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2016年10月24日

2016年 菊花賞 ラップ評価

kikuka_16.png
端的に言うと中距離馬の『切れ』が物を言う菊花賞でした


前半1000mは59.9秒
長距離馬には追走がきついペースですが中距離馬にはほどよいペース


中盤1000mは1:04.5秒
中距離馬でも3000mを走りきるのに十分なほどペースが落ち
スタミナを温存出来た上に息も入るという絶好の展開に


残り1400m地点からジワジワとペースが上がり
直線を向いてからのラストスパート
ラスト1Fも11.6秒とかなりの切れが問われ
ジャパンカップや有馬記念をこなせるだけのスタミナがある中距離馬なら
好走出来るペース配分のレースになったと思います


中距離馬向きのペースになったとは言え
勝負どころから外目をまわして直線で突き抜けたサトノダイヤモンドは相当強いと思いました


京都の外回りコースは3〜4コーナーでペースが速くなるため差し馬が捲りきれないんですよね
捲りきれないまま外目をまわってしまうと相当距離ロスしてしまいます
(私の計算だと大外をまわったディーマジェスティはサトノダイヤモンドより
おおよそ2馬身分は距離ロスしています)
レースは違いますが、春天でオルフェーヴルもキズナも外を捲っていって差し切れませんでしたし

かなり外目をまわって勝ったサトノダイヤモンドは見た目以上に完勝だったと思います


ディーマジェスティはこのラップじゃ追い込め無いですし
エアスピネルのように先団の内をロス無くまわる器用さも無いみたいですし
(ダービーでも絶好の1番枠からスタートしながら大外捲っていましたし)
このラップで勝つには春天のディープインパクトや勝った時のゴールドシップのように
早目仕掛けで3〜4コーナーをある程度捲りきった状態でまわってくるしか無かったと思います
たらればですが…。
まぁ、よほど騎手が馬の力(スタミナ)を信じていないと出来ない戦法ではあるので
来年の春天でディーマジェスティの向正面捲りがみられるとも思っていませんが…。

菊花賞で私の本命だったディーマジェスティにも
偉大な父のように自らレースを作る強さを身につけて欲しいと願いつつ
今回の回顧をしめたいと思います
タグ:京都 菊花賞
posted by ここパパ at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | G1
この記事へのコメント
心情的になるの解ります
僕もどちらかに勝ってもらって種牡馬としての道をしっかり固めて欲しいと思っています

ちなみに秋天は追走能力と持続力が問われるレースです
JCより距離は短いんですが基本道中息が入らないので『持続力』勝負になる傾向が高いです

エイシンヒカリもリアルスティールも過去『切れ味』戦の方が相対的にパフォーマンス高くみせていたのが…。

どう流れを引き寄せるか
武豊騎手の手腕に期待です
Posted by ここパパ at 2016年10月25日 13:09
なるほど、なるほどそういうことですか。
登り坂で捲って行って、下りは周りのペースを見てーという感じでしょうか。

しかし、レースを見直すと、ラビットのようなサトノエトワールの序盤の不自然な逃げ方といい(勿論逃げ馬ではありますが)、ディーマジェスティの外でピッタリ蓋をしたレッドエルディストといい(仕方なくマジェスティが一旦下げて外へ回すと、またペースをあげて外側についたマジェスティを外へはっていってるようにもみえます)、何だか非S台馬への包囲網が敷かれてたと勘ぐりたくもなります。

ま、過ぎたことは忘れて天皇賞へ切り替えます。
国内ラストランのエイシンヒカリ、鞍上替わりで何とか勝たせてあげたい不遇馬のリアルスティール。
しかし、心情的なものは捨てて冷静に評価しないと…
Posted by sumic at 2016年10月25日 12:36
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