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2016年05月21日

【海街diary】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【海街diary】
海街diary.jpg

【出演者】
香田幸(長女):綾瀬はるか
香田佳乃(次女):長澤まさみ
香田千佳(三女):夏帆
浅野すず(異母妹):広瀬すず
佐々木都(3姉妹の母):大竹しのぶ
菊池史代(叔母さん):樹木希林
二ノ宮さち子(海猫食堂店主):風吹ジュン
福田仙一(山猫亭店主):リリー・フランキー
椎名和也(幸の彼氏):堤真一
藤井朋章(佳乃の彼氏):坂口健太郎
坂下美海(佳乃の上司):加瀬亮
浜田三蔵(千佳の彼氏):池田貴史
尾崎風太(すずの同級生):前田旺志郎
井上泰之(湘南オクトパス監督):鈴木亮平
緒方将志(湘南オクトパス選手):関ファイト
金子美帆(湘南オクトパス選手):三上紗弥
高野日出子(看護師長):キムラ緑子
浅野陽子(すずの義母):中村優子

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【感想】
さすがアカデミー賞優秀作品。
さすが是枝監督。
世界観が良かったです。
何かジワジワ来る映画ですよね〜

泣けるわけでも無いんですが、
心温まる日常を描いている映画なんです。
だから共感もできる話ですし、
何度か見て更に見えてくるものもあるんだと思います。

私の場合、一度映画を見てから、
記事にするために2回目を見ます。
そして、文章を見直して記事にする。
つまり短期間に3回見ているようなものです。

この映画は見れば見るだけ変わる。
深い映画だと思いました。
それにしても、すずちゃんは可愛い・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
銀行員の香田佳乃は彼氏である藤井の家に居た。
携帯がなり、直ぐに身支度をした佳乃は、
藤井に数万円を渡して家を出ようとする。
それを見て藤井は言った。
「バイト代でたらすぐアレするからさ・・・」
佳乃は藤井にキスしてから返した。
「いつでもいいよ。」

朝帰りした佳乃。
姉の幸と妹の千佳と3人で住む家に帰った。
その日は山形にある温泉地に葬式に行く予定だった。
山形に住んでいた疎遠の父の葬儀。
父は母と離婚して、山形で再婚した。
しかしその家庭も上手くいかずに離婚し、
今の土地で再々婚したのであった。
その父が亡くなったと連絡が入り、
仕事のある姉の代わりに、佳乃と千佳が
2人で行くことになったのだった。

家を出て15年になり、それきり会ってない父。
父は再婚相手との間に娘がいて、
連れ子同士で3度目の結婚をしていた。
山形の向かう電車の中で、佳乃は言った。
「何か気が重い。」
「父親って言っても15年もあってないし。」
千佳は答えた。
「私よく覚えてないからな〜。」

そうして山形の駅に着いた2人。
妹にあたる浅野すずが向かえにきていた。
今夜泊まる温泉旅館まで案内してくれた、すず。
とてもしっかりしており、旅館に着くと、
「後で母がご挨拶に伺うと思いますから。」
と言って、2人に頭を下げて帰って行った。

翌日の葬式。
泣き続ける父の再婚相手の陽子。
その時、来られないはずの幸が葬儀場に来た。
到着すると直ぐに、すずに挨拶をした幸。
「始めまして、香田幸です。」
そして再婚相手の陽子にも挨拶をした。
「父が大変お世話になりました。」

挨拶も程々に、喪主の挨拶の話になった。
泣き続ける陽子は、
喪主の挨拶をすずにさせようと話を持ち出す。
それを聞いた幸は口を挟んだ。
「それはいけません。」
「これは大人の仕事です。」
「もしアレでしたら私がやりましょうか?」
それには納得せず渋々と、
自分が挨拶をすると陽子は言った。

葬儀が終わるり火葬場へ行くと、
煙突から上がる煙を見て姉妹3人で話をした。
千佳は言う。
「父さんって結構幸せだったんだね。」
「沢山お別れに来てくれて。」
それを聞いた佳乃も続けた。
「優しい人だったって皆言ってた。」
総括するように口を開いた幸。
「優しくて、ダメな人だったのよ。」
「友達の保証人になって借金背負って。」
「女の人に同情して、
    直ぐどうにかなっちゃうなんて・・・」

その時、すずが話しかけてきた。
「渡したいものがあって。」
「これお父さんの机の中に入っていて。」
それは3姉妹の写真であった。
その写真を見て思い出話をする3人。
3人を見て、唯一の身寄りを亡くしたすずは俯いた。
それに気付いた幸は、すずに声をかけた。
「時間ある?」
「この町で一番好きな場所ってどこ?」

すずはその町で一番好きな場所へと、
3姉妹を連れて行った。
道中話をする佳乃と千佳。
「大丈夫かなあの子?」
「ここでやっていけるのかな?と思って。」
「あの子と陽子さんは何の関係も無いんだもんね。」

連れて行ってもらった先は、
山道を抜けた高台にある見晴らしのいい場所。
「お父さんと良く一緒に着たんです。」
そう言ったすずに、幸は言う。
「すずちゃん。あなたが、
 お父さんのことお世話してくれたんだよね。」
静かに頷いたすず。
「お父さんきっと喜んだと思う。」
「本当にありがとう。」
佳乃も千佳も続けてお礼を言った。

そのまますずの見送りで駅に行った3人。
帰りの電車を待つ間、幸はすずに聞いた。
「この町好き?」
スズは答えた。
「好きって言うか・・・
 こっちに来てあまり経ってないんで。」
「でもお父さんが、何でこの町に
 住みたいって思ったのか分かります。」
そうしていると、電車がホームに入ってきた。
電車に乗り込んだ3姉妹。
見送るすずに、幸は言った。
「すずちゃん。鎌倉に来ない?」
「一緒に暮らさない?4人で・・・」
そう言って、佳乃と千佳の顔を見た幸。
佳乃と千佳も一瞬驚いたが、
直ぐにすずを見て微笑んだ。
「すぐアレしなくていいから考えてみて。」
すずは俯いて考えているようだったが、
直ぐに顔を上げて答えた。
「行きます。」

それから数日後。すずは鎌倉に引っ越してきた。
「今日からお世話になります。」
千佳が部屋を案内して、
幸と佳乃は昼食の準備をしようとした。
すずは気を使い幸に言った。
「私手伝います。」
幸は返した。
「すずはいいから、荷物の整理しないさい。」
「もう妹なんだから、ちゃんは付けないわよ。」
笑顔で頭を下げたすず。

準備を終えると、千佳に呼ばれたすず。
祖父と祖母の写真を見せて仏壇に手を合わした。
そして昼食。
引越しの手伝いをしてくれた、
千佳のバイト先の店長浜田も一緒に蕎麦を食べた。
千佳と浜田は、地元にある少年サッカーチーム
「湘南オクトパス」のサポーター。
サッカーをしていたと言うすずに、
湘南オクトパスの入団テストを進めた。

翌日すずは転校先の中学校へ行った。
直ぐにできた友達もサッカーチーム所属で、
入団テストを受けることを決めた。
一方で家に遊びに来た叔母の史代に説教される幸。
「犬や猫じゃないのよ。」
「お母さんに相談したの?」
「子供育てるって大変よ。」
「あの子は妹は妹だけど、
  あんた達の家庭を壊した人の
      娘さんなんだからね〜。」
幸は答えた。
「関係ないでしょ。」
「あの子はまだ、産まれても無かったんだから。」
史代は嘆くように言った。
「これでまた嫁に行くのが遅れるわ。」

数日後。
すずは入団テストに見事合格していた。
そしてクラブチームのメンバーと、
サポーターの千佳と近くの定職屋「海猫食堂」にいた。
その定職屋は幼い頃からあり、
3姉妹もお世話になっていた。
「これ入団祝い。」
そう言って、おまけでおかずを出して店主の二ノ宮。
それを見ていた知人の福田に二ノ宮は言った。
「幸っちゃんとこの・・・」
「どことなく似ているわよね〜」

幸は病院勤務していた。
医者であるの椎名と付き合っていて、
葬儀に行くように言ったのも椎名であった。
「やっぱり行って良かった。葬式。」
「でなきゃ妹にも会えなかった。」
「ありがとう。」
そう素直にお礼を言った幸。

佳乃は藤井と会っていた。
素直な妹と、すずの話をする佳乃に、
一般的な指摘をする藤井。
「大変じゃない?」
「いわゆる腹違いっていう奴でしょ?」
そして、遺産も貰わずに引き取ったことを指摘した。
佳乃は何も言わずに笑っていたが、
顔は若干引きつっていた・・・

そんな幸と佳乃は、仕事から帰ってくると、
直ぐに喧嘩を始める。
心配するすずを裏目に、
幸から逃げて風呂に入る佳乃。
しかし風呂場にはカマドウマがいて、
それを見た佳乃は慌てて叫んだ。
「お姉ちゃ〜ん。」

ある日家にいたすずは、
千佳に自家製梅酒を見せてもらった。
「こっちが去年ので、これが一昨年の。」
「それで、これがおばあちゃんが漬けた10年物。」
いままで体験したこと無い、新鮮な生活をするすず。
朝は姉妹四人で慌しい朝食。
朝から喧嘩する幸と佳乃。
すずも慣れてきて、そんな日常を笑って見ていた。

朝は中学に行くすずと、出勤するは佳乃は、
駅に向かって猛ダッシュ。
「佳乃さん間に合います?」
そんなすずに対して佳乃は言う。
「すずさ〜。そろそろ、さん止めない。」
「よっちゃんでいいよ。」
そう言うとすずをからかって、
彼氏を作るように進めだす佳乃。
「世界が変わって見えるよ〜」

そんな会話をしていた佳乃だったが、
その日の勤務中に藤井が銀行に来た。
明らかに悪そうな男に連れられて来て、
こわばった顔で通帳の解約をした藤井。
佳乃は休憩中に、携帯に残された留守電を聞いた。
『もう少し、まともな人見つけてください。』

そのころ病院では幸が、
待受け室で診察を待つ二ノ宮を見かけた。
体調が悪いという二ノ宮を心配するが、
話を変えて、すずの話をする二ノ宮。
「すっかり店の人気者よ。」

その夜の佳乃は荒れて酔っ払っていた。
酔っ払ってコタツで寝る佳乃と、
一緒に寝ている千佳を尻目に勉強をしていたすず。
家に帰って来た幸はすずに聞いた。
「勉強できなかったんじゃない?」
「どうせまた振られたんでしょ?」
「懲りないのよ。何回降られても。」
そう言うとすずに代わり2人の面倒を見る幸。
続けてスズに言った。
「すず。困ったことがあったら何でも言ってね。」
すずは答えた。
「はい。」
「ありがとうございます。」

数日後。
チームにも馴染んだすず。
試合にも出て同級生たちにも活気が出た。
一方で幸は、末期患者を受け入れる、
ターミナル病棟への異動の相談を上司にされていた。
悩んだ幸は椎名の家に行き相談をした。
その話が、どれだけ過酷なことが分かる椎名は言う。
「亡くなるって言う患者さんに向き合うのはきついよ。」
「よく考えて決めたほうがいいよ。」
そう言うと、話を変えて言った。
「明日なんだけど・・・」
「向こうのお母さんから連絡があって、
 彼女不安定になっているらしいんだよ。」
「ちょっと様子見てくるよ・・・」
椎名には奥さんがいた。
単身で鎌倉で働いており、幸とは不倫関係であった。
素直に受け入れた幸ではあったが、
落ち込みながら家に帰った。

すると・・・
すずが梅酒を飲んで倒れていた。
酔っ払ったすずは言う。
「陽子さんなんて大嫌い。」
「お父さんのバ〜カ。」
普段は冷静で、自分のことを話さないすずの変貌に、
介抱していた佳乃は言った。
「あの子やっぱり煮詰まってたのね。」
すずの姿を見た幸は佳乃に言った。
「乱れ方があんたそっくり。」

その後布団にすずを寝せると、
3人はすずの顔を眺めていた。
「こんな所に、ほくろがある。」
「まつげ長いね〜。」
「耳の形お姉ちゃんと似てる。」
そんな話をしていると、すずは目を覚ました。
保護者としてすずを怒る幸。
すずは言った。
「だって・・・」
「自分家で作った梅酒飲んでみたかったんだもん。」
それを聞いた幸は答えた。
「分かった。」
「来年実がなったら、
 すず用にアルコール抜きのやつ作ってあげる。」
そう言うと、庭にある梅ノ木を4人で眺めた。
「早く取りたいな〜。」
そう言うすずに、毛虫も付くと話す千佳。
そんな2人のやり取りを聞き、幸は言う。
「生きているものは皆、手間がかかる。」
幸の言葉を指摘した佳乃。
「それおばあちゃんの口癖。」

数日後の休日。
すずは同級生の家のシラス漁の手伝いをした。
帰りにお土産でシラスを貰って帰るすず。
その日の昼食は、生シラス丼であった。
佳乃は仕事に生きると言い出して、
融資課課長補佐となったことを自慢するが、
振られて逃げていると指摘する幸。
ご飯前に喧嘩を始める2人を尻目に、
すずと千佳は
「いただきま〜す。」
そう言って生シラス丼を口にした。
喧嘩を中断して、すずが一口食べるのを見た3人。
「どう?」
「生シラスなんて他では食べれないからね〜。」
「初めて?」
すずは答えた。
「はい。」

昼食を食べ終わると、4人は障子の張替えをした。
張替えが終わると、
海沿いを歩いて4人揃って海猫食堂へと行った。
「みんな揃ってなんて初めてじゃない?」
そう言って温かく出迎えてくれた二ノ宮。
幼い頃の3人の話を始める二ノ宮。
店でお漏らしした千佳の話や、
テーブルに貝殻を並べた吉野の話等。
4人は温かい時間を過ごした。

しばらくして、新学期となった。
すずと尾崎が付き合っているという噂が立つ。
そのころ佳乃は課長補佐として、
融資の外回りの手伝いをしていた。
課長の坂下はとても優しく、
親身になって顧客に接する人。
融資先への外回りで、坂下と佳乃が向った先は、
海猫食堂の二ノ宮のところだった。
家を出て行った弟が、母の遺産を半分渡すか、
渡せないなら店を売れといってきたという相談。
二ノ宮に変わり、話をする福田。
「何とかここだけは残せんかね。」
「おばちゃんにしたら、
 この店はたった一つの宝物やけん。」
それに対しても真摯な対応をする坂下。
「面倒臭いことをするのが私たちの仕事ですから。」

海猫食堂の帰り道。
昔勤めていた都市銀行を辞めた理由を、
坂下に聞いた佳乃。
坂下は答えた。
「なんか・・」
「自分の居場所はここじゃないって、
       突然気付いたって言うか・・・」
「そんな事ってない?」

数日後。
すずは福田の店である「山猫亭」で、
シラストーストを食べていた。
「この店って古いんですか?」
「シラストーストって、
 その頃からあるんですか?」
そう聞くすずに対して、
20年前にお客が食べたいと言って
商品化されたと教えてくれた。
その帰り道にすずは尾崎に言った。
「うちのお父さんさ〜、
 よくあの店行ってたのかもしれない。」
「お父さんと2人だった頃、よく作ってくれたの。」
尾崎は言う。
「お姉ちゃんたちに聞いてみたら?」
すずは答えた。
「お姉ちゃんたちには話しづらいんだよね。」
「お父さんのこと・・・」
そして散った桜の花びらを手にとったすず。
「お父さんの病気が分かったときね。」
「もう今年の桜は見られないかもって言われたの。」
「でもお父さん凄い頑張って、
       病院でお花見もしたんだよ。」
尾崎は言った。
「浅野。時間ある?」

尾崎は自転車の後ろにすずを乗せて走った。
それは桜並木の道。
満開の桜がトンネルのように見えた。
すずは風を受けながら、
桜を見上げて手を延ばした・・・

時が経ち梅の実が成った頃。
4人で庭に成る梅の実を収穫した。
とても大量に取れた梅の実を、
幸が近所に渡す分を分けていた。
すずに説明するように梅の木の話をした3人。
「おばあちゃんが生きていた頃は、
      もっと取れていたんだよ。」
「梅の木も、もう年だからね〜。」
「お母さんが生まれた年に、
 おじいちゃんが植えたんだから、もう55か〜。」

その時、史代から電話が入った。
おばあちゃんの法要に母が来るという連絡だった。
母と会うことに対して懸念を示す幸。
それに気を使ってすずは聞いた。
「私出ていいのかな?」
幸は答えた。
「すずのせいじゃない。」
「私たちに合わせる顔がないだけだよ。」
それでもすずが一番気後れしていた。

法要当日。
数年ぶりに再開した母。
佳乃と千佳は喜んでいた。
しかし幸は違っていた。
「今日は、わざわざどうも。」
他人事のように挨拶すると、母にすずを紹介した。
母はすずに聞いた。
「3人とうまくいってる?」
「幸、性格きついでしょ?」
「私の分もしっかりしちゃったの。」

法要が終わり家に帰って来た4姉妹。
もちろん母と史代も一緒に家に来た。
休むまもなく母は口を開いた。
「おばさんも居るし丁度いいわ。」
「この家なんだけどね、
 思い切って処分したらどうかと思って。」
「庭の手入れも大変だろうし・・・」
それを聞いて幸は怒り出した。
「勝手なこと言わないでよ。」
「お母さんにこの家のこと、
 どうこうする権利なんてないでしょ?」
「庭の手入れなんか、
 お母さん一度もしたこと無いじゃない。」
「管理って・・・」
「この家捨てて出て行ったのに何で分かるの?」
それに対して母も怒り出して言う。
「どうしてあんたはいつもそんな言い方するのよ。」
「悪かったって思ってるわよ。」
「でも元はといえば、
 お父さんが女の人作ったのが原因じゃない。」
それに対して言い返す幸。
「お母さんはいつだった人のせいじゃない。」
「私たちが居るから別れられない。」
「おばあちゃんが言ったから、
  あんたたちは連れて行けない。」
「いい年して子供みたいなこと言わないでよ。」

