俺たちに道はない。」


翌日、目を覚ました薫。
料理を作る恵を見て、
「剣心は?」
と聞くと緋村を探し出した。
そこに買出しから戻ってきた緋村。
緋村の顔を見て薫は笑顔で言った。
「おかえりなさい。剣心。」
ヒムラも笑顔で答えた。
「ただいまでござる。」

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜



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