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2023年11月21日

FX編 第12章 FXのマネーマネジメントの方法:資金管理やポジションサイズ、資産分散

 FXで利益を得るためには、単に相場の動きを予測するだけでは不十分です。自分の資金をいかに効率的に運用するかということも重要なポイントになります。このような資金の管理のことを、マネーマネジメントと呼びます。

 マネーマネジメントをすることで、以下のようなメリットがあります。

・想定外の損失を回避できる
・長期的に安定した取引ができる
・感情に左右されない冷静な判断ができる

 しかし、マネーマネジメントをするには、自分に合ったルールや方法を決める必要があります。そこで、今回はFXのマネーマネジメントの方法について、資金管理やポジションサイズ、資産分散などの観点から解説していきます。

資金管理

 資金管理とは、自分の口座にある資金をどのように使うかということです。資金管理をすることで、一度にすべての資金を失うリスクを減らしたり、資金の回転率を高めたりできます。

 資金管理をするためには、以下のようなルールを決める必要があります。

・1回あたりの取引金額を決める
・損切りレートを決める
・期間ごとの許容損失額を決める

・1回あたりの取引金額を決める
 1回あたりの取引金額とは、一度にどれだけの通貨量を売買するかということです。これをポジションサイズとも呼びます。ポジションサイズを決めるときには、自分の資金に対する割合や、レバレッジの倍率などを考慮する必要があります。

 一般的には、自分の資金の2〜5%程度を1回あたりの取引金額とすることが推奨されます。例えば、自分の資金が100万円で、レバレッジが25倍の場合、以下のように計算できます。

・資金の2%を取引金額とする場合
 100万円×0.02×25倍=50万通貨

・資金の5%を取引金額とする場合
 100万円×0.05×25倍=125万通貨

 このように、資金の割合やレバレッジの倍率によって、ポジションサイズは変わります。ポジションサイズを大きくすると、利益も大きくなりますが、損失も大きくなります。逆に、ポジションサイズを小さくすると、利益も小さくなりますが、損失も小さくなります。

 ポジションサイズを決めるときには、自分のリスク許容度や目標利益などを考慮する必要があります。自分に合ったポジションサイズを見つけることが、資金管理の第一歩です。

・損切りレートを決める
 損切りレートとは、自分が取引を行った後に、相場が逆行したときに、どこでポジションを決済するかということです。損切りレートを決めることで、一度の取引でどれだけの損失を許容するかということが明確になります。

 損切りレートを決めるときには、テクニカル分析やファンダメンタル分析などを用いて、相場の動きを予測することができます。例えば、テクニカル分析では、サポートラインやレジスタンスラインなどの重要な水準を参考にすることができます。

ポジションサイズ

 損切りレートを決めるときには、自分のポジションサイズや資金に対する割合なども考慮する必要があります。例えば、自分の資金が100万円で、ポジションサイズが50万通貨の場合、以下のように計算できます。

・1回あたりの取引金額の割合
 50万通貨÷100万円×100%=50%

・1銭の値動きで発生する損益
 50万通貨×0.01円=5,000円

・資金の1%に相当する損益
 100万円×0.01=10,000円

 このように、ポジションサイズが大きいと、1銭の値動きで大きな損益が発生します。逆に、ポジションサイズが小さいと、1銭の値動きで小さな損益が発生します。

 損切りレートを決めるときには、自分の資金の1〜3%程度の損失を許容することが推奨されます。例えば、自分の資金が100万円で、ポジションサイズが50万通貨の場合、以下のように計算できます。

・資金の1%に相当する損益
 10,000円

・1銭の値動きで発生する損益
 5,000円

・損切りレート
 10,000円÷5,000円=2銭

 このように、損切りレートは、自分の資金やポジションサイズに応じて変わります。損切りレートを決めることで、一度の取引でどれだけの損失を出す可能性があるかということが明確になります。

・期間ごとの許容損失額を決める
 期間ごとの許容損失額とは、自分が取引を行う期間において、どれだけの損失を出しても良いかということです。期間ごとの許容損失額を決めることで、自分の資金の減少を抑えることができます。