史代が止めに入って口喧嘩は終わった。
母と史代が帰った後も、空気は重かった。
その中で口を開いたのは佳乃だった。
「いつまでも皆でここで暮らすわけじゃないでしょ?」
「それが幸せ?」
よれに対して幸は返した。
「私には責任があるもん。」
「ここを守る。」
佳乃は言い返す。
「誰も頼んでないよそんなこと。」
「何、ムキになってるの?」
「お母さんに、
 ちゃんとやってるところ見せたいだけでしょ?」
「もうほとんど意地じゃん。」
「すず引き取って、何かあてつけみたいでさ。」
「お姉ちゃんはそれで満足かもしれないけど、
           かえってかわいそうじゃん。」
「今日みたいな目にあわせたら・・・」
千佳が間に入って姉妹喧嘩は収まった。

その日の夕食は幸とすずが行い、
買出しに佳乃と千佳が出かけた。
買い物をする佳乃は千佳に話した。
「後悔してなきゃいいけど。」
「ここに来たことをさ〜。」
「背負うんだよなあいつ。」
「幸姉に似て・・・」

一方料理をする幸とすず。
幸は母に最後に教えてもらった料理を作った。
するとすずが口を開いた。
「ごめんなさい。」
「うちのお母さんのこと。」
「奥さんの居る人を好きになるなんて、
           お母さん良くないよね。」
そんなすずに幸は言った。
「ごめんね。」
「私たちはすずを傷つけちゃったんだね。」
「でもね。誰のせいでもないんだよ。」

次の日。
夜勤出勤のため家に居た幸。
そこに母がやって来た。
「昨日あんなことになったから、
         渡しそびれちゃった。」
そう言うと4人へのお土産を渡した。
墓参りをして帰ると言い、直ぐに家を出た母。
「ちょっと待って、私も行くわ。」
そう言うと幸も一緒に墓参りに行った。
あの後に史代に怒られたと話した母。
それ以上、昨日の話は無かった。

墓参りを追え駅に向かう幸と母。
母は幸に聞いた。
「まだ梅酒作っているんだって?」
「毎年仕込むの手伝わされて大変だったけど、
 アレが終わると、
 あ〜夏が来るな〜って感じだった。」
それを聞いた幸は言った。
「少し持っていく?」
「駅で待ってて。直ぐに獲ってくるから。」
そう言って家に梅酒を取りに戻り、
梅酒をビンに移した。
駅で待つ母に梅酒を渡して言う。
「こっちが今年ので、
 こっちがおばあちゃんの。」
母は祖母の梅酒を見て聞いた。
「まだあったの?」
幸は答えた。
「これで最後。」
母は懐かしむように梅酒を見て言う。
「懐かしい。いい色。」
幸は母に言う。
「たまには遊びに来たら?」
母も答えた。
「うん。今度家にも遊びに来て頂戴。」

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数日後に家に居たすずと千佳。
すずは千佳に本当のことを話した。
「千佳ちゃん。私嘘をついてた。」
「シラス丼・・・」
「本当は仙台にいた頃、
 よくお父さんが作ってくれてたの。」
千佳は答えた。
「そっか。」
「じゃああれ、お父さんの味なんだ。」
「私、お父さんのことあまり覚えてないんだよね。」
「すずのほうがいっぱい思い出あると思うよ。」
「いつか聞かせてね。」
「お父さんのこと・・・」
千佳の対応に笑顔になったすず。
「釣が好きだった。」
そう言って、初めてお父さんの話をした。

佳乃は海猫食堂のアドバイスに赴いていた。
今後について指南する課長と佳乃。
話の途中で謝りだした二ノ宮。
「この店、今月でいっぱいで閉めるの。」
「体の調子が良くなくて。」
治療に専念するのかを聞いた坂下。
二ノ宮は答えた。
「治療はもうしないの。」
「市民病院に新しく、
 ターミナルケアの病棟ができるでしょ?」
「そこ予約しているの。」

その帰り道、坂下に話した佳乃。
「すっごく腹立つな。神様ってやつに。」
それに対して坂下は答えた。
「さてと・・・」
「新しいプレゼン考えよう。」
「遺言作るのオススメしようかと思って。」
「あの弟さんじゃ、
 葬式の費用も出してくれそうにないし・・・」
「神様が考えてくれないなら、
       こっちで考えるしかないでしょ。」

幸は異動の話を悩んでいた。
そんな時、病院で亡くなった人に対して、
丁寧なケアをする同僚を見て、
こんな接し方があるのかと感心した。
その話を椎名にしたサチ。
幸の気持ち受け止めた後に聞き返した。
「俺アメリカ行くことになったんだ。」
「一緒に来てくれない?」
「女房とは別れる。」
「ずっと考えてたんだ。」

その夜。
幸は大量の梨を買って家に帰った。
それを見て直ぐに失恋と気付いた佳乃。
幸は彼氏についてのことを佳乃と千佳に話した。
それを聞いた佳乃は幸に皮肉を言った。
「お父さんと一緒じゃん。」
「弱くてダメな人じゃん。」
その言葉で喧嘩を始める2人。

話を聞いていたすずは、
幸が部屋に帰ったのを見て吉野に言った。
「幸ねえ、傷つけたかもしれない。」
「奥さんが居る人好きになるなんて良くないって、
              ひどいこと言っちゃった。」
「3人で話したい幸ねえのこと。」
佳乃は言った。
「面倒臭いな〜。」
「千佳梅酒。ロックで。」

3人で話した後、佳乃は幸の部屋へ行った。
「お姉ちゃんさ〜。この家なら大丈夫だよ。」
「私と千佳で、すずの面倒くらい見られるし。」
「もう昔とは違うんだから。」
「そんなんだと、
    嫁に行く前にお母さんになっちゃうよ。」
幸は佳乃の優しさを感じながら答えた。
「そういうことはさ〜。」
「シラフの時に言いなさいよ。」
佳乃は照れながら返した。
「こんなの酒飲まないで言えるはず無いじゃない。」

鎌倉の花火大会の日。
幸は自分の浴衣を、すずに着ていくように進めた。
千佳はそれを見て言う。
「風太に見せてあげなよ。」
茶化すように佳乃は言う。
「かっこいいの?」
茶化されてすずは照れて言う。
「ユニホームでいいよ。」
「今度にする。」

結局浴衣を着て花火大会に出かけたすず。
すずを見送った後、幸は椎名に会った。
「ごめん。私一緒に行けないや。」
「ターミナルケアをね・・・」
「ちゃんとやってみようかと思って。」
「私たちに合わせる顔無いって
 言ってたんだって、お父さん・・・」
「だからその分、
 すずが1人で抱え込んじゃって。」
「そばにいて上げられたら何か出来たかもなって。」
「お父さんにも、すずにも・・・」
「あの子。いろんなことがあって、
 子供自体を奪われちゃったのよ。」
椎名は答えた。
「それは幸ちゃんも同じだろ。」
「幸ちゃんも奪われちゃったんじゃない?」
「周りの大人に・・・」
「ゆっくり取り戻してください。」
「俺はそうしてあげられなかった。」
そう言って笑顔で手を振り帰って行った椎名。

花火大会の前に、海猫食堂でご飯を食べたすず。
食べ終わり店を出ようとした時、
すずに二ノ宮は話し掛けた。
「これ持っていって。」
「いろいろお世話になりましたって・・・」
そう言い、佳乃の好きなアジの南蛮漬けを渡した。
そして続けて言った。
「おばちゃん。」
「あなたのお父さんとお母さんが羨ましいわ。」
「あなたみたいな宝物、この世に残せたんだ物。」
すずは答えた。
「宝物なんかじゃないですよ。私。」
二ノ宮は言う。
「ダメよ。そんな事言ったらバチが当たるわよ。」
そう言うと、皆を送り出した二ノ宮。

友人の親に船を出してもらい、
船の上から花火を見たすず。
その頃、佳乃は銀行の屋上で同僚と花火を見ていた。
千佳はバイト先で浜田と花火の音を聞いていた。

花火大会の帰り道。
すずは尾崎に聞いた。
「私ここにいていいのかな?」
「仙台にいるときも、
 山形に居るときもずっと思ってた。」
「私が居るだけで、傷ついている人がいる。」
「それが時々苦しくなるんだよね。」
尾崎は励まそうと自分の話をした。
3人兄弟の末っ子で、女の子が欲しかった両親。
おかげで写真が少ないと話した。
それを聞いて笑顔を取り戻したすず。
別れ際で尾崎は言った。
「あさの・・・」
「その浴衣結構似合ってるよ。」

家に帰ったすず。
玄関で3人の姉が出迎えてくれた。
お姉ちゃんたちは浴衣を着ていた。
「花火やろうと思って・・・」
そして庭で4人で花火をした。
すずの顔は完全に笑顔になっていた。

夏になり、すずは姉妹として馴染んでいた。
風呂上りに裸で扇風機を浴びるすず。
「こら!人が着たらどうするの?」
そう言って幸は笑いながら怒る。

着替えたすずは、幸が作ってくれた、
アルコール抜きの梅酒を割っていた。
「お姉ちゃん。甘め酸っぱめ?」
「濃いめ?薄め?」
酸っぱめの梅酒を飲む幸。
それを飲ませてもらい酸っぱいと言ったすずに、
「子供だな。」
と言った幸。
すかさず言い返すすず。
「幸ねえに比べればね。」

梅酒を飲み終わると、
家にある柱を2人で見た。
3姉妹の成長が記された柱。
すずも幸に測ってもらい身長を柱に記した。
そして2人で散歩した。
幸はすずを、思い出の場所へ連れて行った。
そこの景色を見てすずは言う。
「本当だ。あの場所に似てるね。」
それは山形で見せた、思い出の景色に似ていた。
幸は思い出話をすずにした。
「小さい頃にお父さんとよく来たんだ。」
「お父さんがいなく成ったら、1人で・・・」
そう言うと幸は急に大声で叫んだ。
「お父さんの馬鹿〜。」
それを聞いて、すずも真似した。
「お母さんの馬鹿〜。」

初めて本音を大声言った、すず。
今までの辛さが込みあがって来て、
更なる本音を呟いた。
「もっと一緒に痛かったのに・・・」
それを聞いて幸はすずを抱きしめた。
「お母さんのこと、話していいんだよ。」
「すずは、ここに居ていいんだよ。」
「ずっと・・・」
すずは泣きながら答えた。
「ここにいたい。ずっと・・・」

それから少しして、二ノ宮は亡くなった。
葬儀に参列した4人。
4人をみて福田は言う。
「いい葬式や。」
「いい人生やったね。」
「あんたがそばにいてくれて、
 おばあちゃん安心して逝けたんやない。」
幸は答えた。
「写真の二ノ宮さん。いい顔してましたね。」
佳乃は聞いた。
「あれ福田さんが撮ったんでしょ?」
福田は答える。
「あれ最後のデートのときの・・・」
千佳は聞いた。
「あの桜そこの山道ですよね?」
福田は思い出したように話した。
「入院しとった時もよう言いよったね。」
「あの時の桜は本当綺麗かった〜って。」
「もう直ぐ死ぬって分かっとても、綺麗なものを、
  ちゃんと綺麗って思えるのが嬉しいって・・・」
頭を下げて帰ろうとする4人。
福田はすずに言った。
「すずちゃん。」
「お父さんの話聞きたくなったら、こそっとおいで。」

海辺を歩き家への帰り道。
すずが口を開いた。
「お父さんも同じこと言ってた。」
「亡くなる前に桜のこと。」
「まだ綺麗なものを、
 綺麗って思えるのは嬉しいって。」
佳乃は言った。
「いい人生だったんだね。」

幸は皆に聞いた。
「最後に何を思い出せるかな。」
佳乃は答えた。
「私は㊚か酒だよね〜。」
それを聞いて幸は言う。
「何だろ?縁側かな家の・・・」
「すずは?」
その質問にすずは答えた。
「いっぱいあるよ。」
「いっぱい出来た。」
その答えに佳乃は返す。
「まだ子供のくせに!」
すかさず、すずは言い返した。
「お姉ちゃんたちに比べらたらね。」
佳乃は笑いながら言った。
「50年も経てば、
 みんな同じおばあちゃんになるんだからね。」

そのやりとりを見て幸は言った。
「お父さん・・・」
「本当にダメだったけど、
    優しい人だったのかもね。」
「だって、こんな妹を残してくれたんだから。」
それを聞いた佳乃と千佳は頷いた。

(終わり)

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2016年01月23日

【おっぱいバレー】出演者・感想・完全ネタバレ (セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【おっぱいバレー】
おっぱいバレー.jpg

【出演者】
寺嶋美香子:綾瀬はるか
堀内健次(先生):青木崇高
平田育夫(バレー部):木村遼希
楠木靖男(バレー部):高橋賢人
杉浦健吾(バレー部):本庄正季
江口拓(バレー部):恵隆一郎
岩崎耕平(バレー部):吉原拓弥
城良樹(バレー部):橘義尋
城和樹(良樹の父):仲村トオル
竜王中コーチ:田口浩正
原田幸次郎(美香子の恩師):小林勝也
原田の妻(幸次郎の妻):市毛良枝
戸畑第三中学校の教頭:光石研
ナカイ先輩:石田卓也
寺嶋美香子(中学時代):大後寿々花
寺嶋美香子の元カレ:福士誠治

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【感想】
少しだけ何かが足りない・・・
性に対する探究心?
そんな時の青春時代?
作りたいものは分かるんですけど・・・

何かが足りないんですよね〜
感動なのか?コメディなのか?
どちらかを重点的に描いたほうが、
良かった気がするんです・・・
詰め込もうとしすぎたんですかね〜
笑いきれずに、感動しきれない感じでした。

バランスはいまいちでしたが、
綾瀬はるかさんは上手ですね〜
実際の天然がそのまま出てた気がします。
なんか弾き付けられる魅力があります。

すみません。
感想はこんなことしか書けませんでした・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
自転車を漕ぎながら手を上げ、
風を感じる戸畑三中の5人。
「ダメだこんなんじゃない。」
「時速80キロ以上じゃないと、
 おっぱいの感触味わえないらしい。」
次に試したのは、改造した車イス。
ヘルメットをして坂道を下った。
猛スピードで坂を下りながら言う。
「コレがおっぱいの感触・・・」
本物ではないが始めて体験する感触。
幸せを感じると同時に、
ガードレールを突き破り崖へと落ちた・・・

数日後の朝礼中、
教頭の話を聞かずに雑談をする5人。
「時速60キロがAカップ。」
「時速80キロがBカップ。」
「そして時速100キロがCカップ。」
その朝礼で教頭は赴任して来た国語の先生、
寺嶋美香子を紹介した。
紹介を受け生徒に挨拶をする寺嶋。
国語教師の彼女は自分の好きな本を紹介した。
紹介したのは高村光太郎の詩集『道程』。
「私の大好きな『道程』です。」
「私はこの『道程』が大好きです。」
「『道程』の意味、
 『道程』の素晴らしさに触れてください。」
男子生徒はザワザワと騒ぎ出した。
鼻血を出す男子生徒もでて、
更にザワつきは大きくなった。

朝礼が終わると教頭は寺嶋に、
「今後あまり刺激しないようにお願いしますよ。」
そういって、今後受け持つ部活を伝えた。
それは、男子バレー部であった。
「はい。頑張ります。」
何も知らずに快諾した寺嶋。
しかしバレー部は、おっぱいバカの5人。

何も知らず張り切る寺嶋に、
同僚の堀内は言った。
「あいつら練習したとこなんて、
       見たこと無いですよ。」
「そもそも頑張るというやつに、
  一番無縁な奴等なんですよ。」
それを聞いた寺嶋は返す。
「教師がそんな事言ってどうするんですか。」
「頑張るのを教えるのが私たちじゃないですか。」

翌日、部室に行った寺嶋。
クラッカーを鳴らして歓迎する5人。
「歓迎してくれるのは嬉しいけど、練習は?」
寺嶋に言われて準備運動をする5人。
寺嶋は言う。
「今日は女子と練習試合するから。」
「女子だし手加減してあげてね。」
それを聞いた5人は言った。
「無理です。無理です。」
「だって僕ら5人しかいませんから。」
と、そこに1年の城が声をかけてきた。
「バレー部に入りたいんですけど。」
「小学校からバレーやってたんですけど。」
タイミングよく6人が揃った。

寺嶋は予定通り練習試合を進めた。
しかし結果は・・・
女子相手に15対0の圧倒的な敗北。
唖然とする寺嶋。
落ち込む様子もない5人。
それを見た城は怒って言う。
「本当にバレー部なんですか?」
「Aクイックも出来ないんですか?」
真剣な城とは違い5人は、
「Aっていやらしいこと?」
呆れた城は言った。
「僕。辞めます。」

部室に戻った5人と寺嶋。
歓迎会の続きをしようとする5人。
その行動に更に呆れ寺嶋は言う。
「みんなバレーボールやりたくないの?」
すると5人は、
「バレーボールやったことないし・・・」
「僕たち入部以来、
 バレーボールやらせてもらって無いんです。」
1つ上の先輩にナカイという怖い先輩がいて、
卒業するまで、ずっといびられていたと話した。
くだらないことを続けさせられたせいで、
周りからわ「バカ部」と呼ばれていた。
それからは体育館は使えなく、
コートも女子部に占領された。
こうして今があることを伝えると、
「バレーボールなんて忘れて、
         みんなで楽しみましょうよ。」
と言って歓迎会の続きを始めようとする。

