ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問 30年秋問73

問題

問73　データベースにおける外部キーに関する記述のうち，適切なものはどれか。

ア　外部キーがもつ特性を，一意性制約という。
イ　外部キーを設定したフィールドには，重複する値を設定することはできない。
ウ　一つの表に複数の外部キーを設定することはできない。
エ　複数のフィールドを，まとめて一つの外部キーとして設定することができる。

解説

下図の元の表は正規化されていない表。これをデータが重複しないように、正規化をしたのが、売上表、商品表、顧客表である。
正規化した場合、売上表だけ見ても、たとえば、101の商品が、あせんべで、200円の品だということがわからない。
売上表に書かれている商品番号は、商品表の主キーであるため、商品表を参照することにより、初めて、商品名、価格を知ることができる。
この、売上表の商品番号というフィールドが外部キーであり、この値は、外部の表（商品表）の主キーが入っており、売上表と商品表を結びつけるために使われる。
同様に、売上表の顧客番号も、顧客表という外部の表の主キーが格納されており、これも、外部キーとなる。

商品表の商品番号、あるいは、顧客表の顧客番号は主キーであるが、売上表の、商品番号と、顧客番号は外部キーとなる。

このことから、ア～エを見てみると、

ア　誤り。外部キーが持つ特性は、参照するためのものであるため、参照制約という。一意性制約とは、その項目の値は、同じものは一つもないという制約であり、このような特性は主キーが持つ。

イ　誤り。外部キーとしたフィールドには，重複する値を設定することができる。例の、売上表の商品番号、顧客番号などには、重複する値が設定されている。

ウ　誤り。例の売上表にも、外部キーは、2つ設定されており、複数の外部キーを設定することができる。

エ　正しい。例でも、元の表の、商品番号、商品名、価格という複数のフィールドをまとめて、売上表では、1つの商品番号という外部キーとして設定している。　