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2020年08月12日

身近な外来語をフル活用

learning-3814605_640.png

生活の中で英語を使う機会がないと、英単語もなかなか覚えられないですよね。

英語の授業で「接頭辞」だとか、小難しい用語を使われ、ますます脳が拒否反応を起こしたりします。

英語嫌いの生徒たちの抵抗をやわらげ、顔が輝いた単語の覚え方を、いくつかご説明しましょう。


1. 単語ごとの丸暗記はすぐ忘れる

英単語を覚えるのに、単語帳を使ったり、ひたすら書き続けたりしても、なかなか定着しないですよね。

自分は高校時代、覚えられない長い単語を組み合わせた替え歌を作って暗記しようとしたのですが、すぐ忘れてしまいました。(苦笑)

英単語と日本語の意味を対で覚えても、使いこなせないし、どの単語がどの意味だったか、忘れてしまうのです。

前に書いたパズルでビジュアル的に覚えるほか、グループ化したり、外来語と関連づけたりすると、単語の意味が定着し、芋ヅル式に思い出せたりします。


2. 暗記のコツ

(1) 何かに紐づける

紐づけて暗記すると、関連したものを思い浮かべ、芋ヅル式に思い出せます。

中2のスポーツ少年は、穴埋めの答え「after」が思い出せませんでした。

私 「テレビで整形とか部屋の改造前後を比べるのに使われてるね」

生徒「え〜? ・・・」

(考えるが、思い浮かばない)

私 「ほら、整形前・整形後を比べて、ビフォー?」

生徒「アフター!」(周りの生徒、失笑)

私 「なんだ、知ってるじゃない!」


彼はもう「アフター」という単語を忘れることはないでしょう。

before、after と正しく書くのはまた別問題でしたが涙ぽろり


(2) カタカナ単語から広げていく

日常生活でなじみのある言葉が、実は英語だと気づくことも、語彙を増やすのに役立ちます。

例えば、トライアングルは、誰でも知っている楽器。

トライアングルは「三角」という意味の英語です。

triangle = tri(3) + angle(角・角度)

ちなみに、triにサイクル cycleをくっつけると、tricycle(三輪車)です。

さらに、2を意味するのはバイ(bi)で、車輪が二つあるのは:

bi + cycle = bicycle(自転車)

「バイシクル」も聞いたことがありますね。

貸し自転車だと、「レンタサイクル」と言ったりして。


「じゃあ、一輪車は?」となり、

1を意味する uni(ユニ)がくっついて unicycle となります。

「音楽関連でもユニットといったりして、最低単位、1に関連するのかな」

などと思い始めると、身の周りにも英語から入ってきた言葉が実は結構あることに気づき、学校で習う英語もちょっと身近なものになるのです。


(3) 他の教科の用語と関連づける

● 理科

例えば、地震が伝わっていくときのP波S波

どっちが最初で、どっちが後の方か、すぐ忘れます。
教科書にも小さく注釈がありますが、Pは Primary(プライマリー)。

小学校のことを英語で Primary school(プライマリー・スクール)。

最初にくるから Primary の波動なのです。

で、次に来るのが Secondary のS波。

英語圏では中高6年をひっくるめて Secondary school(セカンダリー・スクール)と言います。

Secondaryという言葉の中には、Secondという単語が入っていますね。

Secondは「二番目」。


野球のポジション「セカンド」が、まさにそれですね。

野球のおかげで、ファースト、セカンド、サードまでは言葉の意味がイメージできるという訳です。

米国から入ってきたスポーツだから、主な用語は英語なわけですが、もはやカタカナのまま日本語として使われています。

「英語だったんだ!」と気づくのも、英語のハードルを下げるものです。


● 社会

英語以外から入ってきた言葉も出てきますが、略称はほぼ英語ベースです。

アルファベットの略称がいくつも出てきて、どれがどれだか分からない子が多いようでした。

例えば、NAFTAと答えてほしい問題で、OPEC、ASEANといった、珍(?)回答がズラズラ。。。


NAFTA
ナフタは北米自由貿易協定、
元の英語は North American Free Trade Agreement。

最初の2語が北米。

「じゃあ、南米はSouth Americaだな」という風に広げます。

3語めのフリーは「ただ・無料」ではなく、「フリーの演技」のように使われる「自由」なのですね。

そして4語めは、プロ・スポーツで選手を「トレードする」と言ったりする、交換。
ここでは国と国の間でモノを交換するので、ちょっと難しい用語で「貿易」。

最後のアグリーメントは「合意」ですが、国と国の合意なので、これもちょっと高尚な言葉、「協定」を使っています。


OPEC
オペックは石油輸出国機構。
英語名はOrganization of the Petroleum Exporting Countries。

「石油」にあたるのはドレ?
という程度でもOK!

Petroleum(ペトロリアム)は、「○○ペトロ」という会社名に使われたりしています。


ASEAN
アセアンは東南アジア諸国連合。
英語は Association of Southeast Asian Nations。

Southeastはsouth(南)とeast(東)の合体した熟語。

ここで、方角の「東南」は英語だと逆になり、南北を先に言うんだなというマメ知識をチラっと頭に入れます。


Nationsは「国家」がいくつもあるので 複数になってます。


ちなみに、国の代表チームはNational team、と。



Nationsが含まれる略称は、ほかにも出てきます。

例えば、ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)。

上の一輪車で使ったUNIが入っていますが、もとの正式名称は:
United Nations International Children's Emergency Fund (国連国際児童緊急基金)


UNで始まる団体はほかにも、UNESCOとか有名ですね。

UN=United Nationsは「国際連合」と訳されてますが、国の集まり。
第二次世界大戦で「連合国」と呼んでいた集団が膨らんだものです。


さらに、州の集まった国だと United States。

United States of America → USA(アメリカ合衆国)

「合衆国」は本来、「合州国」。



こんな風に、カタカナ言葉や教科書で目にする言葉から掘り下げて、具体的なイメージで定着させていきましょう。




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posted by rasasayang at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語
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