その話を聞いた寺嶋は言った。
「バカにされたまんまで悔しくないの?」
「試合で勝ってみたいとか、
           そんな気持ち無いの?」
「なんで頑張りもしないで諦めてるのよ。」
「朝礼でも言ったでしょ。」
そう言って『道程』の一説を言う寺嶋。
「僕の前に道はない。」
「僕の後ろに道はできる。」
そして続けて寺嶋は言った。
「もしあなたたちが頑張るなら、
         先生なんでもするから。」

5人はこの言葉に食いついた。
「何でも?ってことは・・・」
「分かりました。」
「先生は僕らが頑張るなら、
      何でもしてくれるんですよね?」
「もし僕らが今度の大会で1勝したら・・・」
「先生のおっぱいを見せてください。」
「お願いしま〜す。」

寺嶋は焦って返す。
「そんな事できる訳無いじゃない。」
5人は寺嶋の反応を弄ぶように言う。
「ですよね・・・」
「先生ってそんなものですよね・・・」
「嘘つき・・・」
更に焦った寺嶋は言った。
「嘘なんてつかないわよ。」
「私は嘘はつかない。」
思惑通りの発言に、5人は喜んだ。

勝てないことを祈るも、
顧問として勝ちたい寺嶋。
その話を堀内にすると、堀内は言う。
「学校に知れたら大騒ぎになりますよ。」
「そもそも教師として間違ってますよ。」
寺嶋はそんなことは分かっていた。
「そんな約束無しで頑張らせなきゃダメだよね。」
「約束は無しって明日はっきり言います。」

翌日。
5人は強豪校へ視察に行った。
コートにはコーチの激が飛んでいた。
「お前ら命かけてやってるのか?」
「死ぬまで走って来い。」
そんな厳しい練習を見た5人は考えた。
「俺たちとは違うみたい。」
「とりあえず練習の邪魔をするって言うのは?」
早速バレーボールに穴を開けようと、
用具庫に忍び込んだ5人。
同時に体育館に入ってくる新体操部。
レオタードに目が行っている隙に、
直ぐに他校の先生に見つかった。

寺嶋のもとに電話が入り、
5人を引き取りに行った寺嶋。
部室に戻った5人に寺嶋は怒った。
しかし5人の反応は
「だって俺ら普通にやっても勝てないから・・・」
呆れた寺嶋は続けた。
「だからって相手の足ひっぱっていいの?」
「自分たちは努力もせず、
 汗も流さず、死ぬ気で頑張りもせず、
 私のおっぱいを見ようっていう根性な訳?」
「私に対して失礼じゃないの?」
「そんなに簡単に見れると思ったら大間違い。」
少し違う怒り方・・・
自分自身言ったことに疑問を持った寺嶋。
すると5人は素直に受け止め、
「寺嶋先生の言うとおりです。」
「僕ら卑怯でした。」
「せっかく先生が約束してくれたのに・・・」
「すみませんでした。」
「先生の言うとおり、
  死ぬ気で頑張って、
    今度の大会1勝して、
      寺島先生のおっぱい見ます。」
「やるぞ!おっぱい見るぞ!」
何か違った感じで意欲がでた5人。

次の日から、
女子部の使うコートを占領して練習を始めた。
それを見た女子バレー部の顧問は、
「何を言ったか知りませんけど、
 今更何をやらせたって無理なんですから。」
寺嶋は返した。
「無理なんてことは無いです。」
「彼らは本気で頑張り始めたんです。」

必死に練習を始めた5人。
寺嶋も監督としての勉強を始めた。
しかし5人では試合はできない。
そこで、寺嶋と育夫は城を再度誘いに行った。
家にいたのは城の父。
家の中には城の父が獲った、
バレーボールのトロフィーが並んでいた。
城の父は2人に聞いた。
「あいつ練習頑張ってますか?」
城がバレーボールをやっていると思っていた。
慌てた育夫は話を変えて聞いた。
「今日は城君のお父さんに、
  バレーボールのことを、
    色々教えてもらおうと思って。」
城の父親はアドバイスをしてから、
息子について話した。
「あいつバレーボール楽しんでますかね?」
「私が怪我でバレーボール諦めてから、
  あいつきっと自分が続けることで、
           私を喜ばせようとしてる。」
「そう思えるんですよ。」

家を出た育夫は4人にその話をした。
そして手分けをして城を探すことにした。
城を見つけた育夫は言った。
「また俺たちとバレーボールをやろう。」
しかし城は答える。
「俺バレーボールなんて興味ないですから。」
そう言って背を向けて歩き出す城。

城は公園に停められたバイクを見つけ、
仲間たちと悪ふざけでバイクを倒した。
そのバイクの持ち主はナカイ先輩。
城はナカイ先輩に捕まってしまう。

城を殴り続けるナカイ先輩の下へ行く5人。
「城は僕らの後輩です。」
「殴るなら僕等をお願いします。」
怒っている見境のないナカイ先輩は、
5人をボコボコにした。
気の済んだナカイ先輩が帰ると、
育夫は城に言った。
「城。一緒に・・・一緒に・・・
 俺たちと一緒に・・・見よう!」
「おっぱいを・・・」
城は身を張って助けようとした5にんに感謝し、
バレーボール部への再入部を決めた。

「よろしくお願いします。」
寺嶋にそう言って頭を下げた城の目線は、
寺嶋の胸元を見ていた・・・

練習を続けた6人は、どんどん力を付けていく。
女子バレー部とのリベンジ戦でも勝ち、
明らかに数ヶ月前とは変わっていた。
そんな6人に、複雑な気持ちを抱く寺嶋。
頑張っている6人には勝ってほしいけど、
勝ったら自分が困る・・・


そしていよいよ、公式戦の当日。
ベンチで大戦校を待つ6人と寺嶋。
そこに審判が来て言う。
「棄権のため戸畑三中の不戦勝ととします。」
コートで飛び跳ねて喜ぶ6人。
控え室に戻ると、育夫は寺嶋に言った。
「先生。お願いします。」
同時に拍手を始めた5人。
それに対して寺嶋は返した。
「まだ勝ってないでしょう?」
6人は言い返した。
「勝ちは勝ちです。」
「戦わずして勝つと書いて不戦勝ですから。」
動揺した寺嶋は言った。
「それは、ずるいんじゃないかな〜。」
寺嶋の言葉に大ブーイングの6人。
更に慌てた寺嶋は続けた。
「私は不戦勝でいいのかってこと言いたいの。」
まったく動じない5人は聞き返す。
「どこがダメなんですか?」

しかし、城だけは違った。
「先生の言うとおり、
    不戦勝で勝ったっていえるんですか?」
5人は城に反論した。
「勝ちは勝ちだって。」
「おっぱい見たくないのか?」
しかし城は頑なに言う。
「もっとすっきりした気持ちで見たいんです。」
「不戦勝とかじゃなくて、
   先輩たちと一緒に戦って、
           おっぱいを見たいんです。」
その城の言葉に賛同したのは育夫だった。
「そうだな。」
「ちゃんと勝たないと先生だって、
      すっきりおっぱい見せれないよな。」
「ですよね?」
急にふられた寺嶋は答えた。
「そうよ!」
こうして一時的に難を逃れた寺嶋だった。

しかし、このあとに6人は気づく。
2回戦の相手は強豪校の竜王中。
それを知って頭を抱えた6人。
帰り道に寺嶋は落ち込む6人に言った。
「私は勝てる気するけどな。」
「一人ひとりの技術は向こうのほうが上だし、
      チームの戦力としても向こうが上。」
「それは仕方ないよね。」
「練習してきた年月が違うんだから。」
「でもね、君たちは今成長しているの。」
「もの凄い勢いでね〜。」
「あると思うんだ〜そう言う力って。」
「2回戦まであと2週間。」
「今の君たちなら、
      勝てるかもしれないって私は思う。」
「私のおっぱいを見るために頑張りなさい。」
その言葉を聞いた6人。
今までの落ち込みとは違い、
急激にテンションを上げるのだった。

数日後、寺嶋は元彼に会っていた。
お酒を飲んで昔を思い出していた寺嶋。
昔に働いていた中学校。
生徒たちと仲良くしており、
生徒たちと一緒にロックのコンサートに行った。
それが他の先生たちにバレて、
寺嶋が誘ったのかと問い詰められ。
違うと否定した寺嶋。
その事がきっかけで、生徒との間に溝が出来た。
寺嶋は急に学校に行きたくない、
そう元彼に言い出したのだった。
仕事に追われていた元彼は、
まともに話も聞くことも出来ず、
自然に2人は別れたのであった。

今回元彼は寺嶋と寄りを戻そうと誘っていた。
寺嶋も優しい言葉に流されて、
食事の後はそのままホテルに行った。
過去のような良い雰囲気の2人。
元彼が寺嶋の上着のボタンを外そうとした時、
寺嶋にはバレー部の6人の顔が浮かんだ。
「これは皆の夢なの!」
そう言って元彼を払いのけた寺嶋。
そのままホテルを後にした・・・

一方、真剣に練習を続ける6人のもとに、
ナカイ先輩が現れた。
なぜ真剣にやっているのかと事情を聞いた。
怯えて事情を説明した6人。
それを聞いたナカイ先輩は言う。
「おっぱいか〜。」
「いいセンコウだな〜。」
「お前ら。コレで負けたら男じゃねえぞ!」
そう言って喝を入れてくれたのだった。
しかしこの時、部室の外では、
女子バレー部がその話を聞いていた・・・

2か回戦までの練習に励む6人。
城の父親が所属していた実業団の力も借りて、
厳しい練習の毎日で過ごした。
大会前の最終合宿。
6人が寝ると寺嶋は同僚の堀内に、
自分の中学の話した。

中学時代は部活をやっていなかったと話し、
過去に1度だけやった万引きの話をする。
その万引きで警察に捕まり停学処分を受けた話。
停学は自宅謹慎ではなく、1週間の実習。
その時担当したのが原田先生。
原田先生は怒りもせず説教もしない。
忘れ物の本を読ませて感想文を書かせた。
寺嶋は、その本に落書きを続けた。
実習最後の日に読んだのが『道程』だった。
「僕の前に道は無い」
「僕の後ろに道は出来る。」
その時書いた感想文を、
勝手にコンクールに出した原田先生。

〜〜その時書いた感想文〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人は前を向いて歩くとき、必ず顔を上げます。
万引きした私のように、
キョロキョロと店員さんの視線を気にし、
うつむいた顔では決してありません。
私も前を向いて歩きたい。
自分の道を作りたい。
私の道は必ず私の後ろにできるのだから。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その感想文は市で賞を貰い、
長い間、市役所に掲載された。
掲載されている期間、
毎日のように市役所に通った寺嶋。
そんなある日、
掲載された感想文の前に佇む原田先生を見た。
寺嶋に気がついた原田先生は言った。
「お前、教師にでもなったらどうだ?」
「国語の教師。向いているかもしれんぞ。」

そんな思い出話をした寺嶋は、
続けて堀内に言った。
「自分が何になりたいかなんて、
 考えたことなかったけど、
 目の前に道が開けた気がしたんだよね。」
「だから一人前の教師になれたら、
 原田先生のところに報告に行きたいなって・・・」
それを聞いて堀内は言った。
「行けばいいじゃないですか。」
しかしうつむいて寺嶋は答えた。
「いけないよ。」
「だって私はまだ・・・」
そんな寺嶋に堀内は言った。
「僕は寺嶋先生、良い先生だと思いますよ。」

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いよいよ大会間近となったある日。
バレー部の6人は、自分達の将来の話をした。
「良かったよなバレー部にいて。」
「受験とかもこの勢いでいけると思わない?」
「最後かもね?皆で何かできるの。」
「美香子のおかげかな?」
「最後に良い思い出、できそうじゃん。」
そして皆は個々を奮わせ言った。
「絶対勝って美香子のおっぱい見ようぜ。」
「美香子のおっぱい見ることが、恩返しだ。」

その頃、男子バレー部のやる気は、
ふしだらな動機によるものと噂が広まった。
その噂は先生たちにも広まって、
ついに校長室に呼ばれた寺嶋とバレー部6人。
教頭は寺嶋に聞いた。
「変な噂が広まってましてね。」
「地区大会で1勝したら胸を見せてくれると、
 寺嶋先生が約束したから頑張っているんだと。」
「本当のことですか?」

寺嶋は動揺した。
「それは・・・」
その時、育夫は寺嶋の返事に被せて答えた。
「本当だけど、嘘です。」
「そんな約束するはず無いじゃないですか。」
「僕等がふざけて言っているだけです。」

この声は教頭には届かない。
「黙れ。今は寺嶋先生に聞いているんだ。」
そして寺嶋は答えた。
「私は・・・」
「私が約束しました。」
そう言うとバレー部に向かい言った。
「ごめんね。嘘はつきたくないの。」

それを聞いていた校長は言った。
「所詮、こいつらはこんなもんですよ・・・」
見下した言葉を聞いた寺嶋は反論した。
「彼らが頑張っていたのは本当です。」
しかし校長は反論を遮り、
「言い訳は結構。」
「これは大変な問題ですよ。」

教室に戻った寺嶋に女子バレー部は言う。
「私が友達に話しちゃったんです。」
「そしたらこんなに広まっちゃって。」
「でも、先生のした約束は、
     間違っていると思います。」

寺嶋は責任をとり学校を辞めることになった・・・

寺嶋のいない中での大会当日。
その日、寺嶋は原田先生のお墓の前にいた。
寺嶋は原田先生の墓に向って言う。
「原田先生。」
「やっぱり私ダメでした。」
「また失敗しちゃいました。」
「こんな報告でごめんなさい。」
そんな寺嶋を見かけた、原田先生の妻が声をかけた。
担任ではなかったが、寺嶋のことを知っていた妻。
そして家に連れて行かれた寺嶋。
寺嶋は原田先生の妻に、
自分が先生になったことを伝えた。
すると原田先生の妻は言った。
「主人が聞いたらとっても喜ぶわ。」
「あなたが万引きをして停学になったときね、
 毎朝あの本棚の前で、
 『今日はどの本にしようかな』って悩んでたの。」
それを聞いた寺嶋は、
本棚にある『道程』を手にとり開いた。
そこには自分の書いた落書きが・・・
「コレって・・・」
「忘れ物じゃなかったんですか?」
そう言って他の本を開くと、
全ての本に自分の落書きがあった。
原田先生の妻は続けて話した。
「どうしたら力になれるんだろうって、
 コレでいいのかな〜
 ダメなのかな〜
 間違っているのかな〜
           って、毎日毎日。」
「主人はいつも生徒たちに、
   道は目の前にあるんだってこと、
       気付かせたいって言ってた。」
「じゃあ、今度はあなたが同じ事を、
  あなたの生徒たちに、
   気付かせてあげられたらいいわね。」

涙する寺嶋は、
「私の・・・生徒たち・・・」
そう言うと走り出した。

寺嶋のいないバレー部は圧倒的に押されていた。
一生懸命声を出して応援する堀内。
しかし1点も取れずに1セット目は負ける。
そこに現れた寺嶋。
6人を見て言った。
「こらっ!お前等!」
「誰が約束は無しだって言ったのよ!」
「私は言ってないぞ、そんな事。」
「私は戸畑三中をクビになったって、
       あなたたちの先生なのよ。」
「私のおっぱいを見るために頑張りなさい。」

2セット目から6人の動きは変わった。
今までの劣勢は嘘のように点数を重ねた。
そして2セット目を奪取した戸畑三中。
喜んだ6人と同時に、
竜王中のコーチの声が響き渡る。
「バカヤロウ!」
「お前等全員メンバーチェンジや!」
「おい!1軍!」
今まで戦ってたのは2軍だったのである。

それでもめげない戸畑三中の6人。
「関係ないよ。」
「俺たちには美香子のおっぱいが、
       賭かっているんだから。」
「絶対勝つ!」
「おっぱい!おっぱい!おっぱい!オー!」

そして第3セット目。
圧倒的な強さの竜王中の1軍。
それでも喰らいつく戸畑三中。
しかし結果は4対15。
試合終了の笛が鳴った・・・

体育館のベンチに座ったまま、
立ち上がることができない寺嶋。
歩み寄ったのは城の父。
寺嶋は変な約束をしたことを謝った。
「どうして謝るんですか?」
「知ってましたよ僕はそのこと。」
「目的なんて別にいいんですよ。」
「あいつら頑張ることの素晴らしさを、
      身をもって知ったんだから。」
「早く行ってあげてくださいよ。」
「あいつら待ってますよ。」

背中を押され寺嶋は控え室へと向かった。
そこには泣き崩れるバレー部の6人。
寺嶋は6人に声をかけた。
「さあ、みんな立って。」
「みんな胸張って!」
「みんな本当に良く頑張ったよ。」
「みんなカッコ良かった。」
「最高だったよ。」
「ありがとう・・・ありがとうね。」
すると6人は立ち上がり寺嶋に抱きついた。

数日後。
正式に寺嶋は退職となった。
学校を去ろうとする寺嶋に堀内は声をかけた。
「これからどうするんですか?」
寺嶋は答えた。
「もちろん教師を続けるよ。」
「私にはコレしかないと思ったし、
 いい教師になろうって決めた。」
寺嶋は最後にバレー部の部室へ足を運んだ。
誰もいない部室を眺めた。
寺嶋の顔は清清しかった。

そして下駄箱で靴を履こうとしたとき、
中には手紙が入っていた。
それはバレー部6人からの手紙だった。
駅のホームで、その手紙を読んだ寺嶋。
「あいつら・・・」
そう言って電車に乗りこんだ。

走る線路脇には男子バレー部が待っていた。
『ありがとう!おっぱい先生!』
と書いたダンボールを持って、
自分たちの胸にバレーボールを2個忍ばし、
電車を追って走るバレー部6人。

それを見て窓を開けた寺嶋は、
男子バレー部6人に手を振って言う。
「ありがとう。みんな!」
「元気でね〜。」
「いい男になれよ〜。」
「ありがとう!」

〜〜バレー部から寺嶋に書いた手紙〜〜〜〜
寺嶋先生へ

先生はどう思っているか分かりませんが、
僕たちはあの試合勝てなかったけど、
全然後悔していません。
だって負けたおかげで、
先生の胸に飛び込むこと出来ましたから。
負けた場合に備えて僕等、
エブーの胸に飛び込む練習をしていたので、
良い位置に飛び込めました。
最高の感触ありがとうございました。

男子バレー部一同より。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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2015年12月19日

【イニシエーションラブ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【イニエーションラブ】
イニシエーション・ラブ.jpg

【出演者】
鈴木:松田翔太・森田甘路
成岡繭子(マユ):前田敦子
石丸美弥子:木村文乃
海藤(同僚):三浦貴大
梵ちゃん(同僚):前野朋哉
和美(成岡の友人):八重垣琴美
桑島課長:山西惇
静岡支店部長:木梨憲武
石丸詩穂(美弥子の母):手塚理美
石丸広輝(美弥子の父):片岡鶴太郎

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【感想】
裏切られたといえば裏切られました。
皆さんは気がつくかな〜
確かにここで書くと分かってしまうので、
感想ではネタバレにかかわる事は書きません。
知りたい方は「あらすじ」読んでください。

でも・・・
僕は何となく気がつきましたよ。
少なくても最初から違和感ありました。
でもここまで作るとは〜
ある意味感心しました。
しっかり作られた映画ですね〜

くりぃむしちゅーの有田哲平が、
最高傑作のミステリーと言っただけの事はある。
ストーリーだけとるとあまり面白いとは・・・
しかし最後まで見ると!!!
そんな映画なんです。一度見てください。
そして皆さんはどこで気がつきますか?


