2019年07月07日
君の膵臓をたべたい / 2017
部活も引退したがいつまでも朝練のための早起きの習慣が抜けず、仕方なく早々と教室に着いてノートに何かしらの絵や文章を書いていたのが中三の夏。好意を持っていたクラスメイトがいつからか同じように通学してきていつの間にか自分の前の席の椅子をくるりと回してこちらに向いて座り、黙ってペン先の行方を追うようになった。彼女はうらやましいほど誰とでも楽しくコミュニケーションをとれる人。「何書いてんの?」「特に何もないよ」うぶで、どうしたらいいかわからないままたわいもない会話が毎日続いた。今、顔を上げれば彼女の顔が本当に近くにある。けど、卒業するまで一度も上げれなかった。その時の彼女の爽やかな香りを時折思い出す。
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