 期間ごとの許容損失額を決めるときには、自分の資金や目標利益、取引回数などを考慮する必要があります。一般的には、自分の資金の10〜20%程度を期間ごとの許容損失額とすることが推奨されます。例えば、自分の資金が100万円で、月間の目標利益が10万円、月間の取引回数が20回の場合、以下のように計算できます。

・資金の10%を期間ごとの許容損失額とする場合
 100万円×0.1=10万円

・1回あたりの許容損失額
 10万円÷20回=5,000円

・1回あたりの許容損失率
 5,000円÷100万円×100%=0.5%

 このように、期間ごとの許容損失額は、自分の資金や目標利益、取引回数に応じて変わります。期間ごとの許容損失額を決めることで、自分の資金の減少をコントロールすることができます。

資産分散

 資産分散とは、自分の資金を複数の通貨ペアや投資商品に分散して投資することです。資産分散をすることで、以下のようなメリットがあります。

・特定の通貨ペアや投資商品に依存しない
・相関の低い通貨ペアや投資商品を組み合わせることで、リスクを低減できる
・市場の変動に対応できる

 資産分散をするためには、以下のような方法があります。

・通貨ペアの選択
・投資商品の選択
・ポートフォリオのバランス

・通貨ペアの選択
 通貨ペアの選択とは、自分が取引する通貨ペアをどのように決めるかということです。通貨ペアの選択をするときには、通貨ペアの特徴や相関係数などを考慮する必要があります。

 通貨ペアの特徴とは、通貨ペアの値動きの傾向や影響を受ける要因などのことです。例えば、米ドル/円(USD/JPY)は、世界の基軸通貨である米ドルと、安全資産としての円の組み合わせであり、世界の経済や政治の動向に影響を受けやすいという特徴があります。また、ユーロ/円(EUR/JPY)は、欧州の経済や政治の動向に影響を受けやすいという特徴があります。

 通貨ペアの相関係数とは、通貨ペアの値動きの関連性の度合いを表す数値のことです。相関係数は、-1から1までの範囲で表され、-1に近いほど強い負の相関、1に近いほど強い正の相関、0に近いほど相関がないことを意味します。例えば、米ドル/円とユーロ/円の相関係数は、0.8程度であり、正の相関が強いことがわかります。

 通貨ペアの選択をするときには、自分の取引スタイルや目標利益などに合わせて、通貨ペアの特徴や相関係数を考慮する必要があります。例えば、自分が短期的な取引を好む場合、値動きの激しい通貨ペアを選ぶことができます。また、自分がリスクを低く抑えたい場合、相関の低い通貨ペアを組み合わせることができます。

・投資商品の選択
 投資商品の選択とは、自分が投資する商品をどのように決めるかということです。投資商品の選択をするときには、投資商品の特徴や相関係数などを考慮する必要があります。

 投資商品の特徴とは、投資商品の値動きの傾向や影響を受ける要因などのことです。例えば、金(XAU/USD)は、インフレや金利、地政学的なリスクなどに影響を受けやすいという特徴があります。また、原油(WTI/USD)は、需給や在庫、産油国の動向などに影響を受けやすいという特徴があります。

 投資商品の相関係数とは、投資商品の値動きの関連性の度合いを表す数値のことです。相関係数は、-1から1までの範囲で表され、-1に近いほど強い負の相関、1に近いほど強い正の相関、0に近いほど相関がないことを意味します。例えば、金と原油の相関係数は、-0.2程度であり、負の相関が弱いことがわかります。

 投資商品の選択をするときには、自分の取引スタイルや目標利益などに合わせて、投資商品の特徴や相関係数を考慮する必要があります。例えば、自分が長期的な取引を好む場合、値動きの安定した投資商品を選ぶことができます。また、自分がリスクを低く抑えたい場合、相関の低い投資商品を組み合わせることができます。

・ポートフォリオのバランス
 ポートフォリオのバランスとは、自分が持つ通貨ペアや投資商品の割合をどのように調整するかということです。ポートフォリオのバランスをすることで、自分の資産の安定性や収益性を高めることができます。