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜 1987年7月10日静岡市 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの日かかってきた電話に、
僕は感謝しなければならない。
あの電話のおかげで僕は、
彼女と出会うことが出来たのだから。
それは人数あわせで誘われて、
たまたま行ったコンパだった。
僕みたいにデブで朴訥とした顔をした人間が、
コンパに誘われるなんて、
よっぽど誘う人がいなかったに違いない。
これが彼女のまなざしを受けた最初の瞬間だった。
それ以来僕は彼女の眼差しが忘れられなくなっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
成岡繭子と初めてあったコンパ。
成岡は歯科助手。
鈴木は理学部数学課の学生。
富士通に内定が決まっていた。

成岡は薬指にルビーの指輪をしており、
彼氏から貰ったのか?と友人は聞いた。
しかし成岡は答えた。
「先週誕生日だったから自分で買ったんです。」

〜 8月2日 〜
以前のコンパメンバーで海に誘われた鈴木。
もちろん鈴木の目はずっと成岡を見ていた。
そんな鈴木に成岡は声をかけた。
「タバコ一本いただけますか?」
「友達の前でも吸わないし、
 今日も吸わないつもりだったんですけど。」
「やっぱりタバコ吸う女って嫌いですか?」
そう言ってタバコを吸った成岡は、
「やっぱりこれきつい。」
「カプリっていうやつ吸ってるんですけど、
  これの半分くらいの細さだから、
    いつもの倍煙吸っているって事か?」
それに対して理学部数学課の鈴木は、
「いや。」
「断面積は1/4になるから、
 4倍の煙吸っているって事になるんじゃない?」
すごい。と褒めた成岡は聞いた。
「じゃあ数字を覚えるのも得意ですか?」
そう言って紙に数字を書き鈴木に見せた。
「覚えられましたか?」
「それ忘れないで下さい。」
「家の電話番号ですから。」

〜 8月9日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何度も電話しようと試みるが挫折する毎日。
僕なんか電話したとこで何かがある訳じゃないんだ。
何を期待しているんだ僕は。
勇気を出せ。鈴木夕樹。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そしてやっと電話した鈴木に成岡は言う。
「ずっと待ってたんですよ。」
「もう諦めてました。」
「実は鈴木さんに食事に誘ってもらいたくて。」
驚き鈴木は答えた。
「僕なんかじゃ。」
「女の人と付き合ったこともないし・・・」
成岡は言った。
「真面目で不器用だけど、
 嘘なんてつけないような人がいいなって・・・
                  前から思ってた。」
それを聞いて鈴木は言う。
「僕と食事していただけませんか?」

〜 8月14日 〜
スーツを着て行った鈴木。
おしゃれなバーで小説の話をして盛り上がった。
帰り際に鈴木に聞く成岡。
「そういえば免許なんて、持ってないですか?」
「車があれば・・・」
聞き取れず聞き返す鈴木に成岡は言う。
「次は来週の金曜日でいいですか?」

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こうして僕にとって金曜日が特別なものになっていった。
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おしゃれをしてメガネからコンタクトにした。
そして美容室に行って髪型も変えた。

〜 8月21日 〜
成岡は鈴木の容姿を見て言った。
「一週間で凄い変わりましたね。」
「そのほうがいいと思う。」
「私は好き。」
そしてお互いの好きな小説を貸し合う2人。
鈴木は成岡に言う。
「そういえば報告があって。」
「教習所に通い始めたんだ。」
そんな鈴木の行動に喜ぶ成岡。
成岡は鈴木を夕樹の夕から「タックン」。
鈴木は長岡を「マユちゃん」と呼んだ。

〜 9月15日 〜
みんなでテニスに行くことになった。
鈴木と成岡はペアではなかった・・・
成岡は北原とペアで楽しそうであった。
一方鈴木に付きまとう和美。

落ち込み家に帰った鈴木。
すると電話が鳴りった。相手は成岡だった。
「タックン今日不機嫌じゃなかった?」
「タックンは、和美のこと好きなの?」
それを聞いた鈴木は逆に質問した。
「マユちゃんも北原の事どう思ってるの?」
成岡は言った。
「もしかして・・・
 お互い意味の無い嫉妬心燃やしてたのかな?」
「嫉妬するって事は大丈夫だよね?」
「それだけ好きだって事の現われだと思うし。」

それを聞いて自分の嫉妬だった事が分かった鈴木。
「マユちゃん。僕はあなたのことが好きです。」
「愛しています。」
それに対して成岡も言う。
「ありがとう。タックン。私もタックンが好きです。」
電話を切り鈴木は成岡の家に向かった。
そして成岡の顔を見て再度言った。
「マユちゃんのことが好きです。」
そして成岡を押し倒した鈴木。
成岡は言う。
「私もタックンのことが好きです。」
「初めての相手がタックンでよかった。」

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こうして僕たちは正式に恋人同士になった。
今までのうだつの上がらない人生の
帳尻をあわせるかのように、
僕の人生は急速に方向転換を始めた。
僕はまるでドラマの主人公になったような気持ちで、
毎日毎日マユちゃんのことを
考えられる幸せを感じていた。
変わったことといえば10月から始まった
「男女七人秋物語」が金曜日に放送されるため、
会うのが木曜日に変わったくらい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜 10月14日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月日が流れ無事に免許を取得。
僕は中古車を買った。
今まで経験したことの無い時間に、
僕は何でもできるような気がしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クリスマスの計画を鈴木に話す成岡。
ホテルでの食事を希望するが、
満室でホテルがとれない・・・
と思っていたがタイミングよく先客から
キャンセルが入って予約が出来た。

〜 12月24日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして初めて女の子と過ごす、
クリスマスイヴがやって来た。
半年前まではまさか僕が女の子と一緒に、
こんなお洒落な場所にいるなんて
想像もしていなかった。
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ホテルでのディナーを食べた2人。
成岡がしていたルビーの指輪はなく、
なくしてしまったと話す成岡。
来年のプレゼントはルビーの指輪を買う約束をし、
今年のプレゼントはネックレスをあげた鈴木。
一方成岡のプレゼントはバスケットシューズ。
「私男の子にプレゼントしたことが無いから、
       何を買ったらいいのかわからなくて。」
鈴木は幸せな時間を過ごし、成岡に言う。
「来年も再来年も、
  ずっとこんなクリスマスが過ごせたらいいね。」

ディナーの帰り道、
鈴木と成岡を見て通りかかったカップルは、
釣り合ってないと話していた。
それが聞こえて鈴木は成岡に言う。
「マユちゃんに恥じかかせちゃって・・・」
成岡は答えた。
「今でもかっこいいよ。」
「少しぽっちゃりしてるけど。」
「やせたら凄くハンサムかもね?」
応えるように鈴木は言う。
「僕マユちゃんのために痩せるよ。」
「マユちゃんのために、
     もっとかっこいい男にならなきゃ。」
「これは僕の決意表明だから。」
「マユちゃんを幸せにするための・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この子と廻り合ったことで僕の人生は180度変わった。
そう、まるでカセットテープが、
A面からB面に変わったかように、
僕の新たな人生が始まったんだ。
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〜 6月19日 〜
成岡から貰ったバスケットシューズを履いて、
一生懸命ランニングをする鈴木。
鈴木の体系も変わっていた。

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【SIDE−B】

仕事の評価が認められて、
静岡から東京への転勤を命じられたタッ君。
その話を成岡にすると、
「ようするにタッ君が認められたってことだよね?」
寂しがる成岡にタッ君は言う。
「静岡くらいなら直ぐに飛んでこれるよ。」
成岡はそれに答えた。
「ありがとう。でもそんなワガママ言わない。」
「都会の絵の具に染まらないで帰ってね。」

〜 7月1日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺はマユを置いて東京へと向かった。
このときは俺はマユのためなら、
何でもできると思ってた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

明日は成岡の誕生日。
タッ君は成岡に電話して静岡に帰る約束をした。
電話を切ると同僚の海道が部屋へ遊びに来て、
タッ君の昔の写真を見て言う。
「これ高校時代のスーさん?」
「スマートだね〜」

〜 7月2日 〜
同僚と銀座に行った鈴木。
「俺時間無いから別行動するわ。」
そう言って銀座でルビーの指輪を買って、
成岡のいる静岡に向ったタッ君。
長岡に指輪を渡して言った。
「俺はいつもマユのこと思っているよって言う
      気持ちがそこにはこもっているから。」

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俗に言う遠距離恋愛と言うものになってしまったけれど
俺とマユの間に東京と静岡の距離なんて関係ない。
俺が車を飛ばせば済むことだ。
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〜 7月6日 〜
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なれない東京での仕事は確かに辛い。
だけど仕事と恋愛を両立させる。
俺がしっかりすればいいだけのことだ。
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会社に行くと、
「あっ鈴木さんですか?」
と声をかけたのは石丸。
「私も新入社員なんですよ。」
「同じ新入社員同士頑張りましょう。」
とても綺麗な女性だった。

〜 7月10日 〜
会社の飲み会。
パワハラ・セクハラ・アルハラ当たり前の桑島課長。
石丸に絡んだでいる桑島をみて、助けるタッ君。

〜 7月11日 〜
静岡に帰ったタッ君は長岡に言う。
「早く静岡帰って来たい。」
「帰ってマユと一緒に暮らしたい。」

〜 7月13日 〜
パソコンを使えない石丸。
タッ君は助けてデータ入力を手伝った。
「ありがとう。鈴木君のおかげで助かったよ。」
「良かったら、軽くご飯行きません?」
こうしてご飯を食べに行った2人。

家に帰るとすぐに成岡に電話した。
「ごめん。残業だったんだ。」
成岡は言う。
「新しい水着買ったんだ〜。ハイレグ。」
「だから今度海行こうよ。」
こうして海に行く約束をしたタッ君。

〜 7月14日 〜
石丸が大学に所属していた劇団サークル。
その劇団の公演に誘われたタッ君。
同期の海道と梵ちゃんも行くとのことで、
断る事できずに行くことにしたタッ君。
しかし公演日は長岡と海へ行く約束した日。

〜 7月16日 〜
長岡に海に行く約束を断ったタッ君。

〜 7月18日 〜
劇団の公演を見に行った。
そこで石丸の元彼で演出家である男性をみた。

〜 8月8日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからなかなか都合が合わず、
マユに会いにいけたのは3週間後の土曜日だった。
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マユの肌は焼けており、指摘したタッ君。
「お前焼けてない?」
成岡は友達と海に行ったと話すが、
タッ君と一緒に海に行くために買った水着は、
まだ着てないと話した。

〜 8月9日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日俺は運転の疲れから、
かかなり寝坊してしまった。
海に向かうも大渋滞で、行くことを諦めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その車の中で成岡は言う。
「ずっと言おうと思ってたんだけど、
    ここしばらくアレが来てないの・・・」
驚いたタッ君の顔を見て続ける。
「心配かけてもあれだから、
   でもいつまでたっても来ないから。」
タッ君は答えた。
「もし子供できてたら、するか?結婚。」
その言葉を聞いて長岡は言う。
「妊娠したから結婚するって・・・」

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俺は根拠も無く大丈夫と
声をかけるしか出来なかった。
それから俺とマユは
電話で連絡を取り合うだけとなっていた。
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〜 8月10日 〜
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世間は夏休みに突入していたが、
俺のいた商品開発部にそれは関係なかった。
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昼休みに石丸はタッ君に聞いた。
「鈴木君、海道君に番号教えた?」
タッ君は返した。
「いや。教えてないけど。後輩の子達は?」
石丸は言った。
「あの子達はそんな事しないだろうし。」
「実はあの時・・・
 海道って言う人が苦手だから助けてねって
                言っておいたから。」
「ちなみに私は鈴木って言う人が好きだから
        ちょっかい出ださないでねって。」
タッ君は驚き聞き返す。
「えっ?今の何?何か・・・告白した?」
石丸は答えた。
「した。」
「サラっと言わないと言えないと思ったんだもん。」
それに対して返事をするタッ君。
「ごめん。」
「俺今君と付き合いたいと思ってないんだ。」
その返事を知ってたかのように平然と言う石丸。
「分かった。大丈夫。謝らないでいいって。」
「これからも普通に接してね。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
石丸さんはアレから
何事も無かったように普通に働いていた。
昼食を一緒にとる機会もあったけど、
別に普通通りに雑談するだけで
恋愛話が再現することは無かった。
マユの家にも言ったけど、
金の事も気になってきたから、
高速道路は使わないようにした。
マユからそのあと変化があったとか、
そういう話はなくて、俺も聞きづらくて、
なんだか気まずい時間が流れるだけだった。
俺は帰り道石丸さんのことを考えてしまっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東京に帰り街道と梵ちゃんと酒を飲んだタッ君。
タッ君は海道に問いただした。
部屋に勝手に入って名簿を見たと話す街道。
タッ君は怒った。
「石丸さんはお前の子と嫌ってるぞ。」
「迷惑だって。」

〜 8月23日 〜
タッ君は成岡を連れて産婦人科に来ていた。
診察から戻った成岡に聞いた。
「どうだった?」
成岡は答えた。
「3ヶ月だって・・・」
「どうしよう?」
それには答えずに家に帰った2人。

家に帰ると成岡の部屋には本が沢山あった。
それを見て怒鳴るタッ君。
「俺がおまえと会うために、
 どれだけ切り詰めているか分かっているか?」
「高速も使わずに
  5、6時間かけて運転してきているのに、
           こんな高い本買いやがって。」
「じゃあ俺もう帰るわ。」

お腹の子の話は一切せずに、
怒って帰ろうとするタッ君に成岡は言う。
「私はどうしたらいいの?」
しかし無視して成岡の家を出るタッ君。

タッ君は帰り道に公衆電話から成岡に電話した。
「逃げてごめん。」
「もう逃げないから。」
「決めた。おろそう。」
成岡は電話越しに泣き続けていた。

〜 8月30日 〜
成岡は子供をおろした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺とマユはその日から同じ罪を背負うことになった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜 9月4日 〜
その日タッ君は石丸と夕食を食べていた。
石丸は言う。
「橋本さんといい海道くんといい、
 何で興味のない人には好かれるのかな〜」
「肝心な人からは、
     まったく電話はかかってこないのに。」
「さっき私のこと、
 男ならほおって置かないって言ってたけど、
 鈴木君はどうなの?鈴木君だって男でしょ?」
「私のこと放って置けないわけ?」
その質問にタッ君は答えた。
「放って置けないけど、状況にもよるって言うか?」
石丸は間髪いれずに言う。
「彼女がいるからだ?」
「どんな子なの?」
その質問にタッ君は答えた。
「普通の子。石丸さんに比べて子供だし・・・」
「石丸さんのほうが美人だよ。」
「もし俺と君が付き合ったとして、
  そんなに簡単に乗り帰るなんて
               石丸さんも嫌だろ?」
そんなタッ君の正等な答えに石丸は言う。
「分かってるよ。」
「鈴木君がいい加減な人じゃないって事。」
「でも自分がいい加減になりたくないからって
  その子と付き合っているんだとしたら、
     その子がかわいそうだと思うけどね。」
「私前の彼氏に言われたんだ。」
「お前にとって俺は
       イニシエーションだったんだって。」
「通過儀礼ってこと。」
「子供から大人になるための儀式なんだって。」
「初めての恋愛なんてそんなもんなんだって。」
「その時はこの人しかいない絶対って思っても、
    絶対なんてないって分かるときが来る。」
「それが分かって、
        初めて大人になるっていうかな?」
「それを分からせてくれる恋愛。」
「イニシエージョンラブってとこね。」
「鈴木君とその子の恋愛が
            イニシエーションラブなら、
 私にもまだチャンスはあるかな?
            なんて思っちゃったりして。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺はこのとき彼女の言葉に
何かがスーっと抜けるような感じがした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

