幼馴染みのAと、夕方、〇〇を散歩していると
A、「夜に散歩をする人をどう思う?」
私、「どうして?」
A、「幽霊とか怖くないのかな?」
私、「貴方、幽霊を見たことあるの?」
A、「ない」
私、「見たことないものを、どうして恐れるの?」
A、「いるかもしれないじゃない」
私、「貴方が思う幽霊って、どんなの?」
A、「白い着物を着て、髪が長い」
Aに限ったことではない、着物姿の幽霊をイメージするのは。
私、「着物って、いつの時代の服か知ってる?」
A、「江戸時代?」
私、「江戸時代より前の鎌倉時代でも着物はあったと思うけど、縄文時代の格好をした幽霊をイメージできる?」
A、「出来ない」
私、「縄文時代にも人は亡くなっているけど、現在の人がイメージするのは着物文化以降の幽霊ばかりじゃない」
A、「そうね」
私、「日本に人が住むようになったのは約4万年前、この4万年のうち大半は石器時代、文化が著しく発展してまだ2000年ちょっとしか経っていない。幽霊は発展した文化が生み出した創造物よ」
A、「貴方、恐いものはないの?」
私、「あるわよ」
A、「何?」
私、「今は言えない」
A、「どうして?」
私、「今、私達、付けられているから」
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