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2016年02月08日

急拡大するチケット転売サービスの”光と影” 定価5万円が21万円、ダフ屋行為も、、、

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コンサートのチケットを転売する「二次流通」市場が急拡大している。

インターネットで売買を仲介するサービスが普及してきたためだ。不要になったチケットをほしい人に売却できる利点があるものの、転売目的で買い占めて価格をつり上げる動きもあり、コンサートの主催者団体は是正に向けて動き出した。

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米国の人気歌手マドンナは定価5万円が21万円、人気バンドGLAYは同7560円が3万1000円――。ネットの仲介サイトで人気歌手のコンサートチケットが高値で売り出されている。

仲介サービス「チケットキャンプ」を運営するフンザ社によると、2015年の国内二次流通市場は約500億円に上り、19年には6割増の800億円に増える見込みという。市場が拡大しているのは、様々な企業が仲介サービスを強化しているからだ。

米ネット通販大手イーベイが14年、仲介サイトを運営する「チケットストリート」に出資したほか、会員制交流サイト大手「ミクシィ」は15年、フンザ社を買収した。チケットキャンプの15年12月の月間取引高は前年同月比4倍の約36億円に達した。



コンサートのチケットは購入すると払い戻しを受けられない場合が多い。都合が悪くなって行けなくなった人や、より良い席を確保できた人が仲介サイトを利用して不要になったチケットを転売している。



ただ、最初から転売で利益を得るためにチケットを買い占めるケースも少なくない。コンサートを主催・企画する主要企業で構成する「コンサートプロモーターズ協会」によると、「全体の約3分の1が転売目的に買い占められた公演もあった」という。人気が高く、定価の10倍以上の高値で転売された例もある。

音楽業界はCD販売が低迷しており、コンサート収入が有力な収益源となっている。転売目的の買い占めが横行すれば、値段が高騰してファンが気軽に楽しめなくなる。同協会は「不当な高値で転売されれば、ファンの信頼も失いかねない」などと反発している。

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多くの自治体は条例で転売目的の購入を禁止しており、ネットでの転売目的でチケットを購入したとして、男が逮捕された例もある。ただ、転売問題に詳しい谷原誠弁護士によると、「条例はコンサート会場付近で転売するダフ屋の取り締まりを想定したもので、個人がネットで売買することを念頭に置いたものではない。購入目的が転売かどうかを立証するのは簡単ではなく、この条例で取り締まるのは容易ではない」という。

主催者側は1人当たりの販売枚数を少なくするなど対策に乗り出した。しかし、転売する人が複数の名義で大量購入するのを防ぐのは難しい。また、会場で入場者の名前とチケットの名義を照合する取り組みも始めているが、点検に時間やコストがかかるのが難点だ。
posted by ranpuku at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | チケット
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