夕食の帰り道、ラブホテルの前で足を止めた石丸。
「明日休みだからいいでしょ?」
「女に恥欠かせないでよ。行くよ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これをきっかけに
美弥子と俺は関係を持つようになった。
マユと会うのもいつしか隔週に変わり
東京で過ごす週末は美弥子と会うようになっていた。
美弥子は遊びの関係でいいって言っていたけど、
いつしか俺はどっちが本命かよく分からなくなっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜 10月31日 〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな綱渡りな日々を重ねていた10月末、
突然この生活に終わりが来た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

成岡と会っていたタッ君。
つい成岡を呼ぶときに間違えた。
「おい美弥子?」
成岡は突然の言葉に聞き返した。
「タッ君。それ誰?」
「嘘でしょ?違うよね?」
自分の失敗に逆切れを始めたタッ君。
「お前は一度も来ないじゃないかよ。」
「こっちは時間をかけて何度も何度も・・・」
「俺が悪いって言うのかよ?」
そう言って成岡に手を上げようとし、
とどめたタッ君は、
「2ヶ月前のあの日。」
「終わってたんだよ。俺たち・・・」
そう言って成岡の家を出た。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1年半も続いた恋愛の、
あっけなく最悪な幕切れだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜 11月4日 〜
成岡からルビーの指輪が送り返されてきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから俺と美弥子は正式に付き合うことになり、
マユの記憶は日を追うことに薄れていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜 11月5日 〜
美弥子からクリスマスを両親と過ごそうと言われ、
成岡と行くはずだった静岡のホテルをキャンセルした。

〜 12月18日 〜
美弥子に電話したはずのタッ君。
しかし間違って長岡に電話が繋がっていた。
電話に出た成岡に対して言葉が出ないタッ君。
成岡は気がついたように言った。
「もしもし・・・タックン?」
タッ君は焦って受話器を置いた。

〜 12月24日 〜
美弥子の家で両親とご飯を食べたタッ君。
その後美弥子の部屋に行きタッ君は聞く。
「なあミヤコ?俺たち結婚するのかな?」
石丸は答えた。
「どうだろうね?」
「そんな先のこと、
  誰にも分からないんじゃないかな?」
その時タッ君は成岡との時間を思い返していた。
そして石丸に言った。
「別れた彼女にこの前間違えて電話しちゃって。」
「そしたらあいつタッ君って・・・」
「さも当然のように。」
「かなり久々に連絡したのに。」
「俺からの電話待っているような感じでさ。」
「俺あのとき、
    勝手にあいつん家、出てきちゃったから。」
「ひょっとしたら別れたとか、
     分かってないのかもしれないと思って。」
「何も知らなかったら、
    ホテルキャンセルしたこともしらないから、
 ひょっとしたら・・・
   ホテルで待っているんじゃないかと思って。」
そう言うとタッ君は家を飛び出し静岡に向かった。


〜 過去の回想 〜
 1986年
・4月25日
 成岡はコンパでタッ君と出会う。
・8月2日
 成岡とタッ君の初めての海デート

 1987年
・2月4日
 成岡はエアジョーダンをプレゼントし、
 自分の誕生日と誕生石を教えた。
・4月1日
 タッ君の入社。
・6月19日
 東京への転勤を伝えられる。
・7月2日
 タッ君は長岡にルビーの指輪をプレゼントする。
・7月10日
 成岡はコンパで鈴木と出会う。
・8月2日
 成岡と鈴木は友人たちと海へ出かけた。
・8月8日
 タッ君が長岡に会いに来て、
 焼けた肌を指摘する。
・8月9日
 鈴木は初めて長岡に電話した。
・8月14日
 成岡と鈴木の初デート。
 「タックン」とニックネームをつける。
・8月21日
 成岡と鈴木は、お互いに好きな本を交換した。
・8月23日
 妊娠が発覚して家に帰ると大量の本があり、
 タッ君は怒って帰る。
・8月26日
 鈴木と毎週会うはずの金曜日。
 体調不良で成岡はキャンセルの連絡をする。
・8月30日
 成岡はタッ君と共に子供を下ろす。
・9月4日
 成岡は鈴木とデート
 体調不良を便秘が原因と伝えた。
・9月15日
 鈴木は成岡に部屋に呼ばれる
・10月31日
 タッ君は成岡と別れた
・11月4日
 成岡はタッ君に指輪を送り返した。
・11月14日
 タッ君は静岡のホテルをキャンセルする。
 鈴木は静岡のホテルに予約を入れる。
・12月18日
 タッ君は間違えて成岡に電話する。
・12月24日
 成岡は鈴木とホテルにいた。
 タッ君は急遽静岡に向かった。

そしてホテルの前でぶつかった鈴木とタッ君。
タッ君は成岡を見て言う。
「マユ。」
倒れた男性に手を差し伸べた成岡は驚いた。
「タックン?」

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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・【アフィリエイトで稼ぐ】超初心者からの挑戦(リアルタイム)

〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆

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2015年10月22日

【思い出のマーニー】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【思い出のマーニー】
思い出のマーニー.jpg

【出演者】
佐々木 杏奈:高月彩良
マーニー:有村架純(森山良子)
佐々木 頼子(杏奈の里親):松嶋菜々子
大岩 清正(叔父さん):寺島進
大岩セツ(叔母さん):根岸季衣
マーニーのばあや:吉行和子
久子:黒木瞳
彩香:杉咲花
山下医師:大泉洋
十一(といち):安田顕
美術教師:森崎博之
マーニーの母:甲斐田裕子
マーニーの父:戸次重幸
町内会役員:音尾琢真
信子:?
和彦(マーニーの夫):?
絵美里(マーニーの娘):?

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【感想】
ジブリ最高!!!
ストーリー最高!!!

感動的なお話ですよね〜
何でアニメなのに序盤と終盤の表情が、
あんなに変わっていく様を描けるのでしょう?
もう何も言わなくても良いですね。

ジブリに関しては人によって受け取り方が様々。
ネットなどではいろいろな論争もありますが、
語らずに受け取ってもらうものが映画です。
だからジブリは最高です。

米林監督はジブリでは2本の監督をしました。
1つはこの「思い出のマーニー」
もう1つが「借りぐらしのアリエッティ」
どちらもとても良い作品でした。
今はジブリを抜けましたが、
更なる作品を手がけて欲しい監督の1人です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
「この世には目に見えない魔法の輪がある
 輪には内側と外側があって
 この人たちは内側の人間
 そして私は外側の人間
 でもそんなのはどうでもいいの・・・」

写生会で公園で絵を描いていた杏奈。
その絵を見せてもらおうと声をかける先生。
その時公園にいた幼稚園児が怪我をして、
先生は杏奈の絵を見ずに駆けつけて行った。

『私は私が嫌い・・・』

杏奈は喘息の発作が起こり倒れてしまった。
自宅で医者に診察してもらった杏奈。
杏奈の同級生たちが鞄を持って来てくれる。
対応したのは杏奈の母頼子。
頼子は同級生たちに聞いた。
「杏奈、皆さんと仲良くやってます?」
同級生たちは答えた。
「普通です。」

そのやり取りを家の中で聞いていた杏奈と医者。
医者は杏奈に言った。
「相変わらず心配性だね。お母さん。」
杏奈はそれに答えずつぶやく。
「お母さん・・・?」

診察を終えて医者は頼子と話した。
「あの子いつも普通の顔なんです・・・」
「感情を表に出さないって言うか、
 もっと表情がある子だったんですよ。」
「でも最近は分からなくなってしまって・・・」
「やっぱり血が繋がってないからなのかな・・・」
それを聞いていた医者は頼子に話した。
「例の病養の件考えたほうがいいですよ。」

数日後。
杏奈の体調を心配していた頼子は、
杏奈を空気の澄んだ叔母さんの家に、
しばらく療養しに行かすことにした。
札幌から電車に乗って釧路方面に電車は走った。
電車から降りると叔父さん叔母さんが迎えに来ていた。
叔父さんの運転する車に乗って家へ向かう。
しばらくして家に到着した杏奈が通されたのは、
以前叔母さんの娘が使っていた部屋。
今は独立して家には住んでいない娘の部屋。

荷物を開けた杏奈が見たのは、
『何のでもいいので、
 あった事を書いてください。頼子』
と書かれた手紙と沢山のハガキ。

部屋の窓を開けると、
そこは自然いっぱいの景色が広がっていた。
杏奈は机に座ってハガキを書いた。
「無事に着きました。とてもいいところです。
 叔父さん叔母さんもとても親切です。」
ハガキを出そうと、近所の郵便局へ無かった杏奈。
その帰りに海辺に立つ屋敷を見つけた。
『何だろう。あのお屋敷知っている気がする。』

干潮の時間で屋敷には歩いてたどり着いた。
『やっぱり誰もいないんだ。』
そう思った杏奈の記憶は遠のいていった。
気がつくと屋敷の前で寝ていた杏奈。
帰ろうとするが満潮となっていて帰られない。
そこを通りかかった十一がボートに乗せてくれた。
ボートに乗り帰る途中、
誰もいなかったはずの屋敷には明かりがついていた。

家に帰ると叔父さん叔母さんは言う。
「潮の満ち引きで景色ががらりと変わるでしょ?」
「月の力だよ。」
「ずっと外国の人が別荘として使っていたみたい。」
「それから何人か持ち主が代わって。」
「もう長く空家のままね。」

その夜、杏奈は夢を見た。
屋敷の中で金髪の女の子が髪をとかしていた。

次の日杏奈はスケッチに出かけた。
物静かな十一さんのボートに乗って、
ボートの上で湿っ地屋敷を描いた。

また次の日も杏奈はスケッチに出かけようとした。
そんな杏奈を呼び止めた叔母さん。
杏奈の1つと年上の信子の家に物を届けに・・・
信子の母と叔母さんは、明日の七夕祭りを、
一緒に出かけなさいと盛り上がった。
2人に浴衣を着せて行かせようとした。
「きっと似合うわよ。」

『似合うわけ無いじゃない。おせっかい・・・」

七夕祭り当日。
言われたままに信子と祭りに行った杏奈。
信子は杏奈に聞いた。
「どうしてこんな田舎に来たの?」
杏奈が答える前に友達と話し出す信子。

杏奈が短冊に書いた願い事。
『毎日普通に過ごせますように。』
それを信子は杏奈から奪い読み上げる。
「杏奈ちゃん普通って何?」
またもや答える前に信子は話し出す。
「杏奈ちゃんの目の色。」
「よく見ると凄く綺麗。」
「ちょっと青が入っていて・・・」
それに被せるように杏奈は言った。
「いい加減放っておいてよ。」
「太っちょブタ!」
信子は言った。
「普通の意味が分かったわ。」
「でも可愛そうに。普通のフリをしても無駄。」
「だってあんたは、
    あんたの通りに見えているんだから。」
そう言ったあとに、
仲直りをしようと歩み寄った信子。
その手を振りほどいて走り出す杏奈。

『私は私の通り・・・』

そして向かった先は屋敷の見える岸辺。
『私は私の通り。』
『醜くて、バカで、不機嫌で、不愉快で、
              だから私は私が嫌い。』
『だからみんな私を・・・』
小さい頃から一人ぼっちだった記憶を思い出し、
うつむいてしまう杏奈。

しばらく時間が過ぎた。
落ち着いた杏奈は家に帰ろうとした。
その時岸辺にボートがあるのを発見した。
杏奈はボートに乗り屋敷へと向かった。
初めて漕いだボートはうまく操作できずに、
屋敷のある岸辺に突っ込みそうになる。
その時・・・
「ロープをこっちに投げて。」
目の前には夢で見た金髪の女の子がいた。
杏奈は急いでロープを投げて、
それを受け取った女の子が杏奈を助けた。
「大丈夫?」
杏奈は驚いて言う。
「私の夢の中に出てきた子にそっくり。」
それに対して女の子は答えた。
「夢じゃないわ。」
「私どうしてもあなたと知り合いになりたいの。」
そう言って手を差し伸べる女の子。
杏奈は聞いた。
「私を見たことがあるの?」
女の子は答えた。
「ええ。しょっちゅう。」
その時屋敷の中から声が・・・

女の子は逃げるように杏奈を連れて、
岸辺まで送った。
そのボートの中で女の子は言う。
「あなたは私の大事な秘密よ。」
「誰にも話していないし、これからも話さない。」
「ねえお願い。約束して。」
それに答えるように杏奈も言った。
「私たちのことは秘密よ。永久に。」
そうして手を握り合った2人。

家に帰ると信子の母が家に来ていた。
杏奈が信子に言ったことに対してのクレーム。
それを柱の陰から聞いていた杏奈。
「不良なもんですか、あの子が・・・」
そんな叔母さんの言葉が聞こえ家に入ると、
叔母さんはいつものように温かく迎えてくれた。
「聞いてたのかい?気にするんじゃないよ。」

次の日の満潮の時間。
杏奈は再び岸辺に向かった。
そこにはボートを漕いで杏奈を迎えに来る女の子。
「乗って!ピクニックよ!」
日が暮れそうな夕方にピクニックと言う女の子。
女の子は杏奈にボートの漕ぎ方を教えてくれた。
そこで初めて女の子の名前を聞いた。
「言ってなかった?マーニー。」
「知っていると思ってた。」
「私あなたのことでいっぱい知りたいことがあるの。」
「でも少しずつ知っていきたい。」
「一晩で3つずつ質問するの。」
そういう決まりを作り早速質問するマーニー。
「あなたはなぜこの街にいるの?」
「私喘息なの。」
そう答えた杏奈。次は杏奈の番。
「あなたはあの屋敷に住んでいるの?」
マーニーは答える。
「2歳の時からずっとね。」
「ばあやと、ねえやと一緒にね。」
そしてマーニーの質問。
「おばちゃんって誰?」
杏奈は答えた。
「私の保護者よ。」
「私のことを厄介に思って、
         私をこっちによこしたの。」
続いて杏奈の質問。
「兄弟は何人?」
「私は一人っ子。」
マーニーは答えてから、質問する。
「大岩さんのとこの生活はどんなのなの?」
その質問を受けた杏奈は記憶が遠のいていた。

『思い出せない・・・』

気がつくと1人ボートに乗っていた。
「杏奈!」
遠くから走ってくるマーニー
「探したのよ。」
「あなた急にいなくなってしまうんだもの。」
杏奈は答えた。
「私どこにも行ってないわ。」
「ただあなたの質問に答えようとして・・・」

急に思いついたように、
屋敷に杏奈を連れて行くマーニー。
今日は屋敷でパーティーが開かれていた。
それに杏奈を参加させようとしたマーニー。
ドレスアップしたマーニーは、
杏奈の頭に、ばあやのショールを被せ、
屋敷の中に入れた。

マーニーのパパは杏奈を皆に紹介した。
杏奈は花の入ったかごを持ち、
ショールをかぶって参加した。
それを見た杏奈のママは言う。
「私にその花をいただけるかしら?」
「小さな魔女さん?」

沢山の客人のいるなかで注目を浴びる杏奈。
緊張をほぐそうと、杏奈にワインを渡すパパ。
遠くではマーニーが男の子とダンスをしていた。
何も知らない杏奈はワインを飲んで意識が飛んだ。

気がつくと屋敷の外のテーブルで寝ていた。
「目が覚めた?酔っ払いさん?」

マーニーと一緒に踊っていたのは幼馴染の和彦。
和彦にマーニーをとられた感じがして嫉妬する杏奈。
その表情に気付いてかマーニーは誘った。
「さあ、私たちも踊りましょ。」
そういうと杏奈の手をとり踊るマーニー。
綺麗な美声で歌を口ずさみながら・・・
そして言った。
「また私を探してね。」
「それから誰にも言わないでね。約束よ。」

気が付くと杏奈は夜の道に倒れていた。
通りかかった人に助けられて家に送られた。
片方の靴をなくして帰ったアンナ。
それでも優しく対応してくれる叔父さんと叔母さん。

マーニーに出ってから杏奈は笑顔が出るようになった。
おばさんは言った。
「思い出すわね。」
「頼子のところに杏奈ちゃんが来たときのことを。」
「一緒にいられなかった5年間を埋めるんだって。」
「でもあの心配性は・・・」
「何かあるたびに電話してきて。」
「頼子から送られてきた、
         あなたの写真がいっぱいあるのよ。」

その夕方、昼寝をしていた杏奈は思い出した。
『私のこと探してね。』
時計を見ると17時。
『私マーニーのことを忘れそうになるなんて。』
直ぐに杏奈は岸辺へと向かった。
しかしマーニーの姿はない。

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それから1週間マーニーは杏奈の前には現れなかった。
相変わらずに海岸でスケッチを続ける杏奈。
そこに1人の画家久子が歩み寄った。
杏奈の絵を見て久子は言った。
「その子、私の知っている子に良く似ている。」
「とても良い子だった。」
それを聞き杏奈は呟くように言う。
「とても良い子。でも1週間も会っていない。」
「私が忘れたから怒っているのかな?」
慰めるように久子は言った。
「友達ならちゃんと話せば大丈夫よ。」
そして、近々屋敷に人が入ると教えた久子。
それを聞いた杏奈は屋敷に向かった。

