ITパスポート 過去問 解説

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問題

問56　AさんがBさんに暗号化メールを送信したい。S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)を利用して暗号化したメールを送信する場合の条件のうち，適切なものはどれか。

ア　Aさん，Bさんともに，あらかじめ，自身の公開鍵証明書の発行を受けておく必要がある。
イ　Aさん，Bさんともに，同一のISP(Internet Service Provider)に属している必要がある。
ウ　Aさんが属しているISPがS/MIMEに対応している必要がある。
エ　Bさんはあらかじめ，自身の公開鍵証明書の発行を受けておく必要があるが，Aさんはその必要はない。

解説

電子メールを安全に使うためにS/MIMEという技術が利用される。
電子メールの安全性を脅かすものとしては、「盗聴」「なりすまし」「改ざん」がある。

暗号化と電子署名を次のように使うことにより、これらを解決する。
■盗聴に対しては暗号化
読み取られないようにする

■なりすましに対しては電子署名
読み取られてもいいが、差出人が本人であることを確認できる

■改ざんに対しては暗号化と電子署名
読み取られることもなく、電子署名を使うことにより、改ざんされていないことが確認できる


ただし、この問題は、暗号化のみについての質問である。

暗号化するためには、誰もが復号できては困るため、暗号化に公開鍵、復号には秘密鍵を使う。
これにより、秘密鍵を持つ人のみが復号でき、それに対応する公開鍵を受け取った人は誰でも暗号化できる。
この問題の場合、Bさんは復号する方なので秘密鍵を持ち、Bさんの公開鍵をAさんに渡す。
この時、にせの公開鍵でないことを証明するために、Bさんの公開鍵には証明書の発行を受ける必要がある。
そのため、エが正解

答

エ
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