リンク画像前期と比べ距離感もつかみやすくなっています。
すぐ後ろのクルマも自然な大きさで表示され(以前は、異様にクルマに接近しているように見えた)、夜間でもナンバープレートがしっかり認識できますし、ヘッドライトの光も減光処理され表示されていますので非常に見やすいです。
リンク画像■燃費改善はほぼなし
今回マイナーチェンジしたLSは足回りの軽量化など、カタログ値でなんと「20kg〜30kg」も軽量化が行われています。もうちょっとPRしてもいいのではと思いますが、これが乗り心地の良さにもつながっているのでしょう。しかし、燃費に関してはさすがに変化が無いようです。
当方試乗している試乗コースでは、ようやく「10km/L」程度であり、ハイブリッドモデルといっても決して燃費を優先したクルマではありません。(WLTCモード 市街地燃費が「9.8km/L」のためほぼ同数値)
エンジン回転数の低減などは図られていますが、やはりエンジンの始動/停止はそれなりの回数が行われており、ストップ&ゴーが多い都市部での燃費改善は容易ではなさそうです。
■アンビエントライトと西陣織の組み合わせが良い
LSは他のレクサス車と違い、走行中でもアンビエントライトが明るめですが、西陣織の部分の光り方がとてもいい感じでしたね。LSのアンビエントライトは「行灯」を意識した光らせ方ということですから、まさに日本の「美」を意識している組み合わせと感じます。
LSのアンビエントライトはドアポケット内部もしっかり照らす仕様となっていますので、実用性も兼ねています。
レクサス車は全般的に夜間はの車内は「真っ暗」。ドアポケットやドリンクホルダーなどに置いた小物を探すにもいちいちルームランプを点灯しなければなりません。LSだけではなく、他のレクサス車にもぜひ応用し、アンビエントライトの光らせ方もブランドとして統一してほしいです。ジャーマン3と言われる、メルセデス、BMW、アウディなどはこういったところはしっかりできていますね。
リンク画像■たしかに正常進化、LS500にも期待!
短時間の試乗でしたが、この「LS500h」はユーザーの声をしっかり受け止めて改良を図っており、非常に快適な試乗をすることができました。一般道だけでなく、高速度道路試乗などもぜひしてみたいと感じました。
「Executive」ではありましたが、ドライバーズカーとしても充分よくなっていますので、前期モデルに「失望」した方もぜひ試乗してみてください。
他ブランドのフラッグシップ・モデルとの比較では厳しいところはあるかもしれませんが、当初のネガティブポイントは着実に改善されており、よい方向での改良がされたと感じます
まだ未試乗ですが、エンジン自体にも改良が入った「LS500」(V6ツインターボ)も相当良くなっているのでは?
一方で、LS500hの「正常進化」には嬉しく思いますが、今後日本に導入される「Sクラス」を考えると、ようやく3年前のリベンジを果たし、スタートラインに立ったに過ぎないのでは・・・とも感じます。
■やっぱりLSの「MIRAI」はFCV?
「LS500h」はたしかに良くなりました(ナビや先進装備は置いておいて・・・)。
しかし、まだ完全に解消しきれていないエンジンの振動、高級車としてのさらなる静粛性向上を考えると、LSのパワートレーンはFCV(燃料電池/水素)であると確信しました。
LSのFCVモデルは開発中止されたとの噂ですが、V6エンジンと従来のハイブリッドシステムでは限界が見えたという印象が強いです。
当方は、幸いにも11月末に実施される「新型MIRAI 先行試乗会」に当選いたしましたので、世界最高水準とされるトヨタグループのFCVモデル「新型MIRAI」を体験してしばし先のレクサスフラッグシップセダンを妄想してみたいと思います。
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