杏奈が屋敷に近づくと、
屋敷の住人になった彩香が声をかけた。
「あなたマーニー?」
驚いた杏奈は彩香のもとへ・・・
屋敷に招き入れてくれた彩香。
そこは一度入ったマーニーの部屋。
彩香は杏奈に聞いた。
「あなたマーニーよね?」
それに対して杏奈は聞き返す。
「あなたこそ、どうしてマーニーを知っているの?」
すると彩香は日記を取り出して言う。
「あなたの日記よ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夕べはお寝巻きでボートに乗った。
夜の湿地と月がとても綺麗だった。
また生きたいな。

6月8日パーティー。
パパやママや沢山の友達が来てとても楽しかった。
サンルームから外へ出て花売りの子とダンスをした。
でもばあやが夕べのことで、
部屋へ閉じ込めてしまった。
これでしばらく夜中のボート乗りはできない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それを読んだ杏奈は彩香に言った。
「マーニーは私が作り上げたの。」
「空想の中の女の子。」
「でも、これはマーニーの日記だわ。」
「まるでここに住んでいたみたい。」
彩香は杏奈がマーニーではないことを知り落ち込んだ。

『ねえマーニー。あなた誰なの?』

数日後にいつものようにスケッチをする杏奈。
後ろから声をかけるマーニー。
「それ私?」
驚き声を上げてマーニーに抱きつく杏奈。
「マーニー。マーニー。」
杏奈から絵を取りマーニーは言う。
「なんて上手なの?」
「自分の絵を描いてもらったのは初めてよ。」
「嬉しいわ。」
そんな言葉を無視するように杏奈は言う。
「会いたかった。」
「心の中でずっと呼んでいたの。」
マーニーは答えた。
「私も。」
嬉しくなった杏奈は言う。
「私のお部屋に来てマーニー。」
マーニーは答えた。
「私はお屋敷の側から離れられないの。」
杏奈は諦めてマーニーに言った。
「分かった。マーニーの好きなところに行くよ。」

そうして2人は花を積み、きのこを積んだ。
「マーニーってきのこに詳しいのね?」
パパに教えられたきのこ獲りを自慢するマーニー。
そんなマーニーに杏奈は突然話した。
「あなたは恵まれた人。」
「私あなたなら良かった。」
「私、貰いっ子なの。」
「本当の両親は小さい頃に死んだの。」
「おばあちゃんも。」
「わざと死んだんじゃないって、
 分かっているけど、時々思うの。」
「許さない。私を独りぼっちにして・・・」
それを聞いたマーニーは言った。
「私はあなたがうらやましい。」
「あなたは貰いっ子で幸せだと思う。」
「もし自分が身寄りの無い子だったのなら。」
「そのときに幼女にしてくれたお父様お母様こそ、
     本当に親切な人なんじゃないのかしら?」
それを受けて杏奈は続けた。
「じゃあ凄い秘密を話すね。」
「本当の子供じゃない私を、
      今まで育ててくれて感謝しているわ。」
「でも見つけちゃったの私。」
「あの人たちお金をもらっているの。」
「手紙を見たの役所からの。」
「もし私が本当の子供だったら、
            そのお金は貰ってないわ。」
「本当の子供でないおかげで貰っているの。」
「それに、私に分からないようにして・・・」
マーニーは返した。
「でもそのことと、
   叔母様があなたを愛しているかは別よ。」
杏奈は言い返す。
「違うのよ。」
「あの人は私にばれるんじゃないかって、
       いつも心配そうな顔をしているの。」
「こんなこと気にする自分も嫌いだし。」
「私もう何も信じられなくなった。」

マーニーは静かに杏奈を抱きしめた。
「泣いてもいいよ杏奈。」
「私はあなたを愛しているわ。」
「今まで会ったどんな女の子よりも、
私はあなたが好き。」

そしてマーニーは自分の闇を話した。
「きのこ狩りをしていたのはずっと小さいとき。」
小さい頃から両親は家にいなく、
ばあやとねえやと暮らしていたこと。
それでもマーニーは、
「私は世界で一番恵まれた子だと思うわ。」
と杏奈に伝えた。

「ねえ杏奈。いつまでも私の友達でいてくれる?」
杏奈は答えた。
「いつまでも友達だよ。」

それからマーニーはばあやの話をした。
厳しいばあやにいじめられていて、
サイロに連れて行かれそうになったと・・・
そんなマーニーの話を聞いて杏奈は言った。
「そんなひどい話聞いたこと無いわ。」
「ねえやもばあやも、
         雷に打たれて死ねばいいのに。」
マーニーは杏奈に言った。
「私あなたなら良かった。」
それを聞いて杏奈は言った。
「かわいそうなマーニー。」
「私もマーニーのことが一番好きだよ。」
「今まで会った誰よりも。」
「なんか、私たち入れ替わっちゃたみたい。」

そして杏奈はマーニーに提案した。
「ねえサイロに行こう。」
「お化けなんか出るってうそだよ。」
「ちゃんと確かめに行こうよ。」
杏奈はマーニーの手を引き歩いた。
「大丈夫?マーニー?」

「あなたと一緒ならきっと大丈夫だわ。」
「和彦・・・」
そう言うとマーニーは突然1人サイロへ歩き出した。
そこへ通りかかった彩香。
「見つけたのよ。日記の続きよ。」
少し目を離すと既にマーニーの姿は無かった。

急いでサイロへとむかう杏奈。
サイロの中はとても薄暗い、
「誰?誰か煎るの?」
それはマーニーの声だった。
杏奈がマーニーに近づくと、
「和彦。怖い。」
そう言って杏奈に抱きつくマーニー。
杏奈は言った。
「私は安和よ。しっかりして。」
その声で杏奈に気付くマーニー。

サイロにぶつかる風が地響きに聞こえる。
おびえるマーニー。
杏奈はマーニーを抱きしめた。
「よく頑張ったよ。マーニー・・・」

気がつくと夢を見ていた杏奈。
それは小さい頃に、
自分に子守唄を歌ってくれた祖母の姿。
次に見たのはマーニーを、
サイロに迎えに来る和彦の姿。

目を覚ますとそこにマーニーの姿は無かった。
「マーニー。」
杏奈は叫びながら屋敷へと向かって走り出した。

『マーニー。私を置いていってしまった。』
『あなたまで私を。』

一方で彩香は1人日記の続きを読んでいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
和彦が私をサイロに連れて行こうとしている。
私は絶対に行かない。
あの人があのことで、
私をからかうのを辞めてくれればいいのに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日記を見て彩香はサイロへと向かった。
サイロへの道で、倒れている杏奈を見つけた。

「ひどいよ・・・」
そうつぶやき続ける杏奈。
杏奈は雨の中で倒れ高熱をあげていた。
杏奈は夢の中でもマーニーを探し続けていた。
「マーニー。ひどいよ。」
「絶対に許せない。私を置いて黙って帰るなんて。」

夢の中でマーニーは答えた。
「杏奈。大好きな杏奈。」
夢の中のマーニーに問い掛ける杏奈。
「どうして私を置いて行ってしまったの?」
「どうして私を裏切ったの?」
マーニーは答えた。
「そんなつもりは無かったの。」
「だってあの時、
    あなたはあそこにいなかったんですもの。」
「私もうここからいなくならなければいけない。」
「あなたにさようならしなければならないの。」
「だからお願い。」
「許してくれるって言って。杏奈・・・」
杏奈はその言葉に答えるように言う。
「もちろんよ。許してあげる。」
「あなたが好きよ。マーニー。」
「決してあなたのことを忘れないわ。」
「永久に・・・」

雨が降り止み光が差した。
杏奈は熱が下がり元気になっていた。
そんな杏奈に会いに来た綾香は、
杏奈に日記の続きと一枚の絵を渡した。
湿っ地屋敷を書いた綺麗な絵。
その絵の裏には、
マーニーへ宛てて久子が書いたと記されていた。

杏奈と彩香は久子へ合いに行った。
久子に日記を見せて杏奈は言った。
「教えて下さいマーニーのこと。」

久子は幼いころマーニーと友達だったと話す。
ずっと両親にほっとかれていたマーニー。
もちろんお手伝いにもいじめられていた。
その後マーニーは札幌で和彦と結婚した。
和彦はマーニーを支えていた。
そして2人の間に絵美里が生まれた。
しかし数年後に和彦が病気で亡くなった。
マーニーはショック体調を崩して療養所へ入った。
絵美里は全寮制の学校に入れたことで、
マーニーとの間にすれ違いがいが生じた。
絵美里は家出をしてまもなく結婚をした。
絵美里も旦那との間に1人の子供が出来た。
しかしある日、事故でエミリと旦那は亡くなった。
絵美里の子はマーニーに引き取られた。
『この子には寂しい思いはさせない』
そう決心していたマーニーだが、
翌年にマーニーは体調を崩して亡くなった。
それは今から10年ほど前の話。

そして久子は言った。
「彼女寂しい人だったけど、
        いつも一生懸命生きていたわ。」
「幸せになろうと笑顔で前を見ていた。」
「あなたもマーニーに会ったのね。」

数日後。
頼子が札幌から杏奈を迎えに来た。
短い夏の杏奈の療養は終わりをむかえる。
その日も杏奈は彩香と遊んでいた。
「不思議ね〜。」
「マーニーが私たちを会あわせてくれたのね。」
それを聞いていた十一はつぶやいた。
「マーニー。」
「青い窓に閉じ込められた少女。」
「昔の話だ・・・」

すっかり元気になった杏奈。
マーニーに出会った事で、
頼子への対応は変わっていた。
頼子は杏奈に話し掛けた。
「あなたに話さなくてはならないことがあるの。」
「毎月自治体からお金をもらっているの。」
「これだけは本当。」
「お金を受け取っていても、いなくても、
 杏奈を思う気持ちは変わらないわ。」
それを聞いて杏奈は答えた。
「知ってた。」
「おばちゃんが話してくれたことが嬉しい。」

そして頼子は杏奈に一枚の写真を渡した。
それは湿っち屋敷の写真。
「杏奈がうちに来たときずっと握り締めたものよ。」
「施設の人が言っていたわ。」
「あなたのおばあさんの物だって。」
写真の後ろには
『私の大好きな家  マーニー』
と書かれていた。
それを見た杏奈のの目からは涙が溢れていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そうやって一晩中、私はサイロにいたの。」
「私は怖くてたまらなかった。」
「そこへおじいちゃんが来たの。」
「よく頑張ったって、励ましてくれた。」
「私はそうやって沢山の怖いものを乗り越えてきたわ。」
「杏奈も大丈夫よ。」
「だって杏奈はたった一人の私の孫なんだから。」

そう言ってマーニーは、
自分のつけていた髪飾りを杏奈に就けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幼きころに杏奈に話しかけたマーニーの姿が蘇る。
その髪飾りは今でもアンナの髪で輝いていた。
「おばあちゃん・・・」

杏奈が札幌へ帰る日。
杏奈は信子へ謝り、久子の元へ・・・
元気な杏奈の顔を見て久子は言った。
「なんだかとってもいいことがあった顔ね。」
笑顔いっぱいで杏奈は答えた。
「はい。私とっても幸せなんです。」
「あの・・・母です。」
そう言って頼子を久子へ紹介した杏奈。
今までおばちゃんと呼んでいた頼子を母と呼んで・・・
そして久子に別れを告げて言う。
「手紙を書きます。」
「素敵なお知らせがあるんです。」

それを聞いていた頼子は杏奈に聞いた。
「素敵なお知らせ?」
そんな頼子に対しても杏奈は笑顔で言う。
「後でゆっくり話すね・・・」

車から見えた十一と、
そのボートに乗った彩香に手を振って杏奈は言う。
「おじさん。サヤちゃんサヨウナラ〜」
そのボートの奥には湿っち屋敷が見えた。

杏奈には、いつもの青い窓から、
マーニーが手を振っているように見えた。

(終わり)

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2015年04月17日

【歩いても歩いても】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【歩いても歩いても】

歩いても歩いても.jpg
【出演者】
横山良多:阿部寛
横山ゆかり(良多の妻):夏川結衣
片岡ちなみ(良多の姉):YOU
片岡信夫(ちなみの夫):高橋和也
横山あつし(ゆかりの連れ子):田中祥平
横山とし子(良多の母):樹木希林
横山恭平(良多の父):原田芳雄
片岡さつき(ちなみの娘):野本ほたる
片岡睦(ちなみの息子):林凌雅
小松健太郎(寿司屋店長):寺島進
加藤治子 - 西沢ふさ(横山家の隣人)

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【感想】
田舎の実家。
そして親子の確執。
家族内の遠慮。
その風景がたんたんと描かれています。

どこか温かく、どこか寂しいストーリー。
それぞれの思いが綺麗に描かれています。

いつか聞いたラジオCMを思い出しました。
1年に1度の里帰り。
毎年欠かさず1年に1度は実家に帰る。
あんなに毎日一緒に過ごしたのに、
指で数えれるくらいしかもう会えない。

こんな内容のCMだったと思います。
確かに1年で1回の里帰りでも、
この年になると何回会えるか?
そんな深刻なことなんですよね〜

子供って本当に親不孝なんですよね!
でもそれを見守っているのが親。
どうしてあげることも出来ないけど、
ただ元気なことが親には幸せ。

本当にリアルな家の雰囲気が出てます。
とても良い作品だったと思いました。
家族を思い出したい方にはオススメです。
親の暖かみと自分の小ささがわかるでしょう。


【あらすじ】(ネタバレあり)
母とし子と姉ちなみは実家で料理をしていた。
父の恭平は田舎で小さな医院を営んでいる。
そんな実家に家族で帰る良多とゆかりとあつし。

良多を待つ、とし子はちなみと良多の話をする。
「人のお古をもらわなくても〜」
バツイチであるゆかりの話も・・・

両親の老後の面倒をどうするか、
そんな話をする良多とゆかり。
そしてゆかりが席を外したとき、
あつしに話しかける良多。
学校で飼っていたうさぎの話。
「何で死んだのに笑ったの?」
あつしは答えた。
「面白かったんだもん。」
「レナちゃんが、
 みんなで手紙書こうって言うんだもん。」
「誰も読まないのに。」

一足先に実家についたちなみの夫と子供。
とし子は孫にデレデレとなっていた。

ゆかりはあつしに言った。
「今日だけでも良ちゃんって言うのやめて。」
そして良多にも言う。
「親子なんだから見栄張らなくても。」
良多は言う。
「親子だから、
 失業中なんて口が裂けてもいえない。」

そしてようやく実家に着いた良多一家。
実家に集まった家族。
そこに恭平が帰ってきた。
知っているはずなのに良多に一言、
「来てたのか・・・」
そう言って診察室へ逃げ込む。

久しぶりに実家に帰った良多は気付く。
家に付けられた手すりの数々。
古くなって剥がれてきた風呂場のタイル。
年老いた両親を・・・

ゆかりはとし子とちなみと料理をしていた。
田舎の料理「とうもろこしの天ぷら」
その匂いに誘われて診察室から出てくる恭平。

そしてみんなで昼食。
寿司を頼んでいた。
届けに来た馴染みのすし屋店長。
寿司と同時に香典も持ってきた。

そして全員揃ってのご飯。
各々の昔話や、今の職業など・・・
嘘をつき仕事の話をする良多。
以前の職業、絵画の修復師の話。
信夫の仕事は車の販売員。
良多にパンフレットを見せて車を進める。
とし子は言う。
「子供の運転する車に乗るのが夢だった。」

とし子とゆかりとちなみは、
2階へ昔の写真を見に行く。
子供たち3人と信夫は庭でスイカ割り。

残された良多と恭平。
なかなか会話が出来ない2人。
そして恭平は再び診察室へ・・・

次第に仲良くなる子供3人。
女3人はニュースを見ながら話をしていた。
長男の話・・・
長男は子供を助けて海で亡くなった。
そして実家に引っ越してくるちなみの予定。

良多は仕事のカモフラージュの電話。
あつしは恭平のところへ・・・
ピアノの調律師になりたいという信夫。
そんなあつしに医者を勧める恭平。
「変なこと教えないで下さいよ。」
そう言って良多が話をさえぎった。

良多は家族ととし子と墓参りに行った。
良多はとし子にちなみの引越しについて聞いた。
とし子は言った。
「いまさら他人と住むのはね〜」
「それにあんた戻って来辛いでしょ。」
「お父さん死んだらでいいからさ〜」
良多は言った。
「俺に兄さんの変わりは出来ないからね。」
その帰り道。
黄色い蝶々を見つけた。
とし子は言った。
「冬になっても死ななかったモンシロチョウが、
     黄色くなって帰ってくるんだって。」
「アレを見ると何か切なくてね〜」
誰から聞いたのと良多は聞くが、
ごまかすとし子。

そうして家に戻ると、香典をあげに人が・・・
長男が助けた子供。
とはいっても、もう25歳になっていた。
出版社でアルバイトしているそうだ。
毎年1回は足を運んでいるが、
年々体格はよくなり、だらしなくなっていた。
「あの時助けてもらえなければ、
 今の僕はここにはいませんでした。」
「ジュンペイさんの分もしっかり生きますから。」
そう言い残して家を去った。

