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2018年04月10日
同級生３
同級生３
困った問題が一つできた。
それは同級生のD君とはこれきりにしようと思っていたのにMさん（私の好みの人）と
又会いたいと思えばセットで付いてくる。（そう、３人はセットなのだ）
そして、今回Hさんに女性を紹介することになったのでD君に対しても現状維持を
貫かなければならない。
そんな時にD君から又電話があった。「明日の朝、モーニング一緒に食べないか？」
「はあ〜？」
話をよく聞いてみると彼のお母さんが明日、大腸の手術をするらしく
一人息子で父親も先に亡くなっていて、奥さんとも離婚しているので心細い。
せめて午前中だけでも一緒にいてくれないかということだった。
彼が気の毒に思えて、こんな時は友達なら一緒にいてあげるべきだと考えた。
翌朝、母の施設（この時はまだ施設にいた）の近くのガストで待ち合わせをした。
モーニングを食べながら話を聞き、もし不安なら午後から一緒に病院の方へ
ついて行ってもいいよと言葉をかけてあげた。
（私も主人の癌の手術の日心細く義姉に傍にいてほしいと頼んだこともあったので）
彼が午前中だけでいいと言ったので、こういう時はと彼のモーニング代も一緒に
支払った。
彼のお母さんの手術は無事終わり、一週間程で元気になったらしい。
ところがその後、大変なことが起きた。
そう、去年の６月に私の母が脳梗塞で救急病院に運ばれたのだ。
私自身、精神的にも肉体的にも余裕がなくへとへとで、彼から毎日電話が入ることに
対しても苦痛で、「悪いけど、しばらく電話をしないでほしい」と頼んだ。
しかし、朝に突然電話があったり、とらなかったら夜に又電話があり
『なぜ出なかったのか？朝、母親が病院に運ばれて大変だった』と付き合ってもいない
のに話す。
今、私自身の母親が大変な時に、人の親の心配までしていられない。
そして脳梗塞に対しても、自分の母親も２度なったが１週間程で元気になったから
心配する必要がないなどと、私の母の方が１０歳も年上なのに軽々しく平気で話す。
極めつけは、「明日の朝仕事で家の近所まで行くので一緒にモーニング食べよう！」
勿論断わった。仕事で近くまで来るのは勝手だが、食欲もないのになぜ彼と一緒に
モーニングを食べなければならないのだろうか？
母の容態がある程度安定してきたある日、携帯電話の着信音がなった。
「え、Mさん？」「今度一緒にデュエットしてくれる？」「は、はい！」
思わず即答した。Mさんから私に直接電話があったのだ。
彼とデュエットした『ロンリーチャップリン』はなかなか他に歌える人がいなかった。
心地よいハーモニーに歌いながら酔いしれていた。
（どうして私の電話番号知ってるのかな？）とにかく嬉しかった。
約束した以上、その日に向けての計画をたてた。
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約束の日、私の高校時代の同級生と神戸の同学年の女性が来てくれることになった。
前回プレゼントを貰ったことや、食事・カラオケ代を出してもらったこともあって、
ささやかなプレゼントにお礼の言葉を添えて全員の分を用意した。
当日の朝になって神戸の友達から突然電話が入った。
お父さんが朝、畑で倒れたというのだ。あわてて、D君に連絡した。
とりあえず予約しているので５人で行こうということになった。
その日はカラオケから始まった。
私の高校時代の同級生のアイちゃんを３歳上の友達Hさんの隣に座らせて上手くいくはず
だった。
ところが２人は磁石の同極のように反発しだした。
Hさんは何かにつけ一言多い人だった。
今日は人数も多いのでステージ付きの広い部屋だ。
D君が１８番のクレイジーキャッツのスーダラ節を歌っている。
亡くなった酒癖の悪い父親が酔った時によく歌っていた歌だ。
よりにもよってD君の真上にミラーボールがあり、頭に反射して色とりどりにクルクルと
回っている。
ショッピングモールでの太陽光を思い出してテンションが又下がった。
カラオケの後、前回の小料理屋さんで食事を食べた。
皆、気を良くしている時にHさんが私の友達の前で一言「あと１０歳位若かったらな〜」
私も友達もはっきり聞こえた。歳は最初からわかっていたはずだ。
一瞬でその場の空気が凍りついた。
ーーー次回に続くーーー
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