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母のクリームワッフル

南部鉄器ワッフル型

小学校が早く終わった日や
お休みの日には、
ときどき、母がワッフルを焼いてくれた。

いまどきのベルギーワッフルではなく、
小判型の柔らかい厚い皮を二つに折って、
カスタードクリームを挟んだもの。

*****

まず、最初にカスタードを炊く。
全卵+卵黄の、ちょっと安っぽい味の
カスタードクリーム。

最初、ゆっくり混ぜるのは、私の仕事。
とろとろになってきたら、
母が交替して、焦がさないように
高速でなべ底を引きはがすように混ぜる。

出来立ては、熱々で、味見はちょっと
要注意だった。

*****

次は、クリームを挟む皮。

卵白に薄力粉、砂糖、ベーキングパウダーを
加えてさっくり混ぜ、白い生地を作る。

ガス火の上に黒い鉄型を置いて
薄く油を敷き、八分目、
焼いて溢れないように、生地を流す。

次から次へと、型に流すのは私。
焼きあがったら、型からはがし、
どんどんクリームを挟んでいくのは母。

もちろん、できあがったら、
ほかほかをその場で、二人でつまみぐい。
おいしいねって笑いながら。

ひとつの型で、二枚しか焼けないから
全部、焼きあがるまでには、時間がたくさんかかる。

だから、ワッフルを焼きながら、
母とたくさん話もした。

学校の話、友達の話、好きなことの話、
大きくなったら何になりたいか。

*****

兄たちが帰ってきたら、皆で、
お腹いっぱいになるまで、ワッフルを食べた。

そんな日は、きっと晩御飯が
あまり食べられなかったと思うのだけれど
叱られた記憶は、一度もない。

今では、私は、高級感あふれる上品な味の
カスタードクリームのレシピなんてものを
持ってはいるけれど、
母と一緒に炊いたクリームは、
それはそれで、とてもおいしかったなぁ、と思う。

おやつを作る時間は、幸せを作る時間。
おやつを食べる時間は、幸せを身体に満たしていく時間。

そんなこと、母は、一言も言わなかったけど。

母と一緒に作ったワッフルは、
私にそのことを教えてくれた。

今度、母に会うときには、
おかーさん、一緒にワッフル作るの
私、大好きだったよって、
改めて、もう一度、伝えてみようと思う。
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