その後恭平は言う。
「あんなくだらん奴のために何で・・・」
「他に変わりはいくらだっていたのに・・・」
「あんなやつは生きてたって、
  なんの役にも立たないよ。」
良多は言う。
「比べるなって言ってるんだ。」
「人の人生を・・・」
「彼だって精一杯頑張っているわけだしさ。」
「そりゃうまく行かないこともあると思うよ。」
「父さんみたいに上から、
 くだるとかくだらないとか・・・」
恭平は言う。
「何向きになっているんだ。」
「お前には関係ないだろ。」
良多は返した。
「医者がそんなに偉いんですか?」
「兄さんだって、
 生きてたら今頃どうなっていたか?」
「分かったもんじゃないですけどね・・・」

さえぎったのは信夫だった。
昼寝していた信夫が起きてきたのだ。
そしてちなみ一家は家に帰った。

残った良多一家。
恭平ととし子と夕食を食べた。
医者の恭平を褒めちぎるゆかり。
しかしそれを馬鹿にする、とし子と良多。
そして話は恭平のコレクションのレコード。
そして思い出の曲と言って、
とし子が持ってきたレコード。
なつかしの歌謡曲「ブルーライト・ヨコハマ」
俺は関係ないと言った恭平。
しかし2人の思い出の曲だった。

「誰にだってありますよ思い出の曲。」
良多にゆかりは伝えた。

その夜良多はとし子に言った。
「そろそろいいんじゃない?」
「呼ぶのやめようよ。」
「辛そうじゃない俺たちに会うの。」
とし子は言った。
「だから呼ぶのよ。」
「あの子のせいで、
 ジュンペイは死んだんだから。」
「憎む相手がいないと余計辛いんだから。」
「あの子にだって、
 年に1度辛い思いをしてもらったって、
          罰は当たらないでしょ。」
「だから、来年も再来年もきてもらう。」
「あなただって、親になったら分かるわよ。」

そして良多に風呂を勧めるとし子。
とし子は寝巻きまで用意していた。
ゆかりは嫉妬していた。
自分は受け入れられていないと、
疎外感まで感じていた。

風呂に入ろうとした良多。
その時恭平が脱衣所に現れた。
「お前たまには電話して、
 母さんに声だけでも聞かせてやれよ。」
そう言って後にしようとしたとき、
中から聞こえたあつしの声。
「良ちゃん熱くて入れない。」

良多とあつしがお風呂に入っているとき、
とし子はゆかりに着物をあげていた。

お風呂をあがった良多。
その時家の中に蝶々が入ってきた。
「ジュンペイよ!」
と言って蝶々を追いかける、とし子。
そんなはずないよと言いながら、
捕まえて外に逃がしてあげる良多。

そんな時、家に近所の家から電話が入った。
医者と言っても助けることが出来ない恭平。
救急車を呼び、近くの大きな病院へ・・・
どこか寂しそうな恭平の姿。
それを見ていた良多。

あつしはゆかりに聞いていた。
「さっき変だったねおばあちゃん。」
「もういないのに。」
ゆかりは答えた。
「死んでもいなくなるわけではないのよ。」
「パパもちゃんといるのよあつしの中に。」
「あつしの半分はパパで、
 残りの半分はママで出来ているんだから。」
あつしは聞いた、
「良ちゃんは?」
ゆかりは答えた。
「これから入ってくるのよ。じわじわ〜って。」
「どうする良ちゃん入れてあげる?」

あつしは庭で夜空を見上げつぶやいた。
「僕は秋の運動会で、リレーの選手になりました。」
「今日黄色い蝶を見ました。」
「パパと軽井沢で捕まえたのと同じやつです。」
「僕は大きくなったら、
 パパと同じ調律師になりたいです。」
「それが無理なら、お医者さんになりたいです。」

良多は自分の部屋にあった、
小さい頃の絵日記を見ていた。

翌朝良多と恭平はあつしを連れて海に行った。
プロ野球の話をする良多。
恭平は今はサッカーだと返す。
そのうち3人で見に行こうと・・・

そして家に帰ろうとする良多一家。
それを見送る恭平ととし子。
「歯医者はしっかり行くんだよ。」
「あと土日はしっかり休むんだよ。」
「もう若くないんだから。」

そんなやりとりをしてバスに乗り込む良多一家。
家への帰り道、恭平はとし子に言う。
「次は正月か・・・」

バスの中で良多はゆかりに言った。
「次は正月か。」
「日帰りでいいだろ。」
「いつもこうなんだよな。」
「ちょっと間に合わないんだ・・・」


それから3年して父は亡くなった。
結局サッカーにはいけなかった。
母も父を追うようにして亡くなった。
結局車には一度も乗せてやれなかった。


あつしは大きくなり、
良多とゆかりの間には女の子が出来ていた。
そして両親の墓参り。
黄色い蝶々を見つける。
良多は娘に話す。
「黄色い蝶々はね、
 冬になっても死ななかった白い蝶々が、
     黄色くなって帰ってくるんだって。」

(終わり)

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2015年04月06日

【遺体 明日への十日間】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【遺体 明日への十日間】

遺体 明日への十日間.jpg
【出演者】
相葉常夫:西田敏行
平賀大輔(市役所職員):筒井道隆
下泉道夫(内科医):佐藤浩市
正木明(歯科医):柳葉敏郎
大下孝江(歯科医助手):酒井若菜
及川裕太(市役所職員):勝地涼
照井優子(市役所職員):志田未来
松田信次(市役所職員):沢村一樹
山口武司(釜石市長):佐野史郎
土門健一(葬儀屋):緒形直人
芝田慈人(寺の住職):國村隼

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【感想】
これは忘れてはいけない。
絶対に!絶対に!

感想なんていらない現実。
受け継がなくてはいけない映画。

この記事読んだ人は絶対に見ろ!!!


【あらすじ】(ネタバレあり)
※実際の現場を表現した映画。
 あらすじも、箇条書きのようになりました。

これは、一人のジャーナリストが
実際に目撃し、取材した事実に基づいている

岩手県 釜石市 2011年3月11日
コミュニティ消防センター。
老人たちにボランティアで卓球を教えている相葉。
内科医として働いている下泉。
歯科医として働く正木と助手の大下。
市役所で働く平賀、及川、照井、松田。

そんな14時46分東日本大震災が発生する。
電話も繋がらず情報が得られない市民。
警察は正木のもとを訪れ、
明日からの検死の依頼をする。

近くの中学校に遺体安置所が作られた。
自衛隊の緊急車両でどんどん運ばれてくる遺体。
その場を訪れた相場。
固まった遺体の骨を折り正常な形に戻す、
市の職員と消防関係者。
次々に運ばれてくる遺体の検死を行う、
下泉と正木と大下。
身内を探しに訪れる市民たち。
どう対応していいか分からない市役所職員。

それを見た相葉は、市長のもとを訪れる。
そして、
「遺体の扱い方を分かる人がいない。」
「私遺体安置所で働きたいんですけど。」
と伝えた。
相葉は3年前まで葬儀場で働いていた。

市長に管理を任された相葉。
さっそく遺体安置所に戻った相葉は、
「皆さんちゃんと並べてあげませんか?」
誰も聞いていないなか、
一人で遺体に声を掛けて並べる相葉。
遺族に対しても親切に対応する相葉。

そして相葉は平賀に伝える。
「この床と遺体をきれいにしましょう。」
消防関係者などにも
「死後硬直は、筋肉が固まっておきる。」
「こうやって、ほぐせば動きます。」
と、一つ一つの遺体と向き合った。
そんな相葉を見て平賀は聞く。
どうして遺体に話しかけるのか?
相葉は答える。
遺体は話しかけられると人としての尊厳を取り戻す。

それを及川と照井に伝えた平賀。
自分たちがやるしかないと・・・
照井は提案する線香を挙げられる祭壇を作ろうと。
とはいっても、小さな鉢に砂を入れ線香を立てるだけのもの。

市役所など遺体安置所に配られる食料は、
小さなおにぎり一個。
ボランティアには与えられない。

相葉に及川は言う。
「こんなの耐えられません。」
相葉は答える。
「あそこに横たわっている方々は、
死体ではないです。」
「ご遺体ですよ。」
「みんな辛いですよ。」
「私たちは生かさってるんです。」
それに対して及川は、
「あんただって、俺だって、
助かっただけだろ。」
「分かってるよ・・・」
と言ってその場を立ち去る。
現状を受け入れられない及川。

知り合いも遺体で運ばれてくる。
泣き崩れる照井。
知り合いの遺体に深いため息を吐く正木。
その場に座り込み動けなくなる。

電気が供給されない火葬場。
遺体を火葬することができない。
そして市長のもとに行く相葉。
火葬場の復旧を急ぐようにと・・・

震災から4日後の15日。
ようやく棺桶が安置所に届く。
身元が分かる遺体から棺に入れられた。

ようやく火葬場も動き出した。
しかし火葬できる遺体は1日4体か5体。

それでもやるしかないという相葉。
相葉の献身的な働きにみんな影響された。
そして及川も次第に手伝うようになる。

死体安置所に訪れた住職芝田。
芝田もこの震災で大きなショックを受けていた。
震災間近、津波に流され助けを求める市民。
それを助けることは出来なかった芝田。
泣きながらお経を読むのであった。

平賀や相葉の献身的な訴えで、
火葬場も通常以上に遺体を受け付けた。

遺体を送る相葉たち。

ある遺族は
「せめて体だけでも洗ってくれませんか。」
しかし、水すら用意に手に出来ない被災地。
相葉は道端に咲く一輪の花を渡し、
「せめてこれで送ってあげてください。」
と言うのであった。

またある遺族には、
「お母さん化粧してあげましょうか?」
そうして遺族と化粧する相葉。

そんな時も知人が運ばれてくる現場。
今度は、大下の知人。
今まで冷静に対処していた大下も泣き崩れる。

相葉は関係者に言う。
「私ね。
 葬儀社で勤めていたこと辛かったのは、
 家族がいるにも関わらず、
 一人で亡くなったご老人が多かったことです。」
「あまりにも悲しかったから、
 ご遺体に話しかけたんです。」
「長い間一生懸命生きてくれてありがとう。」
「そうしたら、ご遺体の様子が変わったんです。」
「本当に変わったんです。」

ある遺族は、遺体を避難所に連れて帰ると・・・
警察関係者は
「避難所には運べません。」
相葉は・・・
「あの・・・」
そうして遺体安置所を24時間解放した。

遺体は近隣の県に渡り、火葬場に送られた。
「主人がお世話になりました。」
「これから、お母さんと一緒に秋田に行くよ。」
「天国から、お母さんを見ててね。」
そうして見送る関係者と相葉。

下泉は相葉に聞く。
「これはいつまで続くのでしょうか?」

青森県の火葬協力も始まった・・・
身元の分からない遺体も・・・
火葬後は一時、芝田住職の下で引き取る。

順番を待つ遺体に話しかける相葉。
「大丈夫だからね。」
「もう少しだよ。」


2ヵ月後5月18日
遺体安置所はその役目を終え、閉鎖された
しかし、その後も犠牲者の遺体は見つかっている

2012年8月11日現在
震災での死者・行方不明者19009人

(終わり)

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2015年04月02日

【偉大なる、しゅららぼん】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【偉大なる、しゅららぼん】

偉大なる、しゅららぼん.jpg
【出演者】
日出淡十郎:濱田岳
日出涼介:岡田将生
日出清子:深田恭子
棗広海:渡辺大
藤宮濤子:貫地谷しほり
日出淡九郎:佐野史郎
棗永海:田延彦
速水沙月:大野いと
棗の母:森若香織
日出淡八郎:津川雅彦
源治郎:笹野高史
速水義治:村上弘明
通行人:浜村淳

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【感想】
不思議な映画でした・・・
複線が多すぎます。
でも最終的には、そういうこと!

ファンタジー映画って言うんですか?
比較的、度が過ぎるわけではないので、
面白かったと思います。

何を言いたかったのか?
全ては源治郎の思いを伝えたかった映画。
最初から源治郎の言葉に注目すると、
また違った見方が出来るかもしれませんね!

終盤までは、その複線でしかない映画。
なので見方によっては厳しいです。
初めの段階で飽きてしまう。
でも最後まで見て、やっと面白かったのでは?
って気分にさせる!!!

「しゅららぼん」
って効果音でしかなかった・・・
それを題名にするなんて・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
琵琶湖の真ん中にある竹生島。
琵琶湖の力を授けられた日出家と棗家。
この両家の争いは、今も続いていた。
両家ともに琵琶湖を離れると力はなくなる。
日出家は精神を操る能力を使い、
棗家は肉体を操る能力を使う。
両家が能力を使うとき、
能力の持った者だけ激しい音を耳にする。


琵琶湖の近くにある石走高校へ通うため、
日出家の能力の修行のために、
日出本家に居候することになった涼介。
迎えに来たのは、物忘れが激しい源治郎。

日出家跡取りの淡十郎と高校に通う涼介。
淡十郎は歴代の日出家の中でも、
ずば抜けた能力を持つ男。

しかしその高校には天敵の棗広海も・・・
しかも同じクラス。

ある日、淡十郎は同じクラスで、
校長の娘の速水沙月に恋をする。
速水家は、日出本家が住む石走城の
初代城主の子孫であった。
しかし沙月が行為を抱いていたのは広海。

そして何を思い立ったのか、
涼介を連れて棗家に行く淡十郎。
広海に対して、
「僕と共にこの町から出よう。」
「僕は日出の家を継ぐ気はない。」
「日出を継ぐとこの町から出られない。」
「棗もこの町から出よう。」
「やりたいことがあるんだろう。」
「両家の世継ぎがいなくなれば、
 こんなくだらない争いはなくなる。」
と言い出す。
しかし話の途中で広海の父に追い出される2人。

日出家に帰った2人。
そこに現れた、淡十郎の姉清子。
清子は相手の心を読む力がある。
清子にことの一部始終を読まれる2人。

同時期、校長が日出家を訪れていた。
「日出家にこの町から出て行ってもらう。」
淡九郎はその言葉にあざ笑い、
能力を使おうとしたその瞬間・・・
速水校長は能力を発揮した。
日出家、棗家ではないのに・・・
そして、淡九郎の動きを止める。

次の日高校に行くと、
棗家にも速水校長は現れていた。
そして広海の父を能力で止めていた。
広海の母は一般人。
「能力の存在を知ると死んでしまう。」
そんな言い伝えがあり、
広海の母は能力のことを知らなかった。
しかし、昨日の事件でそれを知ってしまう。

広海は淡十郎にお願いする。
「母の記憶を消してくれないか。」
「分かった。方法はひとつだけある。」
と淡十郎は言うのであった。

そして姉の清子に頭を下げた淡十郎。
清子の力を借りる。
そして広海の母の記憶を消した清子。

そこに現れる速水校長。
清子が父の敵とするが、能力が効かない。
その時能力を使い校長を追い払ったのは・・・
そこにいた一同は淡十郎がやったと思った。
しかし、それを発揮したのは涼介だった。

その夜、真実を話す淡十郎。
淡十郎に日出の力はない。
小さい頃からの儀式で飲まされる御神水。
それをずっと飲まないで来たと。
目を盗んでペットボトルに移し変えて・・・
それを知っているのは清子だけだった。

その時清子の携帯が鳴る。
相手は濤子。
日出家の会議の結果、琵琶湖を出ると・・・
その代わりに父を元に戻して欲しいと・・・

翌朝清子は、涼介、淡十郎、広海に言う。
「日出と棗、合わさることがない両家。」
「その力が合わさると龍を呼ぶことが出来る。」
「龍にお願いした。」
「そして龍の声を聞いた。」

淡十郎は学校に校長を呼びに行け。
涼介と広海は浜辺に来い。
と清子に言われた3人。
そして涼介と広海は浜辺に行く。
すると清子は言う。
「2人の力を同時に発動して。」
そして涼介と広海は力を使った。
すると海が裂け琵琶湖の底に通じる道が・・・
清子は言う。
「龍からの授かり物を持って来い。」

琵琶湖の底で採ってきたのは御神水。
それを淡十郎に渡す。
しかし、淡十郎は飲まない。
「城は守る。でも飲まない。」

諦めた清子は校長と交渉を始める。
まずは本当に父を元に戻せるか?
試しに涼介にかけてから、
元に戻してみろと伝える清子。
速水校長は清子の言うとおりに、
涼介に能力を使おうとした。
その瞬間・・・
速水校長が倒れる。
一瞬ガードが解けた速水校長。
その隙に能力を使った清子だった。

しかし清子は言った・・・・・
「こいつ能力を持っていない。」
「操られていただけだ・・・」

そこに現れたのは、使用人源治郎。
源治郎はもともと能力を持っていた。
秋田の八郎潟の力の持ち主。
日出家の先代淡八朗の力で、
能力と記憶を消された源治郎。
なぜか最近になり能力を取り戻した。

60年の空白を埋めるため、
この能力での無駄な争いを無くすため、
そして淡十郎の意思を尊重するため、
この計画を立てたのであった。

源治郎は言う。
「この60年間を返してください。」
「こんな危ないもの、わしで終わらせます。」

「すまなかった。」
「全部僕のせいだ。」
そう言って淡十郎は御神水を飲む。
そして続けて源治郎に言う。
「頼む。源じい。みんなを戻してくれ。」
「そうしないと命を落とすぞ源じい。」

しかし源治郎は引かない。
「坊ちゃんがあの子(沙月)のことを、
      美しいって言ったからです。」
「私もふるさとに好きな子がいました。」
「でも60年も忘れさせられて・・・」
「もう二度と会えないです。」
源治郎は、淡十郎のことを思っての行為。

しかし淡十郎の説得が間に合わず、
琵琶湖の龍(稲妻)に打たれる源治郎。

「僕のせいだ。」
「僕が最初から御神水を飲んでいれば。」
淡十朗は言った。
淡十朗が飲まずに持ち帰った御神水。
その御神水をたまたま口にした源治郎。
そうして力が戻ってしまったのだ。

翌日。
源治郎が死しても父は元に戻らなかった。
広海は涼介と淡十郎に言う。
「棗が終われば争いが終わる。」
「だから俺が終わらせる。」
時をとめることが出来る棗家。
時を戻すことも出来るのだ。
しかしそれをすると棗家の能力がなくなる。
そして全ての記憶がなくなる。

覚悟を決めて力を使った広海。
全ては元通りに戻った。
もちろん時が戻ったので、
源治郎も生きている。

涼介と淡十郎を高校に送る源治郎。
「実は今朝、夢を見たんです。」
「八郎潟で惚れていた子がいたんです。」
「その子と国に帰って、
 夫婦に鳴る約束をしていたんです。」
「でも、すっかり忘れてて・・・」
「でも、夢の中であの子に会えて嬉しくて。」

涼介と淡十郎だけは記憶が残っていた。
それ以外の人間の記憶から棗はいなくなった。
しかし、2人は信じてた。
棗の奇跡が起こることを・・・

高校での授業前、涼介は沙月に話しかける。
「今朝、夢に速水さんが出てきて。」
「うちのクラスの男子を好きになるんだ。」
「二枚目でいい所ばっかり持っていくスカしたやつ。」
「でもそいつ、本当に凄いいいやつなんだよ。」
「なあ淡十朗。」

その時先生が、
「先生も驚いてるんだが、転校生が来た。」
教室に入ってくる広海の後姿が・・・

(終わり)

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2015年03月28日

【おくりびと】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【おくりびと】

おくりびと.jpg
【出演者】
小林 大悟:本木雅弘
小林 美香(大悟の妻):広末涼子
小林 淑希(大悟の父):峰岸徹
佐々木 生栄(社長):山崎努
上村 百合子(事務員):余貴美子
山下(大悟の同級生):杉本哲太
山下 ツヤ子(山下の母・銭湯の店主):吉行和子
平田 正吉(銭湯の常連・火葬場職員):笹野高史
山下 理恵(山下の妻):橘ゆかり

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【感想】
始めてみました。
言うほど泣けない・・・

それよりも広末さんエロい・・・
(別にエロい役じゃないんですが・・・)
もっくんがかっこいい!

