2024年01月17日
「えひめの伝統工芸」大賞に関原さん(今治・西染工) タオル織機でデニム風シャツ
市場ニーズに応じたものづくり意欲を高めるため、愛媛県内の美術的・市場的価値の高い商品を発掘し顕彰する「21世紀えひめの伝統工芸大賞」の表彰式が16日、県庁であり、今治市の染色会社「西染工」の関原豪さん(44)が企画開発したデニム風のプルオーバーシャツに大賞を贈った。大賞選出は3年ぶり。
伝統工芸大賞は県や伝統工芸団体でつくる実行委員会が毎年度開催し、今回は販路拡大を強化を目的に初めてハンズ(東京)と連携した。29点の応募があり、同社を含むバイヤー、美術関係者らが一般投票も踏まえ、産業振興と工芸品の2部門で入賞12点を選んだ。
プルオーバーシャツはタオル織機を使用し、ごわつきを抑えた着心地の良さが特長。関原さんは「着るごとになじむデニムのような風合いとなるよう、染色も工夫した。今治タオルの染めから縫製まで一貫生産できる弊社の体制を強みに、今後も努力していきたい」と意気込んだ。
愛媛新聞ONLINE 1/16(火)