大分県由布市湯布院町の由布院盆地に春の訪れを告げる「辻(つじ)馬車開き」が1日、同町のJR由布院駅前であった。安全祈願やテープカットをし、馬車2台が地元の子どもらを乗せて出発。カッポ、カッポとひづめの音を響かせた。
運行は50年目。1975年の大分県中部地震の後、客足を呼び戻そうと同年夏から始めた。由布院温泉観光協会の太田慎太郎協会長(43)は「先人の思いを受け継ぎつつ、次の50年に向けたスタートを切りたい。馬車から四季の移ろいを感じてほしい」と話した。
一般客の利用は2日から。12月まで1日最大10便を運行し、街並みや田園風景を楽しむコースを約1時間かけて回る。
大分合同新聞 3/2(土)