のんびり なまけにっき

レクサス(LEXUS)の話題を中心に、個人的主観をもとに日記をのんびりきままに書いています。
(バックアップもかねてほぼ同内容を「のんびりなまけにっき2」に記載しております。)
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レクサス「F SPORT」は今、すべてのモデルに必要なのだろうか?
(なまっくす at 02/18 23:29)
レクサスは、LC・LXを除き、内外装の専用装備を追加した「F SPORT」をラインナップしています。

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もともと、日本における第1世代レクサス(2005年〜2010年頃)では一部車種にて「 version.S」「version.F」グレードを設け、大口径タイヤと少し硬めの足回り、スポーティな内装を中心としてラインナップしていましたが、第2世代レクサスでは「F SPORT」としてフロントグリルの造形を大幅に変更したり、専用のサスペンションを備えるなど、価格差も大きくなりましたが、通常モデルとは大幅な差別化を行い、ユーザーには好評を得ています。
特にSNSで情報を収集するようなオーナー層における「F SPORT」占有率はかなり高いと思われ、特に新型「IS」においては大部分が「F SPORT」を選択されているようです。

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第2世代レクサスでは、世界限定約500台、未だに車両価格以上のプレミアが付いており、名車と名高い「LFA」を頂点として、サーキット走行をそのまま行える「ISF」「RCF」そして「GSF」というハイパフォーマンス車である「Fモデル」をラインナップ。

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そして、パワートレーンなど動力性能はベースモデルと同様、専用内外装アイテムでFのエッセンスを味わう「F SPORT」を幅広くラインナップするというのは、まさにメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWいわゆる「ジャーマン3」の後追いと言えます。
特に刺激の強いんスピンドルグリルの採用も相まって、レクサスは「地味」「おじさん臭い」といったイメージから脱却したのは実感できるところです。

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さて、今回、とあるWeb記事を見て感じさせるものがありました。

■ENGINEER Web 新しいレクサスの始まりを予感させる新型LS
https://www.afpbb.com/articles/engine/3329834

モータージャーナリストの島下泰久氏とENGINE編集長の村上 政のインプレッションなのですが、最近よくある「LS原点回復記事」とはちょっと趣が異なります。LSに「F SPORT」は必要なのかというところに言及しているのは、なるほど、と感じてしまいました。

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第3世代レクサス車である「LC」発売後、ほどなくしてレクサスは単にクルマの性能面を追求するのではなく、ライフスタイルを中心に据えたブランド展開を実施しており、全体的にスポーティな味付けではあるもののの、「F」や「F SPORT」を全面に押し出す比率は減っているように感じます。
また、最近の新型車の開発陣のコメントからも、かつてのような「ジャーマン3」の後追いという感じはしなくなってきました。(レクサスはハイパフォーマンス競争から一線引いたとも言えますね)

初代開発主査の矢口氏が作立ち上げた「F 」ブランドというのは今となっては希少性が増してきた、大排気量自然吸気エンジンを中心とした時代のブランドですが、電動化時代に突入している現代において、「RCF」しか存在しない「Fモデル」のエッセンスを受け継ぐ「F SPORT」の果たす役割とは果たして。

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さて、記事にもありましたが、世界的なセダン需要の減少もあり、フラッグシップセダンとしての存在意義が問われるレクサス「LS」に果たして「F SPORT」は必要なのか。
最近のレクサスは、開発リソースの問題もあるのかもしれませんが、発売後1年経過後の年次改良で足回りやハンドリングを中心にセッティングを見直す傾向が目立ち、当然改善されることは望ましいことなのですが、通常モデルとF SPORTではセッティングも全然異なるでしょうし、「F SPORT」の存在があるがゆえに、ベースモデルの熟成がしっかり行われていないと感じるのでは、と思うことがあります。

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確かに私もスポーティなモデルは好きですが、今のレクサスにおいて「F SPORT」が必須グレードであるかというのは疑問に感じるときがあります。
そもそも、現在レクサスの主力モデルである。「RX」や「NX」、「UX」、「LX」のSUV系モデルは、レクサスの7割超を占めます。しかし、「SUVモデル」にはそもそも「Fモデル」が一度もラインナップされていません。
ジャーマン3勢は、SUVモデルにも隙間なく、スポーツモデル(AMG、RS/S、Mモデル)を投入していますが、レクサスにはそれはありません。

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確かに、第2世代レクサスでは「F SPORT」の果たした役割が高かったと思いますし、当方もそれを望むいちユーザーでした。
しかし、当時とは方向性が異なる今のレクサスの各モデルに幅広く「F SPORT」を展開する必要があるのかどうか。スポーティな内外装がユーザーの好みであれば、F SPORTモデルをベースモデルにするという方向性もあるはず。


レクサス初の電気自動車(BEV)である「UX300e」には「F SPORT」の設定はありません。今後発売されるBEVの「RZ450e」ではどうでしょうか。
ベースとなるべき「F」の各モデルが次々と1世代で販売が終了してしまい、今後の「F」の展開が未だ見えない中、SUVモデルが販売の主体になっている現状、「F SPORT」が存在する意義は果たして?非常に考えさせられる記事でした。

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