波動とは
FXの相場の波動とは、為替レートが一定期間内に上下する幅のことを指します。波動が大きいということは、為替レートが大きく変動するということで、トレーダーにとっては利益のチャンスが多いということですが、同時にリスクも高くなります。逆に、波動が小さいということは、為替レートがあまり変動しないということで、トレーダーにとっては利益のチャンスが少ないということですが、リスクも低くなります。
波動の種類
FXの相場の波動には、大きく分けて2種類あります。それは、トレンド波動とレンジ波動です。
・トレンド波動
トレンド波動とは、為替レートが一方向に長期的に動く波動のことです。トレンド波動は、経済や政治などのファンダメンタルズ要因によって引き起こされます。トレンド波動は、上昇トレンド(為替レートが上昇する)と下降トレンド(為替レートが下降する)に分けられます。
・レンジ波動
レンジ波動とは、為替レートが一定の範囲内で上下する波動のことです。レンジ波動は、トレンド波動の中で発生する反動や調整、またはトレンド波動が発生しないときに発生します。レンジ波動は、サポートライン(為替レートが下がりにくいライン)とレジスタンスライン(為替レートが上がりにくいライン)に挟まれた範囲で動きます。
波動の計算と表示
FXの相場の波動を計算するには、ボラティリティという指標を用います。ボラティリティとは、為替レートの変動の激しさを表す指標で、波動の大きさを数値化することができます。ボラティリティは、以下のように計算されます。
・ヒストリカルボラティリティ
ヒストリカルボラティリティとは、過去の為替レートの変動から計算されるボラティリティのことです。ヒストリカルボラティリティは、過去の為替レートの平均との差の二乗の平均の平方根として計算されます。ヒストリカルボラティリティは、過去の波動の傾向を知ることができますが、未来の波動を予測することはできません。
・インプライドボラティリティ
インプライドボラティリティとは、将来の為替レートの変動を反映したボラティリティのことです。インプライドボラティリティは、オプション市場の価格から計算されます。インプライドボラティリティは、将来の波動の期待値を知ることができますが、実際の波動とは異なる場合があります。
FXの相場の波動を表示するには、チャートというグラフを用います。チャートには、様々な種類がありますが、代表的なものは以下の通りです。
・ラインチャート
ラインチャートとは、為替レートの終値を線でつないだチャートのことです。ラインチャートは、為替レートの大まかな動きを把握することができますが、細かな変動は見えにくいです。
・バーチャート
バーチャートとは、為替レートの始値、終値、高値、安値を棒で表したチャートのことです。バーチャートは、為替レートの変動の幅や方向を知ることができますが、見た目が複雑です。
・ローソク足チャート
ローソク足チャートとは、為替レートの始値、終値、高値、安値をローソクの形で表したチャートのことです。ローソク足チャートは、バーチャートと同じ情報を持ちますが、色や形で為替レートの動きを分かりやすく表現します。
波動のトレード法
FXの相場の波動を利用したトレード法には、大きく分けて2種類あります。それは、トレンドフォロー法とレンジトレード法です。
・トレンドフォロー法
トレンドフォロー法とは、トレンド波動に沿ってトレードする方法のことです。トレンドフォロー法では、上昇トレンドでは買いポジションを、下降トレンドでは売りポジションを持ち続けます。トレンドフォロー法では、トレンドの発生や転換を見極めることが重要です。トレンドフォロー法では、移動平均線やMACDなどのトレンド系のテクニカル指標を利用することが多いです。
・レンジトレード法
レンジトレード法とは、レンジ波動に沿ってトレードする方法のことです。レンジトレード法では、サポートライン付近で買いポジションを、レジスタンスライン付近で売りポジションを持ちます。レンジトレード法では、サポートラインやレジスタンスラインの強さや反発力を見極めることが重要です。レンジトレード法では、RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系のテクニカル指標を利用することが多いです。
まとめ
この記事では、FXの相場の波動の把握方法について、波動の定義や種類、波動の計算や表示、波動のトレード法などについて説明しました。FXの相場の波動を理解することは、FXのトレードにおいて有効な戦略を立てるために必要なスキルです。FXの相場の波動は、常に変化するものですので、チャートやテクニカル指標などを活用して、適切に分析することが重要です。FXの相場の波動を利用して、FXのトレードを楽しみましょう。
前章
FX編 第24章 FXの相場のサイクルの理解方法:サイクルの定義や種類、サイクルの測定や分析、サイクルの予測や活用
次章
FX編 第26章 FXの相場の心理の分析方法:心理の定義や種類、心理の指標やグラフ、心理のトレード法
タグ:FX
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