洗練された俳句のような映画
SLAM DUNK
漫画で以前読んだことはありましたが
時間が経ちすぎて
頭の中には
安西先生の
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
の名言が残るのみとなっていました
原作をすっかり忘れていたので
うっかりスポ根不良漫画のイメージで
みてしまいました
なので
ほぼ初見の感想です
原作とアレが違うとか
これが違うとかは一切ワカリマセン
”あんなに悲しい背景があったのか?”
とか
あんな絵だったっけ?
とか
全く忘れていて
驚いてしまいました
(自分の事を)
(忘れすぎ?)
それよりも
映画が
洗練され過ぎてました!
絵も!演出も!
一切余計な
セリフなしです!
必要最低限の
セリフとシーンのみで
スラムダンクを知らない人にも
どんな話で
どんな登場人物かバッチリ分かります
そこまで
分かりやすくなるのは
相当最初から計画的に作り込んで
そぎ落として
何が必要で
何がいらないか
とことん突き詰めなければ
ならないでしょう
映画を見終わって
まず
そこに
感動しちゃって!
まるで17文字のみで
情景を伝える俳句みたいだな
と思いました
後半過ぎてからの
試合の展開は
あっという間
追いつけそうで追いつけない
点数の差
桜木の怪我にハラハラ
リョータの覚醒にドキドキ
試合中に進化する
伸びしろしかない選手達に
ワクワク
その合間に
家族の物語と
選手達の歴史を挟み込んで
泣かせる
不良だったこととか
選手の背負ってるモノとか
少ないシーンで
分かるようになっています
これは
バスケの映画だけど
スポーツの映画じゃない
(何言ってんの)
バスケは添えてるだけ!でした
(左手は添えるだけ、みたいな)
なんか上手いこと言った
みたいなこと
書きましたけど
もちろんバスケじゃなきゃ
出来ない話なんだと思うけど
こうしたら
バスケが上手くなるよーって
話じゃないです(そりゃそうだ)
化け物みたいにバスケの強い”山王”相手に
(バスケエリート校なわけだけど)
寄せ集めのバスケ部員”湘北”が挑んで
なんやかんやでびっくりするんだけど
勝ってしまうし!
(天才桜木は外せない人物)
山王も強くて監督も良い監督
良いチームだし
言うなれば
正々堂々そんなすごい相手に
勝つわけで
スカッとする話です
沖縄の岩場の
隠れ穴で一人泣くシーンは
私も泣きました
家族の前では
母の前では
泣けなかったんですよね
兄も弟も
そこに私も号泣でした
あとは
「強くなるために必要なモノを下さい」
と神に祈ったら
敗北がプレゼントされたという
深い話が折り込まれていて
そのエピソードに
唸るしかないですね
とても良い映画を観たな!と
10人いたら10人が言うと思います
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続編が楽しみな映画です
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