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2018年01月07日

トランプ大統領「私は精神が安定した天才」暴露本に対抗しツイート

AFP BB NEWS より

トランプ大統領「私は精神が安定した天才」暴露本に対抗しツイート

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、 ツイッター(Twitter)投稿で 「私はとても(精神が)安定した天才だ 」と自賛した。 米国では5日、 トランプ大統領の精神状態に疑いを投げ掛ける 暴露本が出版されていた。   トランプ大統領は6日早朝の連続投稿で、 「人生を通じて、私の最も大きな長所は、安定した精神と、そして、何というか、とても頭が良いということだ」 「私は大成功を収めた実業家からトップのテレビタレントとなり、そして(初めての挑戦で)米国の大統領になった。私が思うに、これは頭が良いというよりも、天才と呼ぶに値するだろう……しかも、その点で非常に安定した天才だ!」 とした。   米ホワイトハウス(Whitehouse)は ジャーナリストの マイケル・ウルフ(Michael Wolf)氏による 新刊の暴露本 「Fire and Fury: Inside the Trump White House (仮訳:炎と怒り―トランプトランプのホワイトハウスの内側)」 に対し、 強硬な反発姿勢を取っている。 トランプ政権は同書の出版差し止めに動いたものの、 出版社は発売を5日に前倒しした。   トランプ氏は6日、 大統領専用の別荘キャンプデービッド(Camp David)で、 共和党の議会幹部や閣僚らと 今年の中間選挙に向けた 党の優先課題について協議した。 一連の投稿はこの会合に先立ち行われた。
物事の大半は 冷静に考えれば 面白い話も 面白くなくなることが多い。 しかし このトランプさんに関係する話では 冷静に考えれば考えるほど 面白い。 そしておかしい、笑える。 これぞ新時代の新しいエンターティメントだ。 おまけにノンフィクションで経済効果も高い。 この本の中で言われている通り トランプさんは 実際本当に大統領になるつもりはなかった と言うのは本当だろう。 トランプさんが実業家として 成功しているかいないかで 選挙前の公約の意味は全く違ってくる。 アメリカ・ファーストに象徴されるような 経済の諸々の原則を無視したような 公約を得意げに語っているのを見て 多くの知識人は ポピュリズムだとか 経済を知らないとかいろいろなことを 言っていたが 冷静に考えれば 経済を知らないわけはないわけで 逆に経済を知っててああいうことを言えば そこにどんなメリットや利益があるのか 考えるべきだった。 基本的に自分にメリットのあることしか 言わないわけだから その見方からすれば 大統領になりたい人の言動ではないことは明白だし 大統領になることを自分のメリットと捉えていないと 読むこともできる。 天下の大統領選で 大統領にならなくとも得られるメリットはと言うと 普通の人にはあまりなくても ビジネスマンとしてのトランプさんには 計り知れないほどたくさんある。 大統領になるよりも より有名になることでの 経済的な効果の方が トランプさんにとっては はるかに大きい。 冷静に考えれば 当たり前だ。 しかし多くの人は アメリカ大統領という地位が あまりに高いステータスであるために そこまで柔軟にトランプさんの 意図を憶測することはできなかった。 というか 憶測する気になれなかった。 そこまで動機の可能性を広げて トランプというおっさんを 正確に理解しなければいけないという気になる人は いなかった。 そうやっていわば 偶発的に大統領になった人が いわゆる普通で言われるような いい大統領になるわけはないが これを社会実験と考えれば 世の中にプラスに働くことは 十分あり得る。 それは普通の良い大統領が 普通の良い政治をして 普通の市民に普通に愛され 尊敬されるよりも はるかに貴重で社会全体には 有益なことかもしれない。 取り返しのつかない事さえ してくれなければ良い。 それが可能でない確率も それなりにはあるわけだが 何事にもリスクはある。 世の中が成熟すればするほど 「正しいこと」は硬直化する。 論理的にも経験的にも学問的にも正しいことは 誰も曲げようがない。 そういうことは判で押したように 繰り返される。 誰も迷うことなく繰り返される。 そこには感情的情緒的な不満は 入り込む余地はないことになっている。 為政者は最初は多少感情的な不満に 配慮をすることはあっても 次第に 正しいことなのだから 我慢して当たり前という 風潮になる。 しかし どんなにそれが 正しいとわかっていても 合理的な理由だけでは 感情は収まらない。 そしてそこに 極右だったり ポピュリズムだったりを 掲げて一気に政治勢力を伸ばす人物が現れる。 彼らは 感情的な不満に迎合する道を採る。 そしてそれまで虐げられたと感じていた人に 迎合する。 そして熱狂的に歓迎され政権をとる。 それがトランプさんだったら 話はわかりやすかったのかもしれない。 しかし これは 政権をとるために ポピュリズムを使った場合の話で トランプさんの場合は そもそも目的はポピュリズムで 政権ではない。 ポピュリズムで 人の関心を引いて 有名になることが目的で そのために 大統領選挙を使った。 だから使われたポピュリズムは 実際に使われることを 前提としないほど非現実的で構わないわけだった。 だから 普通大統領選挙ではあり得ない夢を売ることで より有名になることを買おうとした。 しかし大統領になってしまった。 言っちゃったから やらなきゃならない羽目になってしまった。 トランプさんは 有名になる目的は達したが やらないつもりで言ったことを やらなくてはいけないという とても過酷な状況になってしまった。 アメリカの皆さんには悪いが これだけはっきりした形で ポピュリズムを 実際に行なった場合の混乱を 見せてくれる舞台は歴史上かつてない。 だから社会実験としての価値は 大いにある。 政権当初から 政権内の争いや混乱が続いているが そう考えれば当たり前だ。 普通は 大統領になる前に決められていることが 大統領になってから決めているわけだから 並大抵の混乱ではない。 しかし トランプさんが想定外に 大統領になったように 想定外のいいことも起こっているようだ。 経済では 今までの常識では考えられない トランプ流のやり方に 適応するために お金が動いている。 そこに色々な思惑の投資が加わって 景気が上向きになっている。 誰も予想しなかったことだ。 真面目一本で来た場所に セオリーと反対の 予想不能の考えを持ち込めば 市場になる。 戦争でも災害でも 何かが破壊されたところで 生活への適応を再構築しようとすれば 経済は大いに活性化する。 だから戦争や災害が起こらなくても トランプという天変地異に適応するために 経済が動いたということなのだろう。 その辺が 人間の面白いところだ。 またその人間の面白さを トランプさんは知っている。 人間は正しいことに反応するわけではなくて まちがったことに反応するわけではなくて 面白いことに反応することを知っている。 その面白いことに 結構なリスクがあっても 面白いことには反応するを知っている。 だからこそ トランプさんは 大統領選さえ出れば 大統領にはなれなくても 超がつく有名人には成れると確信していた。 人が反応する面白いことを知っている人間が 面白いことをより多くの人々に伝えられれば 当然、超有名人になる。 それは十分に予想できた。 予想できなかったのは 人々が想定以上に面白いことに反応して 自分が大統領にされてしまうことぐらいだった。 確かにこの文章には 冗談も極論も 多少多めに混ざってはいるが 要は トランプ政権を観察することは 意味のあることだということだ。 トランプさんはツイッターで 「私はとても(精神が)安定した天才だ」 と言っているが それは トランプさん自身が思うほど ポジティブな意味ではないが 間違っているわけでもない。

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posted by sachi at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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