2019年はなにかと「サブスクリプション」が流行のようですが、まだ今ひとつ消費者はついていっていけない感がありますね。
もともと英語でのサブスクリプションは「定期購読」と訳されるようですが、日本でも書籍類にとどまらず、各種サービスの提供や月額均一料金での「使い放題」、「食べ放題」などさまざまなジャンルにサブスクリプションという用語を見かけるようになりました。
自動車においても海外ではサブスクリプションサービスが始まっており、日本でもトヨタ/レクサスが「KINTO」でサブスクリプションサービスを開始していますね。
■レクサス乗り放題!「KINT SELECT」 東京地区からスタート!
http://www.namaxchang.com/article/464010444.html
そんな中、BMWは日本市場も含め、今後はナビゲーション/マルチメディアシステムの一部として機能している「Apple Car Play」の接続に関して、サブスクリプションを導入とのこと。
https://connecteddrive.bmwusa.com/app/index.html#/portal/store/Base_CarPlay
リンク画像いくつかのニュースサイトで取り上げているようですが、日本市場でも月額130円(お試し料金)、1年1万3900円、3年3万8000円、無制限5万500円の4つのコースが提示されている・・・・とのこと。
■ITmedia BMW、Appleの「CarPlay」オプションを年額1万3900円のサブスク制に
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/29/news062.html
ちょっと割高な感じもしますが、1年コースが「13,900円」とすると、1ヶ月あたりでは約「1,160円」。毎週末の土日にクルマに乗るとして、1回あたり150円・・・とそれほど大きな金額ではありませんが、毎年これだけの費用がかかるとどうなのかな?
レクサスに関しては「RX」で初Apple Car Playが採用されますが、今の所料金がかかるという話は聞いていませんので、従来どおり利用料は無料と思われますが、初回車検経過後については現時点では不明です。もしかすると、「G-LINK」の契約とセットになる可能性はあるかもしれません。
リンク画像また、既存のレクサス車に関しての対応もどうなるか楽しみです。(以前、北米では有料アップデートで既存モデルもApple Car Play等に対応・・・ということがありましたが、日本でもぜひ対応してほしいところ)
その場合、初回にアップデート料金を支払って1度で完結するのか、毎月(または1年、2年等)「サブスクリプション制」で定期的に利用料金を徴収するのか・・・いろんな可能性がありそうですね。
さて、BMWのこの動き、他のメーカーが追従するかどうか。
自動車に関しては購入時に全額を支払い、メンテナンスも初回車検までは車両本体に含むまたはメンテナンスパッケージに加入することが一般的になってきましたので、メーカーやディーラーが初回車検までの期間にあらたにユーザーから収益を得ることがあまりありませんが、今後、付帯サービスをサブスクリプション制とすることで、収益化するというビジネスモデルもとり得るのかもしれません。
たとえば、より強固なセキュリティサービス(スマートキー+スマホ認証)の提供、車内Wi-Fiの提供、ナビ/オーディオ系アプリのソフトウェアアップデートなどユーザーによっては必ずしも必要ではない機能をサブスクリプション制とするということも考えられますね。
その他、ハードウェアは予め車両に仕込まれているが、サブスクリプション契約をすることでその機能が有効になるなど・・・
リンク画像
(C)F@N Communications, Inc.