 ポートフォリオのバランスをするためには、以下のような方法があります。

・リスク許容度に応じた資産配分をする
・市場の状況に応じた資産再配分をする
・ポートフォリオのパフォーマンスを評価する

・リスク許容度に応じた資産配分をする
 リスク許容度に応じた資産配分とは、自分が取引においてどれだけのリスクを取るかということに基づいて、通貨ペアや投資商品の割合を決めることです。リスク許容度は、自分の資金や目標利益、取引期間などによって変わります。一般的には、リスク許容度が高いほど、値動きの激しい通貨ペアや投資商品の割合を高くすることができます。逆に、リスク許容度が低いほど、値動きの安定した通貨ペアや投資商品の割合を高くすることができます。

 リスク許容度に応じた資産配分をするときには、以下のような手順で行うことができます。

・自分のリスク許容度を診断する
・リスク許容度に合った資産配分のモデルを参考にする
・自分のポートフォリオに反映する

・自分のリスク許容度を診断する
 自分のリスク許容度を診断するときには、以下のような質問に答えることができます。

・自分の資金はどれくらいあるか?
・自分の目標利益はどれくらいか?
・自分の取引期間はどれくらいか?
・自分の取引経験はどれくらいあるか?
・自分はどれくらいの損失を許容できるか?
・自分はどれくらいのリターンを求めるか?

 これらの質問に答えることで、自分のリスク許容度を大まかに把握することができます。リスク許容度は、高い、中程度、低いの3段階に分けることができます。例えば、以下のような場合は、リスク許容度が高いと言えます。

・資金が多く、目標利益も高い
・取引期間が短く、頻繁に取引する
・取引経験が豊富で、相場の動きに慣れている
・損失を大きく出しても気にしない
・リターンを大きく得たい

・リスク許容度に合った資産配分のモデルを参考にする
 リスク許容度に合った資産配分のモデルとは、通貨ペアや投資商品の割合を示した例のことです。資産配分のモデルは、インターネットや書籍などで様々なものが紹介されています。自分のリスク許容度に合った資産配分のモデルを参考にすることで、自分のポートフォリオの構成を考えることができます。

 資産配分のモデルは、必ずしもそのまま真似する必要はありません。自分の取引スタイルや目標利益などに応じて、微調整することができます。例えば、以下のような資産配分のモデルがあります。

・リスク許容度が高い場合
 米ドル/円(30%)、ユーロ/円(30%)、ポンド/円(20%)、金(10%)、原油(10%)

・リスク許容度が中程度の場合
 米ドル/円(20%)、ユーロ/円(20%)、ポンド/円(10%)、ユーロ/米ドル(10%)、豪ドル/米ドル(10%)、金(10%)、原油(10%)、米国債(10%)

・リスク許容度が低い場合
 米ドル/円(10%)、ユーロ/円(10%)、ユーロ/米ドル(10%)、豪ドル/米ドル(10%)、金(10%)、原油(10%)、米国債(20%)、日本国債(20%)

・自分のポートフォリオに反映する
 自分のポートフォリオに反映するとは、自分が決めた通貨ペアや投資商品の割合に従って、実際に取引を行うことです。自分のポートフォリオに反映するときには、以下のような点に注意する必要があります。

・自分の資金やポジションサイズに応じて、取引金額を調整する
・自分の損切りレートや期間ごとの許容損失額に応じて、リスク管理を行う
・自分の目標利益や期間ごとの許容利益額に応じて、利確管理を行う

 自分のポートフォリオに反映することで、自分の資産分散の効果を実感することができます。

まとめ

 FXのマネーマネジメントの方法について、資金管理やポジションサイズ、資産分散などの観点から解説しました。マネーマネジメントをすることで、自分の資金を効率的に運用することができます。マネーマネジメントは、自分に合ったルールや方法を決めることが重要です。自分のリスク許容度や目標利益などを考慮して、自分のポートフォリオを作成しましょう。





前章
 FX編 第11章 FXのトレードプランの作り方:目標や期間、資金やリスク、戦略や手法

次章
 FX編 第13章 FXのトレード環境の整備:パソコンやスマホ、インターネット、ソフトウェア、ツール
タグ:FX
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