2024年10月03日
「侍 タイムスリッパ―」 135分? 日本 2024年
これは本当に面白かった。インディ映画らしいんですけど、『カメラを止めるな』と同じようにヒットしているというニュースを耳にして、見に行きました。いやあ、本当に面白かった。飽きることなく、最初から最後まで楽しめました。時代劇がもともと好きってこともあるのですが、主人公は武骨で純粋、女性にも純情。キャラとしてめっちゃ好きなタイプです。コメディでありつつ、涙する場面もあり。特に、同胞の会津藩の方々で、城で戦った人は埋葬されず・・・っていうのを主人公は台本のくだりで知り、涙するんですが、私もここは聞いていてつらかった。白虎隊の悲劇などは知っていましたし、お城も訪れたこともありますが、この歴史は知りませんでした。どんな形にせよ戦争は悲惨。内戦も同じくらい悲惨なものだったのだなと、新たに思いました。あらすじは会津藩の侍が長州藩(?)の侍を切ろうとし、そこで落雷に会い、令和の世にタイムスリップ。切られ役として、生計を立てていくうち、時代劇の元スターで現在は現代劇で活躍する大物俳優の相手役に抜擢されます。なんとその俳優はあの長州の侍。彼は主人公よりも30年前の世界にタイムスリップし、同じように切られ役からスタートし、スターになったのでした。真剣でのシーンが見もの。そして最後に、もう一人の会津の侍が現れて終わります。続編も出そうと思えばできそうな作品。助監督のゆうこ殿との仲もその後も気になります。ちなみにここでもなんというか、現代社会での痛み、みたいなのが見られます。若者が酒でふらつく主人公に絡んで殴るけるをするんですが、こういう荒んだ世界が癒されるといいのですが・・・。