2024年03月05日
「最後の在校生」から先輩へ最後の贈り物 24年度末閉校の宇和高三瓶分校、コサージュ胸に卒業式(愛媛)
後輩から先輩への最後の贈り物は、これで最後―。生徒数減少を受けて入学生募集を停止し、2024年度末で閉校する予定の愛媛県立宇和高校三瓶分校(西予市三瓶町津布理)で、在校生が卒業生に手作り品などを贈る行事が「最後」を迎えた。コサージュを作って3年生の門出を祝った2年生は「『最後の在校生』として毎日を全力で楽しみたい」と前を向いている。
同校では例年、在校生有志が卒業式当日の3年生の教室を飾り付けるほか、17年度以降は地元産ヒノキのかんなくずを使って卒業生に贈るコサージュ作りに取り組んできた。入学生募集を停止したため、現在は1年生がおらず、今の2年生14人が最後の生徒になる。
3月1日の卒業式、3年生は県産ブランド材「媛ひのき」の香りが漂う世界に一つのコサージュを着けて出席。式後は2年生も記念写真を撮るなどして思い思いの時間を過ごした。
愛媛新聞ONLINE 3/5(火)