2012年10月の情報ですが世界市場調査機関のIDCとガートナーという機関から出た情報によると中国PC最大手のレノボの第3四半期の出荷数が世界の一位のシェアになっていたみたいです。
世界市場シェアも15.7%とのことですが、こういうデータを見るときには普段からかなり注意してデータを見るようにしています。
試してみた方法のひとつとしては違う報道会社の記事を比べることです。
知り合いのジャーナリストも政治関係の記事を毎日全部の新聞を比べていると言っていたので
少しは意味があるかと思います。
今回5社を比べてみましたが、ほとんど同じ内容を書いているように見えるので、レノボが世界のシェアをとっていく情報が優勢のようです。
■共同通信:レノボの世界市場シェアが初めて世界一に
世界市場調査機関であるIDCとガートナーは11日、第3四半期の世界パソコン(PC)市場の関連調査データを発表した。発表によると、世界PC市場は第3四半期に前年同期比でここ数年で見ら
れない8%以上の大幅減となった。12日付中国証券報が伝えた。
一方で、中国PC最大手の聯想集団(レノボ)の第3四半期の出荷数は同約10%増となり、その世界市場シェアも15.7%に達し、初めてヒューレット・パッカード(HP)を抜き、世界一となっ
た。(編集担当:陳建民)
■時事通信:ヒューレットパッカード陥落、中国レノボがパソコン世界シェア1位に―米メディア
2012年10月12日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版は、中国のレノボがパソコン世界シェアで1位になったと報じた。
【その他の写真】
10日、米調査会社ガートナーは7〜9月期のパソコン世界台数を発表した。全体の出荷台数は前年同期比8.3%減と大きく落ち込んでいる。そうした中、レノボの出荷台数は前年同期比9.8%増の1377
万台と大きく伸ばした。
レノボのシェアは15.7%。出荷台数が16.4%減と大きく落ち込んだヒューレットパッカードのシェアは15.5%にとどまり、レノボが世界一の座についた。レノボは05年に米IBMのパソコン事業を買
収するなど積極的な拡張路線で販売台数を伸ばしてきた。(翻訳・編集/KT)
■日本経済新聞社:レノボ、パソコン世界シェア初の首位 7〜9月 米調査会社
【シリコンバレー=奥平和行】米調査会社のガートナーは10日、パソコン世界出荷台数が前年同期比8.3%減だったと発表した。シェアでは7〜9月期に中国のレノボ・グループが初の首位。ただ、同
日に公表した米IDCの統計では米ヒューレット・パッカード(HP)が僅差で首位を堅持。HPは「一部の統計は不完全」との声明を出す異例の展開になっている。
ガートナーによると、7〜9月期のレノボの出荷台数は前年同期比9.8%増の1376万7000台でシェアは2.6ポイント増の15.7%。HPの出荷台数は16.4%減り、シェアは1.5ポイント減の15.5%だった
。一方、IDCの調査ではHPが15.9%、レノボは15.7%のシェアだった。
HPは2006年7〜9月期に米デルを抜いてパソコンのシェアで世界首位に立った。6年近く首位を守ってきたが、最近は経営の混乱や組織再編などを背景に販売が鈍化。一方、レノボは05年に米I
BMのパソコン事業を買収して事業基盤を拡大し、さらにM&A(合併・買収)や商品の拡充でシェアを伸ばした。
HPは同日の声明で「パソコンのシェアに関する多くの統計があるが、一部は市場全体をカバーしていない」と指摘した。さらに「IDCは非常に重要な(高性能コンピューターの)ワークステー
ションを含めており、より包括的だ」と主張し、ガートナーの統計を批判した。
■朝日新聞:中国レノボ、初の世界一 パソコン出荷台数、7〜9月
【ラスベガス=畑中徹】米調査会社ガートナーが10日発表した今年7〜9月期の世界パソコン出荷で、中国最大手レノボグループがシェア15.7%を占め、米大手ヒューレット・パッカード(H
P)を抜いて、初めて首位となった。パソコン市場でも中国メーカーが存在感を増している。
レノボの出荷台数は前年同期比9.8%増の1376万台。05年に米IBMからパソコン事業を買収し、一気に世界的なメーカーとなった。昨年は日本のNECと合弁会社をつくるなど、海外事
業を拡大しつつある。
一方、HPは同16.4%減の1355万台にとどまり、06年から維持してきたトップの座を明け渡した。このところ主力のパソコン事業が苦戦し、大規模リストラなどを迫られている。
■ロイター通信:第3四半期の世界PC出荷台数、レノボがHP抜きトップに
[サンフランシスコ 10日 ロイター] ハイテク関連調査会社のガートナーは10日、第3・四半期の世界のパソコン出荷台数は8.3%減の8750万台になったと発表した。米国での出荷台
数は1530万台で、13.8%減少した。
マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)による「ウィンドウズ8」の投入を控えて買い控えが起きたほか、モバイル端末の人気や景気減速がパソコン販売を圧迫したとしている。
メーカー別では、中国のレノボ・グループ(聯想集団)(0992.HK: 株価, 企業情報, レポート)が、米ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)を抜いて世界トップの座
に躍り出た。
IDCの調査では、HPがわずかな差でレノボを抑えてトップの座を維持しているが、どちらの調査でも、世界のパソコン市場におけるHPの優位が薄れつつあることが示されている。
ガートナーによると、レノボの出荷台数は第3・四半期に前年同期比10%近く増加して推定1377万台に達し、市場シェアは15.7%に上昇した。
一方、HPの出荷台数は前年比16.4%減少して1355万台となり、市場シェアは15.5%に低下した。
HPが世界トップの座から滑り落ちたのは2006年以来。
IDCの調査では、HPのシェアは15.9%で、レノボの15.7%を依然として上回っている。
HPは、IDCの調査にはワークステーションなどが含まれ、ガートナーの調査に比べ対象が広く、包括的だとしている。
レノボはこの分野で引き続き拡大できる余地があるとコメント。同社の楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で、「世界それぞれの主要市場でさらに地位を固めているところだ。主要市場に
合わせた販売と流通網に加え、製造分野でも強固な足場を築いている」としている。
同社は今年、ブラジルの電機製品大手CCEとクラウド製品の米ストーンウエアを買収した。