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2024年09月06日
量子コンピューター新着情報
皆さんこんにちは!
生活リズムは整っていますか?
私は時々、夜勤明けで寝ずにそのまま仕事に行ってしまいます。w
ああ、無謀。。
今回の次世代テクノロジー
量子コンピュータも、開発リズムが少しずつ整ってきていますね!
理化学研究所の後藤隼人さんたちは、量子コンピュータの誤りを修正する技術を改良しました。
これにより、誤りを訂正しながら計算できる量子コンピュータが、より早く実現できるかもしれません。
●量子コンピュータの背景
量子コンピュータは、量子力学の特別な性質を利用して、従来のコンピュータでは難しい計算を可能にする技術です。
しかし、計算中に誤りが起こりやすく、誤り訂正技術が重要になります。
●多超立方体符号(物理量子ビットで論理量子ビットを保護し、誤りを訂正する技)
後藤さんは「多超立方体符号」という新しい方法を提案しました。
この方法では、216個の量子ビットを使って64個のデータを符号化でき、効率が高まります。
この技術を使うと、少ない量子ビットで同じ性能の誤り訂正が可能です。
●高レート符号と並列実行
新しい符号を使うと、従来の方法では難しかった「論理量子ゲート」を同時に実行することもできます。
これにより、高性能な量子コンピュータが実現できると期待されています。
●誤り耐性量子コンピュータとは
量子コンピュータでは、計算に使う量子ビット
(論理量子ビット:エラー訂正技術によって保護された量子ビット)
を守るために、
複数の物理量子ビット(実際にハードウェア上に存在する量子ビット)
を使って誤りを訂正します。
この技術を使って、誤りがあっても計算を続けられる量子コンピュータを
「誤り耐性量子コンピュータ」(エラーが発生しても計算を継続できる量子コンピュータ)
と呼びます。
しかし、たくさんの物理量子ビットが必要なため、実現が難しいという課題があります。
●高レート符号と新しい技術
最近は、少ない物理量子ビットで多くの論理量子ビットを符号化できる「高レート符号」が注目されています。
しかし、従来の高レート符号は構造が複雑で、同時に複数の操作を行うのが難しい問題がありました。
後藤さんの研究チームは「多超立方体符号」という新しい方法を提案し、効率よく誤り訂正ができる技術を開発しました。
これにより、量子コンピュータの性能が向上することが期待されています!
●新しい復号器と符号化器の性能
新しい復号器(誤りを訂正する装置)と符号化器(量子ビットを符号化する装置)を開発しました。
復号器は、誤りを訂正する性能を評価したところ、5.6%のしきい値(誤りを訂正できる限界値)を持ち、従来の方法と同じくらい良い結果でした。
また、符号化器を使った計算での性能もテストしたところ、論理CNOTゲート(量子ビット間の操作)のしきい値が0.9%となり、これも従来の方法と同じくらいの性能を達成しました。
●論理量子ゲートの並列実行
他の高レート符号(多くの情報を効率的に符号化する方法)では、構造が複雑なため、論理量子ゲート(量子ビット間の操作)を同時に実行するのが難しかったのですが、
この研究では「多超立方体符号」を使うことで、論理量子ゲートを並列に実行する方法を具体的に示
し、同時に実行できることを証明しました!
●研究の成果と期待
この研究では、「多超立方体符号」という高い符号化率を持つ新しい量子誤り訂正符号を提案し、
この符号を使った誤り耐性量子コンピュータには、高性能な復号器と符号化器が必要ですが、研究チームはそれを開発しました。
これにより、「多超立方体符号」を使って、高い符号化率と論理量子ゲートの並列実行を両立させる、高性能な誤り耐性量子コンピュータの実現に貢献できると期待されています!
量子コンピュータの未来は、まだまだ予測不能ですが、様々な研究者の努力によって、少しずつ明らかになってきています!
これからも、このエキサイティングな進展を見守っていきたいですね!
それでは、また!
Let’s enjoy next-generation technology!
こちらで、子供の成長について語っています↓
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