さんぽ

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この時期学生諸君がこぞって出かける 卒業旅行。その時代の世相を映し出す 物と言えるだろう。 なんでも、今年は近間に２〜３度位場所と 相手を替えて行くらしい。 うらやましい限りだ。 原油価格の高騰で、航空機代等 値上がりが続いているから、下手に 近間の海外より国内旅行の方が 安くて良いと、学生だけではなく ＯＬ達や家族での旅行も国内回帰が 言われている。 駅を見ても、空港を見ても、高速道路を 見ても人・人の洪水だ。皆何処かに 当てがあって行くのだから旅行産業とは 大きな物だとつくづく思う。 金も無く、暇も無く、友も無く、恋人も無く 役職も無く、髪も無くの無い無い尽くしでも 外に出れば黄砂にと共に舞ってる古新聞 を手にして情報が得られるし、旅行に行くと 言って長期用のスーツケースをもって 近くのサウナに行けば、アロマテラピィと称する マッサージを受けられるし、トロピカルドリンクと 称するビールを飲み続けながら、 一日中テレビを見て情報をインプットできるではないか。 もう、２列先のＯＬ達と対等に話が出来るぞと 安易に思い込み、休み明けの対談が、苦痛から の開放になる事は間違いない。 （そういえば、長井秀和はどうしているのかなぁ） 旅行は、学生・ＯＬ達だけの物ではない。 あなたも、Ｈava a nace trip!!

そういえば、あの満員電車で初めて会うのに、 揺られ揺られている内に、「すごく親しいなぁ」 と思える位接近する事が多々ある。 神の仕業か、文明社会の結末か、鉄道会社の複複複線化などの 設備投資の低さか、少しでも快適に電車に乗って 「お仕事いってらっしゃーい」サービス精神の低さからなのか ただ、乗る方が朝起きないだけなのか．．． あまりの近さに流石にお互い始めましてと 名刺交換でもしたくなるか、赤外線通信で メルアドでも交換したくなるときがある。 ふと、気がついてが朝だというのに、可愛い彼女 （推定２３，４か）の右のマツゲガ傾いている。 二日宵の明け方ホッペタに筋をつけたスッピン姿よりも 落ち気味のお面顔だ。やはりズレテイルト何か可笑しい。 そして面白い。傍から見ていると （ロッテリアで子供が定員のアルバイトの女の子に マクドナルドを２つ下さいと言っている時のようだ） 親切心から直してあげたくなるが、そんなことを しようものなら、南町奉行所のお白州で市中引き回しの上 貼り付け獄門というところだろうか。 「それでも僕は直してあげたい」と訴えたほうが良かったかな？ 多分本人も気づいていたが、手が自由にならず 駅に着くまではと我慢していたのだろう。 無事に仕事を終え、帰路に着いただろうか？ それとも帰りは、左のマツゲガ．．．．

ここの所天気予報を見ていなかったので、 まさか雨が降って来るとは予想もしなかった。 寒さも和らいできている今日この頃、 朝、布団の中に居ると何とも言えない心地良さだ。 このまま、布団の中から出ないでいれたら．．． ダメダ。起きるのだ。トニカク起きるのだ。 閉じたマブタにこれから、起ころうとしている 現実が映りだされてきたのだ。 雨に濡れた満員電車の中で、滑って転ぶ自分。 雨で濡れた傘の先を靴の中に入れられ、じわじわと 濡れてくる靴下を一日中履き続けなければいけない自分。 雨が上がり、どこかの居酒屋に傘を忘れてきたことすら 忘れ、次の雨の日に、傘の無い家の中を遅刻覚悟で 探し続ける自分。 他人より失敗を多く経験する為に生きているのではない 人生の歯車を壊したり、反対に回してはいけないのだ。 布団で横になっている時間は無いのだ！！ そうだ、今起き上がらなくては。