ヒューマンドラマですが、
仕事云々より、家族に対する考え方。
あるな〜と思いました。
どんな仕事でもいいんです!
周りは関係ないんです!
自分がヤリ甲斐があれば!

でも、世間体を気にするのが日本人。
しょうがないんですが、やるせない・・・

そんな感情を抱いてしまいました。
この映画は見る人によって変化しますね!


【あらすじ】(ネタバレあり)
オーケストラでチェロ奏者であった大悟。
チェロを1800万円で購入して直ぐに、
オーナーの都合でオーケストラが解散する。

そこまで才能がなかった  
仕事を失ってしまうことになるのであった。
そして購入したチェロを手放し、
山形の田舎に帰ることを決意した。
母が残した実家に妻と共に戻るのである。

大悟の父は実家でカフェをやっていた。
その従業員のウエイトレスと家を出た。
その後母は喫茶店として続け亡くなった。

実家に帰った大悟は新聞を見ていた。
目に留まったのは、NKエージェンシー。
労働時間も少なく、給料が良かった。
仕事内容は、旅のお供。
旅行会社と思い面接を受けに行くことに。

面接にいくと、仕事内容は納棺であった。
月50万といわれて即採用。
妻には冠婚葬祭関係といって仕事をする。

仕事初日、社長に呼ばれる。
最初の仕事は業務用ビデオのモデル。
化粧をされ、オムツをはかされ・・・
寝せられ、顔にクリームをたっぷり塗られ・・・
髭をそれられて、顔を切って・・・

納棺作業は急に舞い込んだ。
最初の納棺業務は一人暮らしの老人。
孤独死だった・・・
腐敗集の中で業務は進んだ・・・

体に残った匂いが気になる大悟。
帰りに銭湯によった。
その銭湯は大悟の同級生山下の母の店だった。
今度は奥さん連れてきてといわれる。

その夜家に帰るとご飯は刺身だった。
それを見た大悟は吐いてしまう。
心配する妻を抱きしめる大悟。

次の日川沿いで悩んでいる大悟。
そこに通りかかる社長。
社長に連れられ葬儀に向かうことになる。

初めてまともな葬儀に立ち会った大悟。
そこで大悟はこの仕事に対して思ったこと。
 冷たくなった人間を蘇らせ、
 永遠の美を授ける。
 それは冷静であり、正確であり、
 そしてなにより優しい愛情に満ちている。
 分かれの場に立会い故人を送る。
 正室で全ての行いがとても美しいものに思えた。

その夜大悟は妻と銭湯に行った。
そして静かな夜・・・
の矢先に事務員から電話がかかってくる。
ホテルで自殺がありそちらに言って欲しいと・・・
一人で対応する大悟。
徐々に仕事に慣れてきていた。

次の日町で山下と会う大悟。
山下に
「噂になってるぞ。」
「もう少しマシな仕事に就け」
と言われるのであった。

その日家に帰ると妻が・・・
「何で言ってくれなかったの?」
「こんな仕事しているなんて。」
「恥ずかしくないの?」
「普通の仕事をして欲しい。」
「実家に帰る。仕事やめたら迎えに来て。」
と言い家を出て行く。

次の日大悟は、暴走族をやっていた娘の葬式。
そこでは娘の暴走族仲間と家族の喧嘩。
遺族の父親が大悟を指差し、
「お前らこの人みたいに、
 一生償っていけるのか?」
そんな対応を受けて、
仕事をやめることを決意する。

社長のもとに行くが、
社長と話していて辞めるとは言えなかった。
そして、仕事を続けた。
何度も納棺を行った。

そんな時妻が戻ってきた。
赤ちゃんが出来たという報告とともに。
そして帰ってきた妻は言う。
「もう中途半端な生き方は辞めて。」
「自分の仕事堂々と子供に言える?」
「お金なんかいらないから3人で暮らそう。」

その時電話がなる。
銭湯のおばちゃんが亡くなったと。
大悟は仕事として立ち会うことになったのだ。

葬儀には妻も来た。
そこで納棺するのは大悟。
大悟の仕事を見守る妻と山下。

そして火葬場へ。
火葬場の職員として働いていた平田。
平田は最後に山下に言う。
「たぶん人間何か予感がするんでしょうね。」
「昨年の暮れに2人でクリスマスやったんだよ。」
「こんな年でクリスマスやるとは思ってなかった。」
「そしてその時一緒に銭湯やってくれって。」
そう言って平田は続けた。
「死は門」
「死んだらそれで終わりではない。」
「死んだらこの門をくぐって旅立つんだ。」
「私はその門の門番。」
「いってらっしゃい。」
「また会おう。っていいながら。」
それを聞いた山下は泣き崩れる。

その帰り大悟と妻は川原にいた。
そして大悟は妻に石を渡す。
「石文」
「昔文字もなかったとき、
 自分の気持ちに似た石を探して相手に渡す。」
親父との思い出だった。

それからしばらく経ち、
ある日母宛の電報が届く。
それは、大悟の父が亡くなった知らせだった。

30年も会っていない父親。
大悟は会わないと決めていた。
しかし、みんなの後押しで妻と行くことに。
社長は棺を持っていけと大悟に渡す。

父は漁村で1人死んでいた。
見取る人も誰もいなく、
所持品はダンボールひとつだけ。
「この人の人生は何だったんだ・・・」
大悟はその一言を発して納棺作業へ移ります。

父の手を開くと、そこには石が。
父の石文でした。
父を思い出しながら納棺を続ける大悟。
目には涙が・・・・・

石を持った大悟はその石を妻の手の中に。
そしてその手を2人の赤ちゃんがいるお腹に・・・

(終わり)

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2015年03月26日

【UDON】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【UDON】

UDON.jpg
【出演者】
松井香助:ユースケ・サンタマリア
宮川恭子:小西真奈美
鈴木庄介(香助の友人):トータス松本
大谷正徳(タウン誌編集長):升毅
三島憲治郎(タウン誌副編集長):片桐仁
青木和哉(タウン誌社員):要潤
藤元良一(万里の旦那):小日向文世
松井拓富(香助の父):木場勝己
藤元万里(香助の姉):鈴木京香
水原保(香助の後輩):永野宗典

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【感想】
私始めてみました。

心温まるヒューマンドラマ。
それぞれの思いがリアルに描かれた作品。
ユースケさんの演技ってうまいですよね〜

後半はよく分からないけど感動・・・
父親と息子の話って泣ける・・・

残念なのは、
製麺所松井が復活して、
麺通団が会話するシーンで終わりでよかった。
それ以上はやらなくても良かった。
単純にそう思いました。

それ以外はスピード感もあり、
とてもおもしろい作品だったと思います。

本広監督の世界観はバッチリでてました。


【あらすじ】(ネタバレあり)
香助は、
「世界中を笑わせてやる」
を目標にアメリカのステージに立っていました。
しかし、結果はクビ。
多くの若者と同じように夢に破れ実家へと帰ります。
「うどん」の国、香川へ。

実家は、近所の学校に麺をおろす製麺所。
ここには「うどん」しかないと言って飛び出した香助。
もちろん急に帰っても居場所はありません。

一方タウン誌の編集者、恭子。
営業中に山奥で迷子になってしまいます。

香助は車で移動している最中に、
山奥でガス欠になり、迷子の恭子と出会うのでした。
車に乗せてもらう香助でしたが、そこに熊が・・・
焦った恭子はアクセルを踏み車は崖の下へ落ちます。

気付くと朝になっていました。
2人は山中を1時間以上歩きまわります。
たどりついたのは一件のうどん屋。
うどんに卵と醤油、ねぎをのせた物。
2人でそれを食べるのでした。
それが光を見つける第一歩でした。

香助は友人の庄介と飲んでいました。
香助は
「借金返してアメリカに戻る」
と庄介伝えます。
庄介は香助にタウン誌のアルバイトを紹介します。
そのアルバイトは、
タウン誌が売れた部数に応じて報酬がもらえます。
しかもそのタウン誌で勤めていたのが恭子でした。

恭子と一緒にタウン誌を売ろうとする香助。
そこで言われたのが、
「讃岐なのにうどんの情報が載ってない」と・・・

ひらめいた香助と恭子。
庄介とタウン誌会社を巻き込み、
うどん屋の紹介記事の制作、取材を始めます。

一般的な記事ではなく、変わった記事。
そして変わった店。
一生懸命歩いて見つけた店。
それこそが一番美味しいお店。
味の感動と、見つけた感動を伝える記事。

「うどん屋を探すなら、まずは煙突を探せ」
丼持参の店や、天物が充実している店。
もともとはソープだった店。
あらゆるうどん屋を取材します。

うどん巡礼記としてコラム風記事を書く。
メンバーは麺通団というペンネームで。
そして徐々に売れ出すタウン誌さぬき。
会社は大きくなり、社員は増えます。

香川のうどん屋取材を制覇しそうになった頃、
香助の借金は完済していました。
それは、香助が返済したのではありません。
香助の父が香助に隠れて返済していたのです。

父と香助の確執。
素直にありがとうを言えない香助。
父も素直になれません。

とうとうタウン誌さぬきは、
県内の全書店に置かれるほどに。
全国放送でも取り上げられ、
テレビ取材も多くなっていきます。
日本中から観光客が集まるようになります。

夢を語りあう3人。
香助は世界を笑わせる。
恭子は本を出したい。
庄介はファーマーになる。

庄介の家は農家。
いずれ家を継がなくてはいけないのです。
そしてこう言います。
「今年の夏は面白かった。」
「終わらないブームは無い。」
「ブームが終わったときが俺の潮時だ。」
「両親もそろそろリタイヤさせてあげないと・・・」
その言葉に考える香助。

しばらくすると、何かが変わりだします。
客が増えることで、湯で時間が変わり味が変わる。
客が並ぶことで、町にゴミが増える。

新しいものを作ったことで、
今まであったものを壊してしまうのでした。

こうしてブームは終わりをむかえます。
雑誌も廃刊を向かえ、
庄介は農家へ・・・
恭子は悩んでいました・・・

香助はその時初めて父と向き合います。
「親父ちゃんと聞いてくれ」
「親父が返してくれた金やっと溜まったから。」
「本当ならこの金叩きつけて、
 アメリカ行くところだけど・・・」
「俺うどんが好きだ。この町で誰よりも。」
「だから、うどん作り教えてくれ。」

しかし、その言葉は届いていませんでした。
父の仕事場から離れたところで話しかけていた香助。
仕事場では父親が倒れていたのです。
急性心筋梗塞。
父親はそのまま息を引き取ります。

「親父の製麺所はたたむ」
香助の姉はそう言うのでした。
「しばらく休業します。」
そう書いた張り紙を出して。

その張り紙に、近所の人々は書き込みをします。
「松井のうどん楽しみにしています。」

「そこにずっとずっとある。
 離れていなければ気付かない。
 挨拶みたいなうどん。」
「香助さんのお父さんのうどんは、
 そんなうどんなんですね。」
恭子にそう言われた香助。
決心します。

「親父のうどんを待っている子供に
               食べさせてあげたい。」
そう姉に伝えた香助。
「香助にお父さんのうどんが打てるはずない。」
「どれだけ苦労して造っていたのか分かるの?」
「軽々しく言わないで!」
姉には姉の思いがありました。
それでも香助は
「姉ちゃん。でも俺やるわ。」
と伝え、うどんを打ち始めます。
香助の姉は、
「四十九日になったら、道具引取りに来るから。」
といってその場を去るのでした。

本当は香助に継いで欲しかった姉。
恭子も、姉の旦那も香助を助けます。
そして麺通団の仲間たちも・・・

しかしなかなかうまくいきません。
何度も繰り返し味を再現します。
近い味のうどん屋を周り、
歯ざわりが近いうどん屋を周り、
作り方を学んでいく麺通団。

そうして作ったうどん。
香助の姉に試食してもらいます。
「どうだった?」
「うん。美味しい。」

そして父の仏壇にうどんを置き、
「良かったら感想聞かせてくれよ。」

すると父が香助の前に、
「親父は何で製麺所を始めたんだ?」
「それしか出来なかったんだ。」
「ここに残るなんていうな。」
「ここに夢は無い。
 ただうどんがあるだけだ。」
そう言って父は消えます。
そして目が覚める香助。
すると仏壇のうどんは完食されていました。
香助が親父と向き合えた瞬間でした。

香助は次の日、小学校にうどんを届けました。
美味しそうに食べる小学生たち。
そこに父が現れ、
「香助。ありがとな。」
そう言って消えていくのでした。

次の日、香助は旅に出ます。
自分の夢をかなえるために。
製麺所松井は、香助の姉の旦那が継ぎます。
店は大繁盛。
「もしかしてまたブームが?」
麺通団が言います。
庄介と恭子は、
「いやこれはブームではないだろ。」
「これは奇跡かな。」
「はい、そこにずっとある奇跡。」

あなたにとってのソウルフードは何ですか?

(終わり)

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2015年03月16日

【悪の教典】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【悪の教典】

悪の教典.jpg
【出演者】
蓮実 聖司:伊藤英明
酒井 宏樹(教頭先生):篠井英介
真田 俊平(先生):山中崇
田浦 潤子(先生):小島聖
柴原 徹朗(先生):山田孝之
釣井 正信(先生):吹越満
片桐 怜花(生徒):二階堂ふみ
安原 美彌(生徒):水野絵梨奈
夏越 雄一郎(生徒):浅香航大
蓼沼 将大(生徒):KENTA
前島 雅彦(生徒):林遣都
小野寺 楓子(生徒):夏居瑠奈

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【感想】
本日2本目の残虐ストーリーでしたね!
この作品は、何が言いたかったのか?

ただ人を殺害していく伊藤英明。
ホラー映画のような逃げる恐怖。

それを描いていただけ?
分かりません・・・・・

生徒役には実力派若手俳優をそろえています。
その恐怖心の演技力はすばらしいです。
伊藤英明さんの感情のない演技?
精神異常者の役?
普段感情を出さない仮面をかぶってる役?
も演じきれていて素晴らしいです。

その中で、ストーリー性が残念。
「怖いもの見たさ」で見る映画ですね!


【あらすじ】(ネタバレあり)
非の打ちどころがない高校教師の蓮実。
生徒や同僚からの信頼が厚く人気者の先生。
しかし、本質は「反社会人格障害」であり、
殺人鬼だったのです。

彼は過去に職を転々としています。
しかも必ずと言っていいほど、
何らかの事件が発生している。

徐々にそのことに気付き始めますが、
学校中に盗聴器を仕掛けている蓮実。

先回りして、気付いた人物殺害していきます。
蓮実の目的は「自分の王国」でした。
しかしそれが崩れかけていることを知り、
担当クラスの生徒全員の殺害を考えます。

学園祭前日に残っている生徒を
1人ずつ殺していくのでした。

少しずつ追い詰めて、
持っている散弾銃で殺害していきます。

逃げ惑う生徒、追う蓮実。

全てを殺した蓮実は、
その犯行を同僚に見せかけようと、
同僚を殺して自殺したように見せかけます。
自分には手錠をかけて、
頭をぶつけ気絶したかに見せつけます。

こうして警察が現れ、
犯行を他人に見せかけた蓮実。

しかし・・・・・
殺したと思っていた生徒2人が隠れていたのでした。

2人の証言で逮捕される蓮実でした。

(終わり)

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